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「わかった。それじゃあ何からすればいい?」
「それでは……。今日のところは帰っておやすみなさい」
「え?そんなことしてる暇なんて!」
「いいえ、無事だったとはいえ貴方は『反転術式:滅』をその身に受けたのです。その結果ナニカの呪いが貴方自身に向かっていたのですよ。結衣ちゃんの事で昂っていて自覚は無いのでしょうが心身共に疲弊しています」
「そんな状態で術式の練習などさせるわけにはいきません。ひとまず身体を休めなさい。」
「……わかった」
「それと明日はしっかりと学校に行くのですよ」
「それも何か意味があるの?」
「当然です。ナニカの力は存在を喰らう力、喰われた者に関する記憶は失われてしまう。それはわかっていますね?」
「それは……もちろん」
「裏を返せば多くの人に覚えられている事。それがナニカの力に対抗する護りとなります」
「だからきちんと日常を過ごし、友人と語らい縁を深めなさい」
「それが出来ないのであればナニカと対峙させるわけにはいきません」
「わかったよ。『姉さん』おやすみ」
「うん。おやすみなさい『弟くん』」




