閑話その3 仮眠室
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「……。申し上げるのは心苦しいのですが、忌子はどちらに?」
「私の仮眠室です。参りましょう」
「姉さん!私も行く」
「私も立ち会おう」
「あ、有花理様、縁君は桜花ちゃんと眠っていますよ」
仮眠室に行くと世話係に見守られて縁と桜花が眠っていた
「え〜くん……ムニャ」
「桜花……」
「……」
排除派が縁を抱えようとするが
「む〜っ」
強く抱きしめる桜花
「っこの」
「手荒はよしな。どうであれこんな小さな子だ。それも親の前だよ」
「しかし!」
ぱち
「ん〜〜」
「おはよう、桜花ちゃん」
「うん。……ひっ!」
桜花を睨む排除派
「その子を渡してくれるか?」
「ひっ!や!や〜なの」
「桜花!落ち着いて!」
「や〜〜‼️え〜くん連れてっちゃや〜なの‼️」
縁を抱いたまま布団の中に入り込む桜花
だが
「ふん!やっぱり子供だね」
布団に隠れていない足を掴む
「いやぁ〜〜〜〜‼️」
ピシッ
「きゃあ!!」
「円!」
「曽名井の結界かい?こんな小さな子が!?」
「くっ!!こうなれば!」
力尽くで結界を壊そうとする排除派
その騒ぎを聞きつけ集まってくる人々
「あんたら!手伝いな!!」
「し、しかし……」
「早くしな」
「……はい!」
「アンタら!待ちな!!」
「全員藤の間に戻んな。有花理、円は?」
「大丈夫です」
「私も離れる。2人は子ども達を落ち着かせてから戻って来たら良い」
「はい」「はい」




