道中のエルフ
モンハンサンブレイクでやっとアンジャナフを一人で倒した!!!!
次はあのゴリラだ!
その後は洗濯が終わった洗濯物を乾燥機に入れてミリ達を寝かせて明日に備えて眠りについた。
次の日に俺はみんなより少しだけ早く起きた。いろんな準備を済まして、みんなを起こして朝ごはんを食べる。
出発するためにみんなの準備を済まさせて車に乗せる。
「みんな乗ったね。少し揺れるよ」
先ほど忘れ物の最終確認を終えて、朝一番に車に荷物を詰め込んだおかげですんなり出発することができそうだ。
みんなが乗ったのを確認して車のエンジンを起動する。みんな車に乗ることを凄く嫌がったけど空を飛ぶからあんまり揺れないからと頑張って説得した。地面の上は車体が小刻みに揺れるけどそれは全然揺れないってね。最後の一押しはジュンがアズサをうまく丸め込んで我先に乗ったのがよかった。そのあとはこちらの世界の三人娘は渋々乗ってくれた。エルフの子はスフィアの金魚のフンのごとしに離れなかって、スフィアが車に乗ると一緒に乗ってくれた。
車を施設から出して、車庫の扉を閉めて、扉を塞いでいた大岩を元の位置に戻した。戻したのは特に意味はないが、もともと岩で扉を塞いであったからもとに戻しただけだ。中には俺達が三日間過ごした形跡が残っているが、ずいぶん前に廃棄された施設だろうし、異形なクリーチャー達が暮らしていたからヒロ達の国の人達が調査に来たとしても彼らの痕跡だと思うだろう。その彼らは今頃自由を謳歌しているだろうけど。シンシア御一行も調査団をよこすかもしれないが、他人の施設だ。車庫までしか入れないだろうし、車の鍵は施設の中だ。数十台の車と俺達がこれまで使っていた馬車を調べるだけで終わるだろう。
セレクトレバーをPからDに変えて、DからFに帰る。グンと少し強い揺れと共に車体が浮かぶ。ハンドル操作をして空に向かってアクセルを踏む。車は上斜め直進する。
空は曇りなく風もない、太陽が朝日を放っているとても快適な旅になりそうだ。とても静かで平和な朝であった。まるで嵐の前の静けさであった。
「本当ですね。昨日みたいに揺れませんよ」
「昨日のあれが嘘のようね」
よかった。ミリとスフィアはお気に召してくれたようだ。ルームミラーで見たらアルムとエルフの子は外の風景を楽しんでいるし、少しスピードを出しても揺れなければ大丈夫だろう。
普段存在を忘れ去られているバスもアルムの膝の上で楽し気にプルプルと震えている。最近べスが見ないなっと思っていたらコイツ擬態できるらしく、見えないほど透明になったり、極限まで薄くなってアルムの服の中に核を隠して服に張り付いて服に擬態している。べスはモンスター嫌いなミリにいるから気を使っているのだろう。スライムなのにそこまで考えているかわからないが、俺の腕に腕輪のパスさんがいらっしゃるし、モンスターでも自分が嫌がられているなって感じられるのかもしれないな。
今までずっと見えなかったからバスはどこかに逃げたと思っていた。いないと思っていた間はずっとアルムの服と同化していたのだろう。その内、完全に服に擬態できるのかもしれない。アルムが着ている服がべスなのか、ただの服と見分けがつかなくなるかもな。いや、べスはすでにアルムの服の一部になっているのかもしれない。今後、見かけないと思ったら、アルムの服の一部になっていると覚えておいた方がいいだろう。
車の一番後ろでアズサが目を瞑って眠ろうとしていた。寝てしまえば酔わないと考えたのだろう。ジュンは暇そうに外を眺めている。
「おにいちゃんそとをみたーい」
「え?外が見たい?アルムすでに外は見えているぞ?」
「タカシさん、アルムちゃんは窓を開けたいと言っているのではないのでしょうか?」
