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岩永善次郎、異世界と現代日本を行き来する  作者: 山口遊子


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第169話 ゲーム2

2022年11月22日、14:30

華ちゃんの魔法のレパートリーにはディテクトトラップがないことを忘れていたため、関連する個所をアイデンティファイトラップに修正しました。


 インヴェスターZであるこの俺は投資のことなら玄人だが、商売については全くの素人だ。その俺がエヴァを相手に商売論をぶっている間に、華ちゃんとリサは何を買うのか決めたようだ。エヴァと一緒になって俺の話を聞いていた子どもたちは急いで、結局4人揃って同じ小物入れを選んだ。同じ小物入れなので、俺がコピーすれば1つで済んだのだろうが、もちろんそんなことは口にしなかった。


 俺がみんなの精算をした後、小物入れの他、財布も買った華ちゃんに15万、リサに15万渡しておいた。それ以上だと財布が大きく膨らみそうだったからだ。


 実際のところ、日本での買い物だと、必然的に俺がくっ付いているわけだからほとんど問題ないが、こうやって買い物をしていると、俺がくっつきにくい女物関係の買い物が思いのほか多いから役立つだろう。



 買い物が一段落したので、


「そろそろ、昼だけどどうする?」


「今夜の夕食も豪華なはずだから、軽いものでいいんじゃないですか?」


「上のファミリー食堂にいってみないか? あれに一人で入っていくことができなかったんだよなー」


「確かに、おひとりさまでの入店は勇気がいるかも」


「わたしは平気ですよ!」と、はるかさん。はるかさんならそういったものは気にしないのだろうと、失礼にも思ってしまった。


「じゃあ、そうしよう」


 そういうことで俺たちは食堂街のある階までエスカレーターで上っていくことにした。




 ガラス越しにファミリー食堂の商品見本を眺めて、


「好きなものを選んでくれ」


 俺はカツ丼にしようかと思ったが、ちょっと重そうだったので、隣の親子丼にしておいた。


 しばらく待って、


「みんな選んだかー?」


「「はーい」」


 ということで、壁際のボックス席のようなところに、椅子を二つ追加してもらって、8人で一緒に食事できるようにしてもらった。


 店員さんがオーダーを取りにきたので、各自、自分の食べたいものを店員さんに告げた。リサたち5人もちゃんと日本語で注文できた。


「エヴァたち4人はクリームソーダを飲んでみないか? ジュースにアイスが入った飲み物で、デパートの食堂だと、子どもがクリームソーダを飲むのが定番なんだ」


 訳の分からない定番を押し付けて、クリームソーダを4つ追加しておいた。


「かしこまりました」


 店員さんがオーダーを復唱して帰っていった。


 子どもたちは壁に沿ったボックス席の方に座っている関係で、後ろを向けば反対側のガラス窓がよく見えるのだが、デパートの最上階と言ってもそれほど高くはないので見晴らしがいいわけではない。


 旅館からみた熱海の景色の方が断然いい。


 そんなに待つこともなく、料理が運ばれてきた。


 御多分に漏れず、商品見本とは若干の齟齬があったが、織り込み済みではあったので黙って食べ始めた。


 見た目はアレだったが、俺の食べた親子丼は久しぶりだったせいもあってか結構おいしかった。


 子どもたちは4人ともランチセットを頼んだが、少し量が多かったようだがいつものように完食した。リサと、華ちゃん、はるかさんはそれぞれ違ったものを食べていた。


 子どもたちが食べ終えたところで、お待ちかねかどうかわからないが、クリームソーダが運ばれてきた。


 みごとなまでの緑色の液体の中に白いアイスクリームが丸く浮かんで、泡が立っている。


「アイスを先に食べても、後に食べてもいいが、かき混ぜると泡が大変なことになるからかき混ぜないようにな」


 注意だけはしておいた。俺が最後にクリームソーダを食べたのは20年近く前と思うがよくそんなことを覚えていたものだ。そんなことを覚えているから、肝心なことを忘れてしまうのかもしれない。というか、そうに違いない。


 子どもたちが、クリームソーダを飲み終わり、少ししたところで俺たちは席を立った。


 食べながらの話で、食べ終わったら、旅館に帰って一休みしようということになっていたので、例のごとく俺たちは、階段に移動して、人の絶えたところで、旅館の玄関前に転移した。


 ロビーに入って受付で部屋の鍵を受け取り、タラタラと部屋に戻った。部屋の中にはちゃんと座卓が二つと座椅子が8つ並べられていたので、俺たちは適当に座椅子に座って一休みした。


 華ちゃんとはるかさんで緑茶を用意してくれたので、リサが恐縮していた。そもそも今回の温泉旅行は国語教育の修学旅行が趣旨だったので、気にするなと言っても難しいだろうが、なるべく気にせず楽しんでくれればいい。


 お茶を飲み終えたところで、だいぶ元気が出てきた。


「さーて、今日は人〇ゲームだな。

 6人のゲームだから、俺は応援団だ。初めてだと難しいところもあるから説明が必要だしな」


「わたしも応援団になります」と、華ちゃん。


 俺はアイテムボックスからスペシャル(・・・・・)バージョンの人〇ゲームの箱を取り出し、透明の包装を剥がして、座卓の上にセットしていく。


 各人にお金を配って、


「まずはやってみよう。

 この紙がお金のつもりだ。色ごとに数字が違っているから分かりやすいだろ。

 ここでのお金の単位は、円じゃなくてドルだ。この世界にはいろんな国があって、ドルは日本とは違う国のお金だ。

 それで、このゲームは自分のお金を増やしていくことが目的で、最後にお金を一番多く持っていた人が優勝で2番目以降がそれに続くってことだ」


「この1から10まで数字の付いたルーレットを回して出た目だけ、自分の自動車を進めて、進んだ先の指示に従う。それを順番に繰り返すわけだ」


 俺の説明では多分何もわからないはずなので、まず、一番バッターのイオナの後ろに回って、手を添えてやり、ルーレットを回してやった。


 クルクルっと回ったルーレットで出た目の数だけ、一本棒が立ったイオナの選んだ自動車を動かしてやる。


 そこには『小学校のお受験、受験に失敗して公立校に。受験料1000ドル払って1回休み』と書いてあった。


「イオナ、1000ドルの紙をそこに戻して、次の回はお休みだ」


 これでイオナの所持金は1000ドルになった。半減だがまだまだだ!



 次はオリヴィア。


 今度は華ちゃんがオリヴィアの後ろにいる。ルーレットはオリヴィアが回した。


 オリヴィアの自動車がイオナの自動車を追い抜いて少しいったところで止まった。


『成績優秀で飛び級。ご褒美に1000ドル貰って、2マス進む』


 2マス進むと、


『大学入学おめでとう。入学祝に全員から500ドル貰う』


 オリヴィアの所持金はこれで5500ドルになった。イオナの手持ちはこれで500ドル。


 その後もみんなイオナの自動車を抜いていきそれなりに所持金を増やしていった。


 2巡目、イオナは一回お休み。


 オリヴィア以下5人は順調に自動車を進めていき、所持金を増やしている。


 やっとイオナの番になったので、俺がイオナの手を取って、今回もルーレットを回してやった。



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[気になる点] 海に入ってベトベトの足でウロウロはどうかと思います~どこかで洗う場面が必要なのでは?
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