表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異能者は異世界に来て何をする  作者: 七刀 しろ
第五章 ザ・バッドエンド
90/126

朝食と探検

意欲がわかないよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「何がいいかな?昨日と同じ物はダメだろう。朝だから軽めのヤツがいいだろうか?でもそれは物足りない感じがするんだよな」


 クリーチャー達を施設の外に出した翌朝、俺は冷凍庫の中を漁っていた。そして朝ごはんに何を食べるか迷っていた。

 冷凍庫にはカチンコチンに凍った冷凍食品とアイスしかないが、その種類は腐るほどある。

 パッケージに写っている文字はほとんど読めないが、写真や絵でなんとなく何の料理か予想ができた。

 凍った缶詰や冷凍食品の数々のパッケージを見てどれも美味しそうに見える。


「タカシさん、昨晩はベッドにおられませんでしたが、何をやられていたのですか?寝てないですよね?」

「まぁ、いろいろだ。気にすることはないよ」


 一緒に冷凍庫を漁っていたミリに昨晩のことを問われた。

 ちなみにミリはアイスの箱の中身を確認している。昨日食べたアイスがよほど美味しかったのだろう。


 ミリの言う通り、俺は昨晩は寝ていない。俺は寝なくても大丈夫なのだ。これも俺の能力が関係することなのだろうか。それとも体質なのか?いや、能力だな。

 昨晩は何をしていたかと言うと誰かの私室で発見したエッチなDVDを鑑賞していた。

 特に興奮したとかはなかったが興味があったから見ていた。途中で飽きてミリ達が見ていた映画を見始めた。そっちの方が十分面白かった。食堂で。

 エッチなDVDを見ている時、誰かが食堂に来ないかドキドキしていたから何かいけないことをしているようで少し楽しかった。視界を飛ばして食堂前の廊下を見張っていたけどね。

 俺が食堂にいる間、みんなには数人で別々の部屋で寝るように言ったの、なぜかミリとスフィアとアルムは俺が寝ようとしていた部屋にいたのかは謎だ。アズサとジュンはその隣の部屋で、同じベッドで寝ていたのにミリ達はどうしてなんだ。

 俺はその部屋で一時間ほど外の様子を視界で見ていたが、そのあと食堂に行ったあとすぐに三人がその部屋に入って寝た。

 三人にベッドを占領された俺はエッチなDVDを見飽きてもベッドで寝ることを諦めて映画を見ていたわけだが、今気付いたけど部屋がたくさんあるんだから別の部屋で寝たらよかったのでは?

 施設内にあのクリーチャー達以外の生物がいる可能性もあったからベッドに横になるだけで視界を飛ばして寝ることはしなかったと思う。

 みんなは食堂近くの部屋で寝ていたから視界で食堂の前を監視していたから何かが来ても対応できるようにしたいた。何もいなかったけど。


 シンシアとライラはアズサ達が寝ていた部屋の向かいの部屋で寝ていた。部屋の中を一度見たが、二人寄り添い普通に寝ていた。仲の良い友達同士の関係に見えた。

 外にいるシンシアのお仲間の冒険者は見張り交代で夜を明かした。何回か視界を飛ばして様子を見ていたが魔物が出たとかの騒ぎはなかった。よかった。あのクリーチャー達は誰にも見つからずに何処かへ行ったようだ。

 あのクリーチャー達は自由を手に入れたんだ。アイツらを同情して外へ出しただけの俺が気にかけることはないだろう。

 何が目的なのかわからないかったけど、視界を飛ばして探すのは面倒だからこれ以上アイツのことは忘れよう。


「タカシさんこれなんてどうでしょうか?美味しそうですよ」

「ダメだ。朝からそんな物を食べたら腹が冷えて腹が痛くなるだろう。しかもそこにはアイスしかないだろう?缶詰の方を漁ってほしいんだが?」

「美味しそうなのに。タカシさん言うなら仕方ないですね」

「食後のデザートには良さそうだけど」


 ミリはアイスが気に入ったようで様々なキャンディーアイスを両手いっぱいに抱えて来たのでダメ出しした。

 デザートとしてならいいが、朝からアイスだけじゃダメだろう。甘いパンケーキとかならよかったけど。完全にデザートのアイスを朝ごはんとして食べるのは許可できない。

 ミリには凍った缶詰を漁るようにお願いした。

 アイスを諦め、缶詰を漁り始めたミリは果物の缶詰ばかりを手に取っている。


 果物の缶詰ならアイスよりはマシか。それもデザートの気がするがしょうがない。

 もうすぐ他のみんなが起きてくる頃合いだ。早めに朝食を決めないと。


 数分後、俺とミリは冷凍庫から出て持ってきた物の解凍を始めた。色々あって決められなかったので目に入ったの物から片っぱしから手に取り持ってきたのだ。

 ミリは果物の缶詰を抱えている。

 凍っているから冷たくないのだろうか?