アルムが謎に外を見たいと言い出すものだから何を言っているのかわかなくて、視界を飛ばしてアルム目線で外を見たが何を指しているのか本当にわからなかった。ミリが窓を開けたいのではないかと助言してくれた。
「窓のことを言っていたのか」
「うん。あけてほしいの」
ということでアルムが眺めていた窓を開けてやる。昨日はみんな車酔いでグロッキー状態だったからあんまり楽しむ気にはなれなっただろうからエルフの森まで空の旅を楽しんでくれると嬉しいな。
もし、アルムが窓から身を乗り出したら、すぐにでも念力で対応できるように心構える。安全には細心の注意を払わないとね。
運転は凄く暇であった。ハンドル操作は空には障害物が無いから目的地まで一直線にアクセルを踏み続ければいいから反動を固定すればいい、空を眺めるのは同じ風景が続いて面白みがなく、鳥とか飛行する動物も魔物もいなくて暇になった。暇つぶしがてらにグローブボックスを漁る。車の中でそこはまだ調べていなかったところで、漫画だとCDやタバコが入っているイメージがあったが、俺達が乗る車のグローブボードの中は何も入ってなかった。いや、一枚の紙が入っていた。そこにSILLYと殴ったような文字で書かれていたが、意味が理解できなかったのでグローブボックスに戻した。
焦点をグローブボックスとハンドルの間にあるケーブルの差込口や数十個のボタンに向けた。適当に押したら変な物が作動する恐れがあるから無暗に押さない。
ここって漫画だとカーナビがある場所だよな。どう見てもこれはモニターじゃないな。昔の車はCDを入れられる細長い穴があった見たいけどそんな穴は見当たらない。ここの部分のボタンはどういう機能なのだろうか?いいのはオシャレな曲が流れるのがいいけど、ここのボタンを押したら車のライトからビームが出たりしてな。
セレクトレバーみたいに文字が表示されているわけじゃないし、押したらどうなるのかわからないから弄るのを諦め、外を見ながら運転に集中することにした。
空の旅は特に何もなく、順調に進んでいる。トラブル言ったトラブルはなく、地面にはちょくちょく魔物の姿が見えていたが、空を飛べる魔物が見当たらないから襲われる心配もない。道中に集落や村が見えたが、寄るのは控えた方がいいだろう。こんな乗り物に乗っているわけだからいらぬ警戒をされるだろう。向こうはこちらが変な青い光に見えるだけだし特に問題にはならないだろう。
そして気が付けばミリ達全員が眠りについていた。車内はとても快適で外の風景はゆったり流れているから眠くなったのだろう。可愛い寝息をBGMにハンドルを握り直す。念力を使い彼女達の寝顔をタブレットに保存した。
施設から出発してから5、6時間が経過した頃合いだろうか。もうじきお昼になるがエルフの里らしき村はまだ見えない。道中の村は人ばかりでエルフはいなかった。ずんぐりむっくりとした小柄なじいさんやタントみたいな鬼がいた。
ここまでエルフが見つからないとエルフというのは閉鎖された環境で暮らしているのかもしれないな。今までの街とかも全然エルフはいなかったしな。
お昼休憩がてら下に降りて昼食をとるとするか。
しかし、車というのは便利な乗り物だよな。アクセルを踏むだけで長距離を移動できるんだもの。マップで確認しても長い距離を移動したのが分かる。時速100キロも出しても全然揺れないし、馬車と違いシートも長く座ってもお尻が痛くない。
これぞ文明って感じがする。地面を走ると凄く揺れるのが難点だけど。
そんな超便利な車の移動でもエルフの森はまだまだかかる。マップ上だとまだ三分の一ぐらいしか進んでいない。まあ、徒歩や普通の馬車の移動は数か月、半年はかかると思うけど。
今日は野宿して明日に到着するって感じか。
