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間話その2 その翌日
翌日
「あ、おかあさ〜ん」
「結衣、待てって!」
「結衣、縁。2人ともどうしたの?」
「おねえちゃんが起きて来ないの」
「物音はするから起きてるとは思うんだけど、返事がないんだ」
「後……なんでかわかんないけど姉さんの部屋に近付くと頭が痛くなる」
「??そうなの?結衣は何ともないよ?」
「そう……。昨日お手伝いを頼んだから疲れてるのかも?今日は静かにしてあげて」
(!桜花……覚悟を決めたのね……)
「は〜い」「うん」
「ねぇ、縁」
「なに?母さん」
「縁は桜花の事、好き?」
「???姉さんの事?うん、好きだよ」
「結衣もおねえちゃん大好き〜」
結衣を撫でながら
「そう、ありがとう。なら桜花の事信じてあげて。何があったとしても、きっと最後には貴方を助けてくれるから」
「?うん…わかった!」
「それじゃあ私は出かけます。帰りは遅くなると思うから」
「いってらっしゃい」「いってらっしゃ〜い」
(この子たちの笑顔は絶対に守って見せる。その為にも今日の会合は……)
「それじゃあ今日は外で遊んでようか?」
「うんっ!そうだっ!!優希おねえちゃんのところに行こう?」




