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始まりは魔法科高校から  作者: 眼鏡 純
8章:新 KING OF MAGIC

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58話 血と鱗

こんにちは!作者です!龍と虎と蛇の三つ巴対決、開戦です!



──それでは皆様に、少しでもワクワクできる時間を。

 去年トップ3の高校による前代未聞の三つ巴の予選。開幕早々互いに攻撃を放ち、そして全て防御するという会場が一気に盛り上がる展開を見せた。



 「正体不明の魔法が2つか。さっさと暴かねぇとアドバンテージを取られ続けるぞ。」

シャインがオウカとヴァンの2人に視線を向ける。

「そうだね。警戒しないと。」

(夜桜)を抜刀をするレビィだが、緊張からか、その手はカタカタと震えていた。すると、シャインが頭に優しくポンと手を乗せた。レビィはシャインなりの励ましと察すると、自然と手の震えが止まった。

この光景を遠目から見ていたトワイラは、ぷくーっと頬を膨らませて分かりやすく嫉妬していた。

「───!!」

その時、シャインが殺気を感じ取り、レビィを押して強制的に距離を空けた。次の瞬間、火の剣がシャイン目掛けて振り下ろされ、シャインは紙一重で風砕牙で防いだ。

「、開幕早々女とイチャつくとは余裕だな。」

火の剣の持ち主であるダクネスが、鍔迫り合いの状態で睨みつける。

「なんだ嫉妬か?お前にそんな感情が残っていたとはな!」

シャインは煽りながらダクネスを押し返すと、反撃で斬りかかる。そのままシャインとダクネスは一対一の攻防を始めた。

(少しでも力に…!)

レビィが2人の攻防に参戦しようとした時、何かの接近に反応すると、反射的に屈んだ。すると頭の上を水の銃弾が通過した。

レビィが立ち上がりながら水の銃弾が飛んできた方向を向くと、ムスッとした顔をしたトワイラが、手を銃の形にして、レビィに指先を向けていた。

[水鉄砲(みずでっぽう)]!!」

トワイラがマシンガンの如く水の銃弾を連射する。

「──!![師走(しわす)]!!」

レビィは脚に漆黒のオーラを纏うと、俊足で水の銃弾を回避する。トワイラも連射したまま追撃する。レビィは紙一重で水の銃弾を回避しながらトワイラとの距離を詰めると、夜桜()で斬りかかった。トワイラはバレエ選手のような軟体な動きで回避すると、足に激しく巡回す る水を纏った。

[激流脚(げきりゅうきゃく)]!!」

水の流れる強さを上乗せした蹴りをレビィの脇腹にヒットさせて吹き飛ばした。

「シャンから頭ポンポンなんて…羨ましい!」

嫉妬からの怒りにプンプンと頬を膨らますトワイラ。

「レビィ!!──トワイラの奴、容赦ねぇな…」

ダクネスと対峙しながら、横目でレビィの様子を伺っていたシャイン。しかし、レビィに気を取られた一瞬の隙を突かれ、腹にダクネスの蹴りがヒットし、倒れているレビィの近くに吹き飛ばされた。

