53話 女人化1週間生活
こんにちは!作者です!
まさかこの話が続くとは…私自身も驚きです。
──それでは皆様に、少しでもワクワクできる時間を。
運悪く毒キノコを食べてしまい、女人化してしまったシャイン。解毒薬の完成は早くて1週間のため、女人化状態での1週間生活が始まるのであった。
──1日目。
「シャイン姉、起きて下さい。」
昨日の夜にゼーレの家から帰ってきたソノが、寝ているシャインを起こす。
「ソノ…その呼び方止めろって言っただろ…」
むくりと起きるシャインが早速不機嫌になる。
「いいじゃないですか少しの間くらい。私、こうやって誰々姉って呼ぶの少し憧れていたんです。」
「………願いが叶って良かったな。」
満面の笑みで言われたため、シャインも頭ごなしに怒れなくなり、ハァと溜め息をつくのであった。
時は流れ授業中。2年1組は今、実技型魔法学という実際に魔法を発動しながら学ぶ授業の真っ最中である。ここで女体化したことによる変化が早速現れた。
「ん?」
シャインが魔法を発動しようとした時、異変に気付いた。
「どうしたシャイン?」
スノウが尋ねる。
「魔法が発動しねぇ。」
「マジかよ。全くか?」
「ああ。何でだ?」
「恐らく女体化のせいですね。」
ひょこっと現れたヒューズが原因を告げる。
「関係あんのか?」
シャインが尋ねる。
「魔法…というよりは魔力は意外と繊細でして、心身が安定していないと力を発揮してくれない時があると、魔法研究によって証明されています。今のシャインは心と体が別物状態となっているため、上手く魔力が発揮せず、魔法が発動しないのでしょう。」
「マジか。結構困りもんだな。」
シャインが自分の掌を見詰めながらどうしようか考える。
「取り敢えず今することは、先生に報告して見学にしてもらいましょう。実技が出来ない状態ですからね。」
「う〜ん…そうだな。行ってくる。」
シャインはヒューズの提案に乗り、先生に報告しに行った。
「おいおい、この間に革命軍とか攻めて来たらどうすんだよ。戦力ダウンにも程があるぞ。」
スノウが告げる。
「あくまでたらればの話です。治るまで変な事件が起きないことを願いましょう。」
ヒューズも少々心配しながらも、授業に戻るのであった。
──2日目。
魔法が使えないことが分かった次の日。また変化が1つ現れた。
昼休み。談笑をするシャイン達。その時、エアルがシャインのとある仕草に気付いた。
「あれ?シャインって足を閉じて座ってたっけ?」
エアルの視線に合わせ、他の面子も椅子に座るシャインの足に視線を集めた。シャインも改めて自分の足に視線を落とすと、普段はガバッと開いて座っているのに、今は少し内股になるくらい綺麗に足を閉じていた。
「なっ!?」
シャインは慌てて足を開いた。
「今の反応、もしかして無意識だった?」
サナが尋ねると、シャインは頷いた。
「無意識だと何かマズいの?」
エアルがサナに問う。
「もしかしたら体だけじゃなくて、脳も女性らしくなっていっているのかもしれないわ。」
サナの推測を聞き、シャインの顔色が青ざめる。
「おいアレン、薬の調合は早くなんなのか?」
少し焦りが混じった声でシャインがアレンに訊く。
「こればかりかどうすることも出来ないよ。」
アレンが申し訳ない顔をして首を横に振った。
「ま、シャインが意識してりゃあ何とかなりそうなことだし、大丈夫だろ。」
少し軽率ではあるが、この場はスノウの言葉に全員賛同し、お開きとなった。
──3日目。
特に変化のない1日が流れ、シャインは内心安堵していた。
──4日目。
安堵も束の間。シャインの容体は急変するのであった。
「み、皆さん助けて下さい!!」
学生が登校する朝。血相を変えて2年1組の扉を開いたのはソノであった。
「どしたのソノ?そんな慌てて。」
朝からお菓子を食べているエアルが代表で尋ねる。
「皆さん…!シャインが…!シャインが!」
ソノが早く廊下を見るように促す。エアル達は何事だと急いで廊下に出た。そして見つけたのは、
「おっはよー!おはよー!おっはー!」
元気いっぱいに同級生へ挨拶するシャインの姿であった。
「なに、あのテンション?」
サナが苦笑いする。
