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少しの沈黙の後意を決した姉さんが口を開く


「今から18年と少し前、曽名井の当主が出産致しました」

「それが貴方です、縁」

「ここまで聞いてりゃそうだろうな、とは思ったよ。でもそれなら僕は何で生きてるの?僕も忌子として、……その”処理”をされるんじゃなかったの?」

「それは……」


姉さんは赤くなりながら顔をそむけた


「どうも、私が溺愛しすぎたのが一因だと……」

「は?」



「いえ、貴方の前に曽名井の家に男児が産まれたのがおおよそ200年前の事。忌子の風習は語り継がれていましたが…… それと時代も変わり簡単に”処理”をすれば良いという話ではなくなっていました」

「それは……そう。なのかな?」

「それで一族が集まり、数日にわたり議論がなされました」


「そこでの結論はしきたりに従って貴方を処理すると」

「それで貴方を連れて行こうとすると、私が貴方を抱きしめて離さないわ、泣きじゃくって手も付けられないわ、挙句に結界を貼って閉じ籠る状態だった……らしいです」

「それは……。何と言いうか姉さんらしいね……」

「そんな事言われても私だって当時二歳ですよ⁉そんな事覚えているわけないじゃないですか!!」



「んんっ! 話が逸れました。それで再度の話し合いにより、ナニカの封印の強化をする事で少し様子を見ようと」

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