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岩永善次郎、異世界と現代日本を行き来する  作者: 山口遊子


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342/526

第342話 会議の後半。


 ランダムスキルのスキルブックはいいとして、外務省用の異世界語のスキルブックは忘れないようにしないとな。


「ニューワールド担当課が正式に発足する前にはニューワールドの存在が公表されると思うんですが、その辺りはどうなんでしょう?」


「課が正式に発足するのは年が明けて4月になると思います。

 当面外務省の予備費などで回していきますが、その前に4月以降の予算措置などが発生しますので、早ければ年末、遅くとも年が明けて早いうちにニューワールドについて公表することになると思います」


「ニューワールドとの行き来についてはどのように公表しますか?」


「現在、岩永さん個人に頼らざるを得ないので、ダンジョン内の特殊な領域を介して往来できると発表しようと考えています。当面民間への開放は考えていないという形になります」


「了解しました」



 世良事務官との話の後、防衛省から、メタルゴーレムコマを組み込んだ発電機についての報告があった。


 ゴーレムコマの機械出力は直径10センチのもので1kW、20センチで8kW、30センチで27kWの出力があったそうで、結局コマの機械出力は直径の3乗ないし重量にほぼ比例することが分かったそうだ。これがメタルゴーレムコマになると、同径のゴーレムコマの正確に5倍の機械出力があったらしい。


 これを発電機につなげてどの程度の発電効率が発揮できるか分からないが、モーターの効率が9割程度と聞いたことがあるので、発電機も同じと考えて9割くらいの効率は期待できるんじゃないか。直系30センチのメタルゴーレムコマを組み込んだ発電機だと27×5×0.9として、約120kW。これだけあれば、屋敷の全電力も余裕だ。



「岩永さん、メタルゴーレムコマも量産できるのですか?」


「はい。今卸しているフィギュアと同じようなものなので簡単に量産できます」


「大きさについては?」


「でき上がりで直径10メートルを超えるようなものはさすがに大量生産はできませんが、量産する時は元の大きさからかなり小さくなったフィギュアで量産しますから、100個や200個なら問題ないでしょう」


「はあ」



 ゴーレムコマでの発電の話の後、ダンジョンガールズの話になった。


 プロモーションビデオの撮影が無事完了したとのことだった。予定通り、ユニット、パフュ〇ムの3人にダンジョンに入ってもらってフィギュアからメタルダンジョンガールズに戻してもらい、楽曲は既存のパフュ〇ムの曲を使用してプロモーションビデオ用の映像を撮影したそうだ。もちろん、パフュ〇ムの3人とのコラボダンスである。収録した映像はCG加工して、年明け公開されるそうだ。


 次に、階段間の本道へのモンスターの侵入は一例も報告されていないことを受けて、洞窟内に側溝を掘ってケーブルを埋設し、携帯基地局を設置する工事は正月明けから実施することになったと報告を受けた。工事はダンジョン協会の予算で民間企業を使うということだった。


 Zダンジョンが、冒険者の持ち帰る単純な成果だけでなく、日本経済に貢献できるということは、オーナーとして喜ばしい限りである。


「先ほど、世良さんから話がありましたが、この世界とニューワールドを繋ぐ特殊な領域がダンジョンに存在するかもしれません。実際、第2ダンジョンの第1層には、一方通行ですがニューワールドのダンジョンから入っていくことのできる場所があるくらいですから」


「そうでしたね」


「それにピラミッドは今のところ32個ですが、新たにニューワールドに直通のピラミッドができるかも知れませんよ」


 そういった不思議現象を起こそうとしている本人が予言者っぽく言ってみた。まさに自作自演乙だが、将来的に予言者Zか予言者乙として歴史に名が残るかもしれない。そうなってくると、俺の名刺には予言者も付け加えておくか。


「岩永さんのおっしゃったことがいちいち実現しているようなんですが、何かお隠しになってはいませんか?」と、野辺次長から鋭い質問が飛び出した。


 ドキッ!


「ダンジョンの中でいろいろ活動していると、不思議なことに妙な勘が働くようになってくるんです。

 三千院さんもそうだろ?」


「は、はい。そうですね。不思議と勘が働くんです」


 俺に急に話を振られた華ちゃんだが、ちゃんと俺の話を聞いていてくれていたようでうまくフォローしてくれた。これも俺にはないスキルだよな。


「グリーンリーフの3人ももうすぐこういった勘が働くようになりますよ」と、調子のいいことを言ってやった。


「そうなんですね。なるほど」


 うまくごまかせたかどうかは分からないが、俺が日本のダンジョンのオーナーであることは誰にも分からないので言った者勝ちなのだ。ワッハッハ。


「そうそう、もし外務省からもニューワールドを視察したいという話があれば、オストラン王国のしかるべき人物に伝えますよ。もちろん、オストラン王国は了承すると思います。外交は相互主義ですから」


 相互主義という言葉を生れてはじめて人前で使ってやったぜ! それも外交の専門家の前でだ。もし言葉の用法が間違っていたら赤面だな。でも、相手も大人だからまさか指摘はしないはずだ。


「ちなみに、日本からニューワールドに視察団が送られるとして、人数は何人くらいでしょうか?」


「木内さんレポートによると、電気も水道もない世界ですし、長距離の移動は馬車ということでしたので、レポートに書いてあった馬車を利用するとして、4名ほどでしょうか。移動に時間がかかることを考えると期間は1カ月?」


「了解しました。そのように伝えておきます。

 木内さんのレポートにもあったかもしれませんが、向こうの都は国名と同じでオストラン、わたしが住んでいる街がバレン。この二つの街ならわたしが転移でお連れできます」


「その際はよろしくお願いします」


「了解です」




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