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旬が過ぎたVtuber、企業案件でダンジョンに潜ったら、イケメン男装麗人とコラボすることになった件  作者: 立風館幻夢
番外編 純の過去

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その3 動画サイト

「ちょっと! 純ちゃんにあたることないでしょ!!」


 すぐさま、周りにいた女子が僕を擁護し始めた。

 なぜ、彼女たちは僕の味方をするのか……それは僕が女の子だからなのか?

 ……嫌だ、僕は女の子じゃない……でも、女の子は僕を女の子として見ている……じゃあ僕はなんなんだ?

 わけがわからない、意味が分からない、ねぇ、誰か教えてよ。


「んだと!? 誰のせいでこうなったと思ってんだよ!!」

「きゃ!?」


 曇っている視界の中、男子が女子の手首を掴んでいるのが見えた。

 助けなきゃ、助けなきゃ……。


「や、やめろおおおおお!!」


 僕は女子に手を出した男子の胸ぐらを掴んだ。

 訳の分からない中、咄嗟に手が出たのだ。

 しかし、これは悪手だった。


「うるせぇ!!」


 男子が爪を立て、僕に目掛けて腕を振り下ろした。

 僕の額に衝撃が走り……僕は机に叩きつけられた。

 額から血が流れ……教室は静粛に包まれた。

 それまで火花が散ったいた両者は、互いに気まずい空気になっていった。


「な、なんですか!? 一体何が……」


 先生が教室に入り、事態は急速に収まった。



 結局私とその男子は職員室に呼び出され、「お互いに悪い」という結論に至り、無理やり和解させられた。

 頭に包帯を巻いているが、あの男子が付けた傷は治らなかった。

 一連の話を聞いた両親が、職員室に飛び込んできて、抗議を行った。


「ウチの純がこんな怪我を負ったんですよ!!」

「お互いに悪いって何なんですか! 納得いく説明をしてください!!」


 両親は僕が怪我を負ったことに対して怒っているようだが、僕はその言葉に耳を傾けず、別の事を考えていた。


 僕は……女の子なのか?

 でも……女の子たちは、僕を騎士のように扱っている。

 僕は他の女の子よりも力があった、覇気があった。


 じゃあ僕は……男の子なのか?

 でも……僕は男の子に勝てなかった。

 僕は男の子に力負けした、怪我を負った。


 僕は……どちらでもない、僕は……一体何なんだ?

 誰か……教えてよ。



「はぁ……」


 今日も一日が過ぎた。

 あの後、男女の間に微妙な空気が続いた。

 しかし、そんな空気も高校受験というイベントを真直に薄れていき、皆勉強に勤しむようになっていった。


 僕もそれなりに勉強をしているが、それよりも、現在進行形で悩んでいることで頭がいっぱいだった。


「あぁ、もう!」


 ダメだ、勉強に集中できない……何かで息抜きしなきゃ。


「たまには……動画でも見ようかな」


 このままでは勉強どころではない……最近動画サイトが流行っているらしいので、ちょっと見てみよう……当時の僕はそう考えていた。

 早速スマホでアプリを起動し、ベッドに寝っ転がった。


「うーん……どれを見ようかな」


 トップページには、色んなサムネイルが美術館の絵画のように並んでいた。


「板チョコタワーに熱鉄球乗せてみた……メントスコーラ風呂入ってみた……100億する卵かけご飯食べてみた……どれも似たようなものばかりだな」


 もっと面白そうなもの無いのかな……食べ物を粗末にしている動画しかないじゃないか。

 うーん……あれ?


「これ……生配信?」

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