「余所見をする余裕があるとはな。俺も舐められたもんだぜ。」

ダクネスが少し怒りが籠もった目で睨みつける。シャインはぺッと血を吐きながら立ち上がり、ダクネスとオウカ()トワイラとヴァン()の動きを伺う。

「げほっ…!げほっ…!」

レビィも足をフラつかせながらも立ち上がる。

「いけるか?」

シャインが問いかける。

「すっごい痛いけど…なんとか…」

痛みで顔を歪ますレビィが答える。

「トワイラ先輩、このまま龍空高校狙いで?」

ヴァンが尋ねる。

「いや、レビィ狙いで。」

よっぽど頭ポンポンが羨ましいかったのだろう。今のトワイラにはレビィへの嫉妬しかなかった。

「嫉妬にまみれる先輩、そういうところも大好きです。──では、お邪魔にならないように他の人の相手は僕がしましょう。」

そう言うとヴァンは、何の躊躇いもなく手首を切り、ボタボタと血を地面に流した。

「ひゃあ〜見てるこっちが痛くなるぜ。」

オウカはヴァンの自傷行為から目を逸らす。

地面に流れたヴァンの血は、まるで意思があるかのように動くと、魔法陣を描いた。

[血影法師(ちかげぼうし)]。」

次の瞬間、魔法陣からヴァンのシルエットそっくりの血の人形が何体も出現し、一斉に血の大鎌を構えた。

「さぁ…狩りを始めよう。」

ニヤリと笑うヴァンが指を鳴らすのを合図に、血の人形達は一斉にダクネス、オウカ、そしてシャインへと襲いかかるのであった。

(ちっ…倒しても魔法陣からすぐに補充される。なら…本人を叩くまでだ!)

シャインは血の人形を倒しながらヴァンへと接近し、斬りかかった。しかし、ヴァンに刃が届く寸前、地面から伸びてきた複数の血の触手によって拘束され、身動きを封じられた。

「流石に動きが安直過ぎますよ。シャイン先輩。」

煽る笑みを浮かべるヴァンの耳は徐々に長く尖り、同時に八重歯も鋭く伸びる。真紅色の瞳は猫のように縦になり、最後に背中から蝙蝠の羽が美しくも不気味に出現した。

「成る程…お前の魔法は『蝙蝠』か。」

「少し違いますね。僕の魔法は絶滅魔法──『血鬼(けっき)魔法』です。」

「『吸血鬼』か。吸血鬼はこんな悪趣味に血を操るイメージはねぇけどな。」

「そこは魔法ですのでご愛嬌を。──では、吸血鬼らしく、先輩の血を頂きますか。」

ペロリと舌で唇を舐め、少し妖艶な雰囲気を漂わせながら、身動きがとれないシャインの首筋へとゆっくり口を近付けていく。

「………!!男に噛まれる趣味はねぇんだよ!!」

シャインは能力解放(アビリティリリース)となると、無理矢理血の触手を引き千切った。ヴァンは反射的にバックステップを踏んで距離を空ける。

能力解放(アビリティリリース)になってまで拒絶しなくても…なんか少しショックです…」

ヴァンは寂しそうな顔をする。

「うるせぇ。お前の思い通りにさせっかよ。」

無理矢理血の触手を引き千切った影響か、シャインの手首からはポタポタと血が流れている

「まぁいいでしょう。タイミングはいくらでもあります。」

ヴァンはシャインの流れる血を見て、少し喉を鳴らした後、血で大鎌を生成して構えた。



 ヴァンがシャイン達を翻弄している時、フィールドの一角ではレビィとトワイラの女の戦いが繰り広げられていた。トワイラの水を纏った体術をギリギリで回避し続けるレビィだが、長引くとどうしても経験値の差が出てしまい、徐々に攻撃を喰らってしまう。

[水底脚(すいていきゃく)]!!」

レビィがよろめいたところで、トワイラが水を纏った素早い足払いでレビィを空中に浮かせた。

[蛇水拳(じゃすいけん)]!!」

そして透かさず、蛇の形をした水を纏う拳をレビィの腹部に直撃させ、吹き飛ばした。レビィはダメージが大きく、受け身もとれないまま地面へと落ちる。

「げほっ…!げほっ…!」

辛うじて意識はあるものの、なかなか立てないレビィの元にトワイラが近寄る。

「ねぇ、この際だから1つ訊いていい?──何でレビィはシャンのこと好きなの?」

トワイラからいきなり恋バナをされたレビィは、痛みによる意識低下も相まって理解が追いつかなかった。

「夜叉魔法って本当の力を発揮するためには『好きな人とキス』しなきゃいけないんでしょ?で、今のレビィってちゃんと魔法の力が発揮されてるじゃん。つまりさ、そういうことじゃん。」

レビィの前で屈むトワイラ。

「ねぇ……何で好きになったの?」

トワイラが再度問いかける。しかし、レビィには答えられなかった。


 理由は、レビィ自身にも分からないからだ。どうしてシャインが、自分の好意対象となっているのか。

初めて出会ったのは一年前の春、転校した初日の廊下である。あの時に、無意識下で一目惚れをしてしまったのか。

いや、自分の感情だし、ましては恋愛感情だ。気付かないわけがない。




もしかして───




───あの日が出会った初めてじゃない?




