話しをしてみたが最終的には変わらない
モンハン楽し過ぎるだろ。
チャアクサイコー
視界を戻して施設の中に入った俺はアルムに「いっしょにおふろはいるいったのに!」と怒られてしまった。プリプリと怒るアルムやアルムを心配そうに見ていたミリに視界で持ってきたアイスを渡したら、これで許してやるかと言いたげな感じでキッチンに向かった。一昨日の夜に見た映画をもう一度見るのだろう。娯楽が少ない施設だ。それしか暇をつぶす物がないから仕方ない。一緒に見ようと誘われたが断った。面白い映画だったらみたかも知らないが、ジュンの話を聞いたがあんまりな内容で面白くないそうだ。それとスフィアはエルフの子と一緒に寝ているな。子守を押し付けたみたいで悪いことをしてしまった。今度何か買ってあげようかな?
あとはアズサとジュンはどこだろうな。いた。なんでそんなところにいるんだ?
アズサとジュンは天井が崩落した通路にいた。再び崩落する心配はないようだ。二人がそこにいるのが不思議に思って二人の会話を聞いていると崩落した先が気になるようだ。どこからか持ってきたスコップや懐中電灯を持って準備がいいことにただ。崩落した距離は20メートルくらいで女の子だけで堀り進めるのは大変だ。土は固いし、筋力が何十倍の能力とか念力を持っていた簡単に掘れただろうけど、二人の能力は医療系なので無理だ。少し掘れば疲れてやめるだろう。
視界を戻してお風呂に入るか。
着ていた服を絶妙なコントロール(念力を使って)で脱衣所の籠に投げ入れて汗を洗い落とす為に風呂に入る。汗はあんまり掻いてはいないけど、体に老廃物なり、垢がついているからシャワーで流したい。お風呂って気持ちいいしね。
「明日はエルフの森に行くがあの車で何時間かかるのかな」
この施設からエルフの森までタブレット端末に表示される距離はかなりあるのが、あの車でアクセルを思いっきり踏み込んで一直線に向かえば一日で着きそうな気がする。着かなければ野宿になるがあの車で寝泊まりすれば雨風はしのげるだろう。夕方の商人の件といい、少し遠回りしたりして到着時間を延ばして何日かかけて到着するのもありだな。なんかきな臭いっていうか
野宿用でここの毛布とか拝借して野宿の質が上がるだろう。それなら野宿を嫌がるジュンとかは文句は出ないだろう。車で寝泊まりを野宿っていうのかは謎だけど。
いろいろ考えている間に20分ぐらい経った時、脱衣所から声が聞こえた。
「誰よ。奥が気になるから穴を掘って奥を見にいってみようって言ったの」
「それはジュンじゃないかな?僕はただジュンに付き合っただけなんだけど。あかげで泥まみれになってさぁ」
「だってあんなところに水が溜まっているなんて思わなかったわよ。でも大分掘ったと思わない」
「思わないよ。なんでジュンは奥なんかに興味を持ったの?」
「それはタカシが嘘をつくからよ。アズサだって気づいていたでしょ。タカシって嘘をつくとき視線を少し外すのよ?普段なら真っ直ぐ人の目を見るのにね。それでタカシはここの奥の何かを見たに違いないわ」
「嘘をついているのは気づいたけどさ。僕達のことを思って嘘をついたと思うんだよね。もしかしたらヤバい施設かもよ?奥には外に解き放っちゃいけない化け物がいたりしてね」
「ちょっと脅かさないでよ」
あれ、もしかして入ってくる感じ?俺がすでに入っているのに二度風呂して泥で汚れた体を洗う感じですか。二人が入ってくるのは文句ないが、なぜに風呂に入る前に泥遊びをしなかったのだろうか。
確かに俺は施設の奥は部屋が続いているって嘘をついたけど俺に内緒で奥を確認しようとするとは思いもしなかった。地下の研究施設さえ見なければいいけどな。泥まみれになったのは自業自得だ。話を聞く限りだとアズサはジュンのワガママに付き合った感じだ。ただ俺って嘘をつくときって視線を逸らすんだ。初めて知ったぞ。
ここに巣くっていた異形な化け物はすでに外へ解き放った後に言われると解き放ならなかった方がよかったのではないかと思うんだけど。あの化け物達は人に興味を抱かなかったから人にとって無害と判断した。解き放っても問題ないはずだ。きっとな。