「みんな起きて!お昼にするよ」
みんなに声をかけて起こす。
森で広くあけている平らな場所を探しだして車を下げて止める。ちゃんと昨日の失敗を学んでセレクトレバーをF→D→Pの順にしてタイヤを出してからエンジンを止める。車を下におろした時に車の底と地面の距離があったせいで強い衝撃が発生させてしまったが、その衝撃でみんな起きてくれたが。
お昼はミリが朝早く起きて作ってくれたお弁当がある。俺も少し手伝ったけどミリがみんなの為に作ったお弁当の具材は冷凍食品を施設にあったタッパーをお弁当箱代わりに入れて物だ。王都で買った野菜や保存食も使っているようだけど。
ミリ特製のお弁当を土で作成したイスを8人で並んで仲良く食べる。
食べながえら見る景色は空から見た景色とイメージが違う。見る角度で違って見えていると思うが、光の反射や雰囲気が全然別の物に見える。
しかし、ミリがせっかく作ってくれた弁当を急いで口の中に放り込んで急いで食べる。なんでがっついているのかというと別に死ぬほど腹が空いているわけではない。みんなの安全の為に視界を飛ばして周囲を見ていたが、俺達に近づく集団を発見した。
それらの対処を向かう為に早く食べ終えようと頑張っているんだ。
「タカシさん、どうしたのですか?そんなに早く食べれば喉に詰まりますよ?お水いりますか?」
「ああ、ありがとう。ちょっとトイレに行きたくなってな。ただミリが作ってくれたお弁当がおいしくて食べてから行こうと思って」
苦しい言い訳だったか?まあいい、ミリが納得してくれたならそれでいい。俺が長い間席を立ってもまだトイレに行っていると思って気にせずにお昼を食べてくれるだろう。トイレのわりに長いと言われたら、見たとのない虫がいたから観察していたとでも言おう。
少し嬉しそうなミリから水をもらい、最後の一口を流して飲み込み、集団のところへ向かう。
集団は俺達のところにまっすぐに向かっている。車の光に気づいてきているのだろう。俺達に何の用事がってそれは決まっているか。
俺が集団に気づいたのは集団の一人が俺達の様子見きた斥候が戻っていく姿を視界で発見した。斥候が戻る先に集団を見つけたのでこちらに近づく前に話し合いで解決しよう。
その集団とはエルフの集団だ。昨晩檻から助け出したエルフ達だった。
ミリ達から300メートルから400メートルぐらい離れた位置にいるそのエルフの集団に静かに近づく。俺が目視で集団を発見したときは斥候と合流していた。斥候が状況を仲間に説明しているのでその説明が終わるのを待つ。
俺が割り込むように現れたら困惑するだろうし、斥候が説明してくれるならあちらも俺達のことも少しはわかるだろう。
あの斥候すごいな。俺の視界に見つかることなく俺達に近づいくなんて今までになかった。行きだけ見つからなかったそいつは運がいいだけかもしれないが、帰りはちゃんと見つけた。目に見えなくて実態を持たない監視カメラがそこらへん飛び回っているなんて思わないだろう。
「あの光はわからないのか?」
「ああ、光が落ちた場所には子供だけがいて、楽しそうに飯を食べていた。遠くて種族はわからないがな」
「子供が!ここは魔物がいるんだぞ。比較的に弱い魔物しかないが、怪力で有名な鬼の子供でも弱い魔物相手だとしても殺されてペロリって食べられるぞ。ここまで来るのに何回魔物にあっているか覚えているか?そんな森の深くでしかも開けた場所で子供だけいたら魔物の格好の餌だ。なにかの見間違いじゃないのか?」
「そんなことはわかっている。だから戻ってきたんだ。里からまだ遠いが、そいつらをどうするかって相談するためにな」
