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「結衣、が……?」


「はい、結衣は、貴方を守るために、自ら“存在”を差し出したのです」


「そんな……!」


「……結界に同化した存在は、いずれ“存在を喰らうナニカ”に蝕まれます」


「つまり、結衣は……?」


「昨日貴方が大櫻で聴いたという女の子の声。今ならわかるでしょう?」


「ああ、あれは結衣だ」

「そして大櫻が咲いた事ですが。おそらくは結衣がナニカと貴方が接触しようとしたのを察知し結界を強化したためでしょう」


「それじゃあ大櫻に花が咲いてるうちにナニカを何とかできれば結衣を助けられる?」


「僅かながら、その可能性はあると考えています」


「じゃあ早く助けないと!!姉さんさっき結衣を助けてくれって言ったよね?どうすればいい⁉」


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