 ミリは昨日の俺を真似て、コンロに火をつけ、鍋に水を入れて、そこに凍った缶詰をぶちこんでいた。

 缶詰の解凍はミリに任しておこう。危なければ念力でなんとかするし、旅の中で料理をしてくれていたから大丈夫と思う。

 俺は冷凍庫から持ってきた物をパッケージから出して電子レンジで解凍する作業を何回か繰り返した。解凍し終わったものに関しては皿に盛り付けてテーブルの上に置いていく。


「おはよー。いい匂いするわね。何か作っているのかしら?」

「朝早くから頑張っているね。二人は何時に起きているのかな?」

「アズサとジュン。おはよう。そんなことよりもう少しで朝ごはんができるからシンシアとライラを起こしてきてほしんだけど?」


 寝ぼけたアズサとジュンが食堂にやってきた。着ている服はここにあったパジャマだ。

 アズサ達の質問を華麗にスルーしてアズサ達にシンシア達を起こしてくるように頼んだ。


「わかったわ」

「起こしてくるね」


 質問を無視したのが気にくわなかったのかむっとした感じで食堂から出ていった。


「あとはやっておくからミリはアルム達を起こしてほしいな。お願いできる?」

「アルムちゃん達をですか?」


 ミリにアルム達を起こすように頼んだ。ミリにシンシア達を起こすのは少し可哀想だ。ミリは権力者に苦手意識があるからな。

 アズサとジュンに任せたけど頼んどいてなんだが、二人はこっちの言葉がわからないから大丈夫かな?心配だから視界を飛ばして二人の様子を見よう。

 シンシアとライラはまだ寝ているようだ。起こすのは女の子同士でいいだろう。

 外の仲間は全員起きて朝食の準備をしている。冒険者は早起きなもんだ。


 一通り朝食の準備は終わって暇になった。ソファーに腰をおろして、みんなが来るまで待つ。その間、視界に集中しよう。

 アズサとジュンは今シンシア達が寝ている部屋についてノックしている。ノックしてことによってライラが目を覚ました。寝ぼけながら扉を開けた。


『おはよう。朝食の準備ができたわよ』

『準備してからきてね。顔を洗うなら昨日の使った洗面所を使っていいよ。って私達こっちの人達とコミュニケーションとれないんだよね。安請け負いしたけどこれは意味無いんじゃないかな?』

『こういうときは、手とか体で表現すればいいのよ。私達、起こしにきた、準備したら食べる』


 ようやく自分達がこの世界の言葉を話せないことを思い出して起こすだけのことを請け負ったことに後悔した。決心したジュンが手振りでライラに自分達は起こしにきたと表現し始めた。


『えっ?不老族の言語ですね。えーと、私達を起こしに来てくれたのですね。昨日の食堂に行けばいいのでしょうか?ありがとうございました』

『お辞儀して部屋の中に戻ちゃったわ』

『これは伝わってるかな?変な方に伝わったかもしれないよ』

『そうかもしれないわね。なんでタカシが起こしに来ないのよ。アイツがやっていたのって冷凍食品を解凍するだけよね。簡単な作業なら私達に任せてタカシが起こしに来ればいいのよ。いいえ、両方ともできるなら私達が起こしにくることはなかったのよ。私達がこんな思いしなくちゃいけないのよ』


 最終的にライラはアズサ達が自分達を起こしにきたと伝わった。

 伝わったことは彼女達は気付いていない。逆に別のことに受け取ったと思っているようだ。ジュンの不安が爆発して思っていることをペラペラしゃべり始めた。

 俺が見ていることを知らずに。

 ちょっと可哀想になったので炎でOKと作ってライラにはちゃんと伝わったと教えた。


『見ているならフォローしなさいよ!』

『まぁまぁ、タカシもいろいろあるんだよきっと。まぁ、面白がっているかもしれないけどね』


 部屋の中へ戻ったライラはちゃんとシンシアを起こしている。視界を移動させて今度はアルム達が眠る部屋に移す。

 視界にはアルムを起こすミリが映る。アルムやスフィアを起こすのに時間がかかりそうなので食堂に戻るアズサ達を向かわせる。

 ジュンは自分で行きなさいよとプリプリ怒っていた。

 30分かけてアルムとスフィアを起こしてもらった。

 その頃には解凍した冷凍食品が冷めてしまったので盛り付けた皿にラップをつけて電子レンジで温めなおす。ミリが解凍しようとしていたフルーツの缶詰を忘れていたので、急いでお湯に入れて溶かす。ソファーでくつろいでいる場合じゃなかった。

