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岩永善次郎、異世界と現代日本を行き来する  作者: 山口遊子


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第245話 美少女フィギュア2


 秋葉原で商材を仕入れた俺と華ちゃんは、直接屋敷の2階の廊下に戻ってそれぞれの部屋で普段着に着替えることに。


 着替え終わった俺は華ちゃんより一足早く居間に下りていった。


 ちょうど昼食の準備中だったようで、居間の中にいたのはピョンちゃんだけだった。ダンジョンの外でやっていけるのかすこし心配だったが、杞憂だった。ピョンちゃんは華ちゃんが帰ってきたのかと入り口まで駆けてきたようだが、俺だと分かって、もと居た毛布の巣の中に戻っていった。



 いつものことだ。


 ピョンちゃんはいいとして、


「華ちゃんが下りてくるまで、さっき買ったフィギュアを見てみるか」


 一人コタツに入って、アイテムボックスの中からフィギュアの入った箱を取り出した。


 二つの箱の中からそれぞれフィギュアを丁寧に取り出して、コタツの上に並べてみた。どちらも高さは30センチほどある。ちょっとエッチだがすごくエッチではないところがなかなか良い。俺が中高生だったら確実に着ている服を脱がせたと思うが、さすがにこの歳になってそんなことはしない。いや、できない。正直に言うと、人目があるとできない。


 最初のフィギュアは左目にアイパッチの白いプラグスーツを着たオレンジ色の長髪の美少女フィギュアだ。この少女の出てくる映画はシリーズものだったはず。まだ一度も見たことはないのだが、かなり昔放映されたテレビアニメから映画化された作品で結構人気らしい。少女のプラグスーツ姿が実に凛々しいのだが、こいつは脱がせそうにない。ような気がした。


 もう一つのフィギュアは、ゲームが元になったキャラだったはずで、銀色短髪に黒いヘアバンド、黒いストッキング。ハイレグアンドハンケツのボディースーツを着ていらっしゃった。こっちは簡単に脱がせそうだった。


 視点が、脱がせられるか、いなかに偏ってしまった。いっかーん。まだ俺も若かったということなのだろう。


 どちらも台座の上に立ってボーズしているのだが、ゴーレム化した時台座が邪魔になるよな。


 この台座って取れるのかな?


 やっぱ外した方がいいよな。


 ということで、俺はプラグスーツの女の子のフィギュアを持って台座と足がくっ付いている部分を上から横から入念に観察した。


 プラグスーツとは別になった靴の部分が台座にくっ付いているのだが、靴を脱がせるのか、靴が台座から離れるのか判然としない。目を近づけて良ーく観察したのだが、やはり判然としない。ある程度力を込めて捻ってやれば外れるところは外れるだろう。と、期待を込めてゆっくりじっくり捻ってやることにした。


 おっと、ここで失敗してしまえば元も子もないので、フィギュアは2体とも収納してコピーを作っておくことにした。コピーを作ったのはいいが、フィギュアの入った箱が知らぬ間に2箱アイテムボックスの中にあった。解せぬ。


 再度、2体のフィギュアをコタツの上に置き、先ほどのフィギュアを頭を下にして胴体を手で掴み、台座を慎重に捻ろうと手をかけたところで、着替え終わった華ちゃんが居間にやってきた。


 横目で見ていると、華ちゃんは、居間に入ってすぐにピョンちゃんの歓待を受けたようだ。


 華ちゃんとピョンちゃんを横目で見ながら、コタツに座った俺は、手にしたフィギュアを慎重に捻っていった。


 ちょっと待て!


 俺の今の姿を、客観的に俯瞰してみよう。


 いい年をしたおっさんが、コタツに座ってフィギュアをひっくり返して下からじっと眺めているように見えるんじゃないか? というか、そうしとか見えない。


 俺の視界の横に入っている華ちゃんが何だか俺の方を見ているような。


 ここはうまくつくろわないと。


 俺はひっくり返して持っていたフィギュアをゆっくりを上向きに直し、


「台座が外れないかなー」と、とりあえず、台座を外すアピールをしてみた。


「どうすれば外れるのかよくわからないから、ちゃんと調べた方がいいよなー」と、さらに説明を加え、


「下向きに持った方が捻り易そうだ」と、先ほどの状況を正当化しておいた。


 そして、ゆっくりと台座を捻った。


 音はしなかった。ただ、なぜかフィギュアの左足の膝が抜けたようになりブラブラになってしまった。プラグスーツを着ていなかったら、足が膝から抜けていたところだった。


 逆にこうなってしまうと、膝から下の足を力を込めて捻っても大丈夫なのでかえってやり易くなった。


 俺は抜けた足と台座を持ってちょっと力を込めて捻ったら、靴の部分から足が外れてくれた。


 残った足もプラグスーツの足の先を持って捻ったら簡単に外れた。ただ、抜けた方の足はブラブラだ。尊い犠牲と思おう。


 目的を達成した俺は、台座とブラブラフィギュアをアイテムボックスにしまって、華ちゃんの方をちゃんと見たら、華ちゃんはピョンちゃんと戯れていて、俺の方は全く見ていなかった。ドンマイ。


 さっきのブラブラは素材ボックスに入れておき、先ほどコピーしたフィギュアを取り出して、先ほどの予行練習と同じように台座とプラグスーツの足の部分を持って捻ってやったところ、台座を簡単に外すことができた。


 2つ目のフィギュアの足は、メーカーが違ったのか、台座に足の形のくぼみがあったので、簡単に取り外しができた。いずれにせよこれで2種類の台座なしフィギュアが手に入った。


 昼食が終わったら、ゴーレムメーカーの部屋に跳んでゴーレム化、その後フィギュアメーカーの部屋に跳んでフィギュア化だ。


 そうこうしていたら、居間にエヴァがやってきて、お帰りなさいのあいさつのあと、昼食の準備ができたと知らせてくれた。



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― 新着の感想 ―
[良い点] ピョンちゃんが善次郎さんに塩対応…… 犬もですが、鳥も飼い主以外には、わりと塩対応なので仕方ないのよ~(苦笑) ピョンちゃん「華ちゃ~ん♪♪♪お帰り~♪♪♪……あれ?善次郎?……急いで来…
[気になる点] ツンデレさんは解ったが、2人目は判らんなぁ
[一言] フィギュアのあの娘は14歳の呪いが解けていないか解けたのか・・・ 私は呪いの解けたムチムチな方がいいな
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