次の瞬間、レビィの脳裏に断片的な記憶が蘇る。



どこかの街中。周囲を歩く人々は見上げなければ顔が見えない。

何もかも大きな世界で、同じくらいの目線に差し出された手。

その手に触れる───



───寸前。現実に戻されるほどの衝撃波を喰らい、レビィはトワイラと共にフィールドの壁に激突した。

シャインとヴァンも同じタイミングで吹き飛んでおり、こちらも壁に激突して苦しんでいた。




 数分前。ヴァンが召喚した血の人形と戦うダクネスとオウカ。

「大将!キリがねぇっすよ!俺らも本体叩きにいきましょう!」

血の人形の攻撃を避けるオウカがダクネスに提案する。しかし、ダクネスはシャインとヴァンの対峙を傍観しているだけで返答はしなかった。

(ちっ…シャインが止めていたら楽だったのだが、あの調子じゃ無理か。)

シャインが血の触手に拘束された様子を見て、シャインは頼りにならないと判断したダクネスはオウカに命令をする。

「オウカ、一度全てをリセットする。何もかも吹き飛ばせ。」

ダクネスからの命令にオウカは露骨に嫌な顔をするが、ダクネスに睨まれたことによって嫌々承諾した。

「へいへい分かりましたよ…。その代わり!血の化物達を追い払って下さいよ!」

オウカからの要求に、ダクネスはパチンと指を鳴らした。するとオウカの周辺に火の壁が出現し、血の人形が近付かないようにした。

「わお、お早い対応だこと。」

「いいからさっさと()()。」

なかなか行動しないオウカにダクネスが苛立ちを見せる。

「へいへい。……すげぇ疲れるからあんまなりたくないんよ…」

ブツブツと文句を言いながら、オウカは魔力を高めた。

次の瞬間、質量保存の法則を鼻で笑うかのように、オウカの体はみるみると巨大化していく。そして体中に桜色の鱗を纏い、背中からは翼、尾骶骨からは尻尾が生えた。

全長約15メートル。二足歩行で聳え立つその姿は、完全に人間ではなくなった。


そう、呼称するならば───





───『竜』。





 「[叫竜(きょうりゅう)]。」

竜と化したオウカは大きく息を吸い込んだ。そして次の瞬間、鼓膜が破れそうなほどの叫び声で、強烈な衝撃波を発生させた。

本日はお読み下さり誠にありがとうございます!

少しでも先が気になった方、面白かった方はブックマーク、☆の評価などをお願いします!



今回のプロフィールは、『アレン』でございます!それでは〜…どうぞ!




名前:アレン・ルビー

魔法名:改造魔法(リモデル)

戦闘方法:銃火器

身長:170cm

体重:65kg

髪:うなじまで伸びた緋色の髪を三つ編み一つ結び

瞳:灰色

誕生日:7月7日

血液型:O型

好きな食べ物:刺身

嫌いな食べ物:姉の料理

好きな教科:技術

嫌いな教科:美術

キャラクターモデル:『D.Gray-man』の『アレン・ウォーカー』

【名前の由来】

星野桂さん作の『D.Gray-man』のアレンから、モデルも名前もいただいた筈です。ですが私、D.Gray-man1度も読んだことないんですよね…。恐らく当時の私が、爽やかイケメンキャラのモデルを画像検索だけで探したのでしょう。




それではまたお会いしましょう!次回をお楽しみに!

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