「今日起きた時からあのテンションなんです…!あんなパリピなテンション、シャインなわけないです!絶対偽物です!」
ソノはレビィの後ろに隠れながら怯えている。
「あっ!やっほ〜皆!おはよう!」
シャインはエアル達を見つけると、ニッコニコの笑顔を浮かべて挨拶をした。
「お、おはようシャイン。そのテンション、どうしたの?」
レビィが戸惑いながらも尋ねる。
「分かんない!でもなんかすっごい気分が良いの!だからそれを皆にお裾分けしようと思って!」
太陽のような輝く笑顔を浮かべるシャイン。その満面な笑みは人を惹きつけるには充分過ぎるくらい可愛かった。
シャインはレビィ達を魅了された後、別の所へ去っていった。
「ねぇサナ、アレン、あの状態もカワルダケの影響なの?」
レビィが2人に尋ねる。
「悪いけど私はお手上げ。」
サナが分からないと告げる。
「僕も薬学や植物学にはあまり詳しくないからな…」
アレンもどうやら分からないようだ。
「まるで『IFのシャイン』ですね。」
レビィ達の視線が、意味深な言葉を発したヒューズに集まる。
「どういう意味だ?」
スノウが意味を訊く。
「『シャインがもしも女で生まれていたら。』ということです。」
ヒューズからの返答に、スノウは更に頭を悩ませる。
「つまり、今のシャインは『まるで最初から女性として生まれてきたような立ち振る舞い』をしている、とでも言いたいわけ?」
頭の回転が早いサナがヒューズの言葉の意味を要約する。
「そういうことです。このままだとシャインは、自分が男だということを忘れてしまうのでは?」
ヒューズから告げられた可能性の話。レビィ達の中にも流石に不安が生まれるのであった。
──5日目。
シャインは更に女の子らしくなり、遂に制服が女子用のスカートに変わった。
──6日目。
「シャインちゃーん!こっち向いてー!」
教室の一角でシャインを扇型で囲む男達が、スマホや一眼レフカメラを向けてシャッターを連射している。シャインもノリノリでポーズを決めており、現場は大盛り上がりであった。
「おいおい、ファンクラブまで出来ちまったぞ。あいつ等の方がシャインが男だってこと忘れてないか。」
遠目から撮影会の様子を伺うスノウが苦笑いする。
「アレン、ちゃんと薬で治るんだよね?」
不安そうな顔をするレビィ。
「大丈夫…だと思うけど…」
アレンもあそこまでカワルダケの毒が回った人を見たことがないため、大丈夫と断言できなかった。
「は〜!楽しかった!」
撮影会が終え、満足げのシャインがレビィ達と合流した。
「ねぇシャイン、すごい女の子の体を楽しんでいるけど、男の子に戻る気はあるんだよね?」
レビィが尋ねる。
「そりゃ勿論!あ〜でも、ちょっと女の子も悪くないかなって思っている自分もいる。」
シャインが満更でもない笑みを浮かべる。その時、ファンクラブの男達からまた写真が撮りたいと声をかけられた。
「まぁもし、女の子から戻れなかった時はさ、化粧とか教えてね!」
シャインはポンとレビィの肩を叩いた後、ファンクラブの男達の元へと歩いていった。
「シャインの脳が、『女性』を受け入れているわね。」
サナが告げる。
「明日、ちゃんと治りますように。」
レビィは遂に神頼みをするのであった。
──そして遂に、7日目となった。
本日はお読み下さり誠にありがとうございます!
少しでも先が気になった方、面白かった方はブックマーク、☆の評価などをお願いします!
2人目のキャラクタープロフィールは……『シャイン・エメラルド』です。それでは、どうぞ!
名前:シャイン・エメラルド
魔法名:閃風魔法
戦闘方法:刀
身長:175cm
体重:65kg
髪:黒色の中に黄緑色がメッシュの如く混じっているセミロングの髪
瞳:黄緑色の瞳
誕生日:5月4日
血液型:A型
好きな食べ物:オムライス
嫌いな食べ物:焼き魚
好きな教科:体育
嫌いな教科:体育以外
キャラクターモデル:『テイルズオブヴェスペリア』より『ユーリ・ローウェル』
【名前の由来】
名前を決める際、近くに『スーパーマリオサンシャイン』の攻略本があり、『シャイン』という単語が自分の中でしっくりきたからです。
次回でカワルダケ回は完結です。それでは、お楽しみに!