ここって魔物多いのか?今まで魔物の姿を見ていない。ミリ達の周囲にも魔物の姿がない。危険分子が無いのはいいが何かの不穏な予兆なのか?今はミリ達が楽しく食べているようだから、エルフ達と接触してから考えよう。
『てへ、マスターを煩わせるわけにはいきません』
『何か言ったか?』
『単なる独り言です。マスターは気にしないでください』
パスが何か言っていたようだがいいか。よーし、説明が終わったな。まだ話し合っているようだが大まかな説明は終わったから行くか。
警戒されないようにゆっくりとエルフ達に近づく。
「誰だ!」
静かに近づいたつもりだったが、枝を踏んで折れた音で気づかれた。
武器を持った者が前に出て構える。商人達から拝借した剣やナイフとどこで手に入れたわからない弓矢を俺がいる方向に向けている。
魔物か奴隷商人の追手だと思われいるのかな。気づかれたなら仕方ないか。姿を出そう。
「子供?」
「この見たことがない服はさっきの、今説明した子供の一人だ。こんな子供に気づかれていたのか。しかし気づかれた様子はなかった」
エルフ達は俺の姿を見て困惑している。魔物か追手だと身構えていたらこんな子供だったなんて拍子抜けだろうに。
悪かったなこんな子供で。でもそこら辺の魔物よりヤバい存在だぜ。俺は。ほんの一瞬でお前達全員を首と身体をお別れできるぜ。
「俺が子供なのは置いといて、せっかく檻から出してやったのにありがとうの一つもないのか?おまけにサービスで商人達の剣を渡してやったのにな」
「何?お前が我らを下郎共から解き放ったって言うのか?」
「そうだとも。昨晩の爆発も氷の壁も俺が出してやったのさ。土人形も俺が作ったやつさ。そんなことはどうでもいい。俺はお前達にお願いがあってきたんだ」
「お願い?」
「その願いとはなんだ?」
「そうだ。俺達はエルフの里に向かっているんだ」
エルフの里に向かっていると伝えたら、すごい剣幕で睨まれた。おー怖い怖い。
俺はただ友達を故郷に送り届けたいだけなのに睨まないでおくれよ。それとも俺がエルフの里襲うとでも思ったのか?見当違いにもほどがあるだろ。こんな子供に何ができるって言うんだ。森を荒らすことはあれどこの世界に来てから人を殺した覚えはないぞ。
「そう構えるな。友達を故郷に送り届けている最中なんだ。お願いって言うのは友達を故郷、エルフの里に道案内をしてほしいんだ。お前達も帰る途中だろ?」
これ以上警戒されないように落ち着いた口調で伝える。道案内を頼むのはエルフの里の場所がわかないからである。スフィアもエルフの子も子供だからか場所がわかない。王都でエルフの里を聞いた時もこの方向にエルフの里があるって感じで曖昧な感じでしかわかなかった。明確な場所がわかないから道案内が必要だった。しかし、里出身の大人が目の前にいたら道案内を頼むのは当然の話だ。
この人達が俺達と同じ方向に向かっているのはこの先にエルフの里があるということはなによりの証拠だけど場所がわかなければ目的地つけない。エルフの里は空から見てもつけられない場所にあるかもしれない。時間がかかるかもしれないが視界で探すことができるけど道案内してもらった方が効率が良くてスフィア達が早く届けられる。
車に全員を乗せるのは無理だから道案内一人二人までだけど。
「言いたいことはわかったが、その前にお主の友を合わせてくれ、我らは王国の者達に襲われて奴隷にされかけたのだ。例え恩人だとしても簡単に信用はできん」
「そういうことか。そうだよな。って魔物だとさっきまでいなかったはずだ」
ミリ達の安全の為に視界で回りを監視していた。
さっきまで見かけなかった魔物の群れと鎧を着た人達数人がミリ達の近くにいた。
胸が不安感であふれた俺はエルフ達を置いてすぐさまにミリ達の下へ向かった。
車の光を見つけたのはエルフ達のほかにいたみたいだ。