本当にあの化け物達はここの施設のどこにいたのかわからないんだよな。出て行ったあとに上層をくまなく視界で見回ったが奴らがいた痕跡が全く見つからなった。どこからともなく現れた奴らは完全に研究施設との通路が封鎖されているから崩落した先から現れたとは思えないが、化け物達の足跡以外、いた痕跡がないのも気がかりだ。俺達が施設の中に入った瞬間に生まれたわけではないだろう。俺が気づいてないだけで化け物達がいた場所が存在しているのか?異空間に穴をあけて暮らしていたとか。
「あれ?待って誰か、はい」
「何よ。疲れたから泥を落として早く寝るわよ。きゃっ」
アズサは俺が入っていることに気づいたようだが、ジュンはアズサの言葉を聞こうとしないで風呂場のドアを開けた。ジュンは風呂場に俺がいることに気づいて可愛い悲鳴を上げた。
「タカシなんでいるのよ!」
「え、そういわれても困るな。お風呂に入りたいから入っているだけなんだけど」
「もういいじゃんさぁ。服も脱いじゃったことだし、三人で入ろうよ」
ということで三人で入ることになった。
崩落していた場所を掘っていたことは知らないことにしよう。なんでも知っていると気持ちがられるのは目に見れている。内緒にしておきたいだろう。
「ジュンとアズサに話したいことがあるんだが、言ってもいいか?」
「何よ。改まって。アズサと私の身体をじっくり拝ませてくれって言うんじゃないわよね?」
「そんなこと言わないと思うけどな。シリアスな感じだから重大なことじゃないかな?僕はいいけど、何かな?」
俺は壁を見つめながら切り出した。視界で二人を見ているんだけどね。
二人は土で汚れた体をシャンプーやボディソープで洗っている。
二人が使っている石鹸は倉庫っぽい部屋に箱でたくさんあるのを見つけたから箱ごと持っていくのもありだな。殆どが詰め替え用だから瓶を適当に買っって入れれば売ることもできるが詰め込み作業が面倒くさそうだ。いい考えと思ったがやめておこう。石鹸はシャンプーとボディソープセットで数か月分は持っていきたいな。ほかにも生活用品や毛布、食料も持っていくとしてあの車の荷台に乗せられるか。
そんなことは後で一人でじっくり考えるとして二人に相談したいことを優先しよう。
真面目なことを話す雰囲気をだしていたなのにジュンってムッツリなのかな?なんで今二人の身体をじっくり見る必要あるの?二人に話したいと言ったのに拝ませてくれって懇願だよね。
こっちは二人がお風呂中とかに視界を飛ばせばじっくり見れるんだぞ。二人が裸になれば好きなだけ見ることができるから懇願する必要はどこにもない。そもそも見ようと思わないが。
ジュンが変なことを言うから話しが脱線した。エルフの子の身体の状態が今もわかることを相談したいのに話を変な方向に向けて、ジュンは俺を究極の変態とでも思っているのか。
「とりあえず聞いてくれ。相談したいことがあってな。実はエルフの子の話なんだが、四六時中エルフの子の身体の状態が分かるんだ。現在進行形で」
「エルフの子の血を口にしたんでしょ?あの子の身体の情報を読み込んだから分かって当然じゃないの?ジュンの能力ってそういう感じじゃないの?」
「今も分かるんだよ。あの子の状態っていうか。例えばあの子は今眠っているってのが視界で見れば分かるのけど心拍数早くなっていることが感じるんだ。ジュンからもらった能力だからジュンもそうなのかなって思って。どうなんだジュン?」
ジュンの血を口にして手に入れた能力だ。
エルフの子の血を口にしてからなんとも思わなかったが、時間が経つにつれて辛さがじわじわと実感する。他人の身体の情報が四六時中頭の中に入ってくるのは少し気持ち悪い。何をしなくても他者の体液を口にしただけで永遠にその人の身体の状態が感じ取れると思うと気が狂いそうだ。この苦しみとして味わっているジュンはにその対処方法があるのか知りたい。もしあるなら、ぜひとも教えてもらいたい。
ジュンは研究所で数多くの実験で多くの他人の血液を口にした数百人、数千人の情報がジュンの頭に流れこんでいるはずだ。ジュンは廃人になることなく今も普通に行動している。俺は一人でもこんなに苦痛なのに脳に入る情報が増えるとなると耐えられなくなって念力で自身の頭をつぶして自殺してしまうだろう。それぐらい他人の身体の情報が頭に自動的に入ってくるのが苦痛だ。一方的に情報を送られる機械的な拷問だ。