 温めなおしたら全員食堂に集まっていた。


 全員揃ったことなので朝食をとり始める。メニューとしては冷凍の五目チャーハンだ。これのパッケージを見たときチャーハンが食べたくなってこれに決めた。他にもチャーハンはあったシーフードとかサイコロステーキチャーハンとかいろいろあったが、なぜかこれが食いたかった。

 デザートにミリが選んだ複数のフルーツの缶詰だ。昨日食べた物と同じだ。昨日食べて気に入ったのだろう。


 朝食を食べ終えて、この施設から発つ為の準備を始めた。食器類や冷凍食品の中で持っていく物を選ぶだけなのだが。電化製品を持ち出しても外には電気がないから使えないので持っていくものは限られている。

 冷凍食品はスフィアの故郷に着くまでの非常食として持っていくつもりだ。王都で買った食料とかあるからそっちを先に食べなくちゃいけないけど。


 シンシア達はもう行くということで施設から出ていった。出ていく際にアイスクリームを欲しいと言われたので冒険者との人数分を渡した。

 シンシア達は王都に向かっているらしい。また会おうと別れを済ませた。施設から出るまで質問責めを受けていた。それはもうしつこいほどに。ミリ達はお嬢様風のシンシアは苦手でアズサ達はこっちの言葉がわからないから話し相手が消去法で俺なったわけだ。

 不老族の国に何があるとか、不老族の不思議な力を見せて欲しいとか言っていたな。念力で皿とか浮かばせていたのに、魔法でも思ったのだろうか?


 昼過ぎにやっと出発の準備が終わったのだが。


「もうすこしぼうけんしたいの」


 アルムが駄々をコネたのでみんなと話し合うことにした。


「アルムがこう言ってますがどうしましょう」

「いいんじゃない?急いでいるわけじゃないし、もう一晩止まっても大丈夫よ。私ももう少しここの施設を見て回りたいから」

「スフィアおねえちゃんもいっているでしょ?おにいちゃんいいでしょ?」

「スフィアがいいならいいけど」

「アルムがもう一晩泊まりたいってさ」

「いいんじゃないかな?あの子達がいいなら」

「私達はついてきているだけでミリちゃん達が泊まりたいって言うならなら泊まりましょうよ。私もベッドの上で寝れるなら嬉しいわ。食べるものが冷凍食品なのが味気ないけど」


 ということでもう一晩泊まることとなった。

 スフィアが施設を見て回りたいと言っているけど特に行ける範囲内で行動できるところは上層の限られている部分だけだ。午後を費やして全部見回れる程度だ。

 スフィア達だけで見回れるけど崩落している箇所があって危険な場所があるからみんな一緒に見回りしよう。上層の宿泊施設の探検だ。


 一部屋ずつ回り、何かないか探した。特に無いけどね。


「どの部屋も同じですね。奥は地崩れが起きたみたいで進めないので残念です」

「どの部屋も同じで進展がないなら回る意味がないわね」

「おにいちゃん、あれなんとかできないの?」

「ダメなんだ。あれを退かしちゃうと地面が崩れて俺達が埋もれちゃうんだ。悪いけどこれ以上は進めないよ」


 アルムが崩れた瓦礫を除去できないか懇願していたが、適当に嘘をついて断った。

 崩落した瓦礫をどかして地下の研究施設に行けるようにできる。研究施設は俺達被験者にとってトラウマなのだ。アズサやジュンは嫌がるだろう。視界で見回ったけどミリ達にとって面白い物はなかったのは確かだ。行けたとしても面白味がない。


「ねぇ、タカシ。この先って何があるの。見てきたんでしょ」

「同じ部屋が続いているだけだよ。ここはただの宿泊施設だったと思うよ。だからこの先を進んでも面白くないよ」

「ふーん」

「ここは泊まるだけの場所なんだね」


 ジュンがこの先に何があるか聞いてきたけど嘘をついた。この先を進むのはジュンやアズサを不快な思いをさせるだけでいいことなんて無い。


「探検はここまでにして入り口に向かおうよ」

「何かあるんですか?」

「たのしいの?」

「入り口って鉄の箱があるだけじゃないの。あれがどうかしたのよ」


 三者三様それぞれのリアクションをしてくれた。スフィアは察しがいい。鉄の箱じゃなくて車なんだが。入る時にも一度説明したんだけど。


「車の鍵を見つけたのね。外に出てみたら運転してみたかったのよね」

「僕も運転してみたいな」


 鍵は最初に見つけた。地下のどこかの鍵かもしれないからズボンのポケットに入れたまま忘れていた。危うく、ズボンを洗濯するところだった。


 みんなを引き連れ車庫に向かった。

次回は閑話でもか行きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