表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旬が過ぎたVtuber、企業案件でダンジョンに潜ったら、イケメン男装麗人とコラボすることになった件  作者: 立風館幻夢
番外編 純の過去

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

108/116

その1 悩み

 僕は昔から悩んでいることがあった。

 最初の頃は「ちょっと変だ」ぐらいでしかなかった。

 でも、ちょうど中学に上がり始めた時、それが明確になった。


「井上純さん! 好きです! 付き合ってください!」


 この頃から、僕はクラスの男子から告白されるようになった。

 でも……なんとなく、それに違和感があった。


「……ごめん、僕……そういうの興味ないから」

「……え?」

「じゃあね」


 僕は興味なさげに、背を向けてその場を後にした。

 今思えばかなり冷たい行動だが、本当に興味が無かったのだ。


「はぁ……まただ」



「ただいま」

「おうおかえり!」

「姉ちゃんおかえり!」


 家に帰ると、お父さんと弟が迎えてきた。


「さ、純も帰ってきたところで、夕飯にしようじゃないか!」

「わーい! ごはーん!!」

「……」


 お母さんは看護自衛官で、帰ってくるのは稀、家の事はほとんどお父さんが担っていた。

 故に僕は、男性に囲まれた中で生活していた。


「おーい、純、どうしたんだ? なんか浮かない顔してるじゃねぇか」

「……別に」

「別にってなんだ? ちゃんと言いなさい」

「なんでもない! 着替えてくるから先食べてて!」

「おい純!」


 この頃の僕は頭の中がごちゃごちゃしていて、常にイライラが溜まっていた。

 部屋に戻り、僕はベッドに寝そべった。


「はぁ……これで何回目だろう? 男の子に告白されるの」


 もはや両手で数えられないくらいには告白された。

 でも全て断った……なぜなら。


「なんか……男の子と付き合うのって……嫌だなぁ」


 男の子と付き合うのは、なんとなく違う気がした。

 そりゃ僕は女の子だし、普通は男の子と付き合うんだろうなというのは、周りを見てもわかる、だけど……。


「僕……本当に女の子なのかな?」


 自分が女であることに、違和感を覚えてしまった。

 この頃は髪も長くて、お母さんが家に帰ると、「かわいくしてあげる」と言われて、髪を結ってくれたりしていた。

 でも……なんとなく、「かわいくなる」ことに違和感があった。

 周りの女の子はかわいいものが好きだ、友達からも勧められたこともある。


「でもなぁ……これ、僕には合わないな」


 なぜだろうか、僕は……他の女の子と何かが違う。

 僕は、一体何なんだろう?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