「何それ?私は口にしたときの身体の状態が分かるだけでそのあとは何も無いわよ?タカシが言う継続的に口にした人の状態が永遠にわかるなんて初耳だわ」
「はい?」
ジュンの口から出た言葉が分からなかった。
ジュンはこの能力が発動するのは体液を口にした時だけで一生続かず、俺が感じているこの苦しみがないということか。もらっといてなんだがジュンの能力はいらなかった。
ということはこの症状は俺だけが感じているってことなのか?ジュンのと同じように俺も研究所にいた時被験者の体液を知らない内に飲まされていただろうからすでに持っていた能力と合わさってこの状態を引き起こしているのか?アズサの能力と混ざってこうなったのか俺は研究者ではないから答えは当然でない。この苦しみをなくす方法はわからないままだ。
アズサ達と情報を共有したが、ジュンが一方的で継続的な情報の受け取りが無いのは以外だった。そのあもこの現象を消す方法を一緒に考えてもらったが解決できる案が出ることはなかった。
結局は対策が見つからなくて変わらないってことだ。この鬱陶しい能力と付き合うことになった事実は変わらない。
「もう一度私の血をなめてみる?」
「いい、ジュンの身体の状態、違うな一方的に送られる情報が増えるのは正直つらい。一人だけでもこんなに鬱陶しいのにさらに増えるんだぜ。頭がおかしくなる自信しかないぜ」
ジュンに血をと進められたがエルフの子の状態も情報が流れ込んできているだけで間にあっているのにさらに増えるとなると頭が壊れそうだ。
ジュンの提案を断って、俺は風呂から上がりパンイチ姿で来ていたジャージと洗剤っぽい液体を洗濯機に入れて洗浄ボタンを押して起動する。ボタンの近くには20と数字が表示される。洗い終わるのが20分かかるってことだろう。
脱衣所のには着替えがないから昨晩寝た部屋に着替えがあったはずだと思いパンイチのまま着替えを取りに向かう。
部屋で荷物を漁って、王都やルルーンの街で買った服に着替えた。古着屋で安くかったやつなので穴が開いてたりするが、ラフな感じだからそこそこ気に入っている。生まれて初めて買った服だしな。
洗濯が終わるまで暇なのでベッドに身体を預け、視界をスフィアの部屋まで飛ばす。エルフの子は同族のスフィアと一緒に寝ているおかげなのか今のところ心拍数も安定しているのが感じるし、ぐっすりと穏やかに眠っている。スフィアは起きているようで、眠るエルフの子の頭を優しくなでるスフィアはまるで妹と仲良く寝ているお姉さんのようだ。流石は年長者だ。だてに数百年は生きていないな。
二人は大丈夫のようだから視界を食堂に移動して映画に夢中なミリやアルムは画面を凝視したままだ。どんだけあの映画を気に入ったんやら。あのモニターからテレビ番組とかアニメとか見れたらあの子達はテレビっ子になるだろう。スフィアも含めて。前の遺跡の時だって魔法少女のアニメにドはまりしていたし、ヒロ達の国へ行くことになったらアニメキャラのグッズでも買ってあげるか。
明日から本当にエルフの森へ出発するから遅くならないうちに寝かせなちゃな。道中眠かったら車で寝かせればいいか。
足に固い物が当っていることに気づいて、それをとってみるとタブレットだった。
確かこれは朝あたりミリ達が食堂でいじっていたような。こんなところにあるんだって思ったが、ミリか誰かがここに置いたのだろう。
暇だったのでちょうどいい。写メのフォルダから今まで撮った写メを眺めていた。数多くの写メの写真はミリ達のローアングルな写真からカメラ目線のポーズをとってくれた写真がある。ほかに風景の写真や魔物の写真もあるが、およそ500枚以上だ。
この世界にきてから一か月ぐらい超えただろうか。いろいろ濃い一か月だった。前にいた場所も狂気に満ちていて十分濃い場所だったが、この一か月は幸せが満ちていた。ミリとアルム出会って、スフィアを奴隷から解放して、いろんな人達とも出会っては別れた。
研究所にいた時がまるで夢だったかのように思えるほどに幸せであふれていた。
こんな幸せな思いは手放せないな。




