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異能者は異世界に来て何をする  作者: 七刀 しろ
第五章 ザ・バッドエンド
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冷凍食品にお風呂

アルセウス面白すぎ

「タカシさん美味しそうな匂いがしてきましたよ」

「あぁ。美味しそうだね。ちょっと思っていたのと違うけど」


 解凍した物を鍋に取り出したらパッケージがパンパンに膨れ上がっていたのは驚いた。

 ステーキの冷凍食品と思っていたものがスープも一緒に凍っていた。

 皿へ移す時にスープを思いきり溢しちゃって右腕にかかったけど。アチチ、少し火傷しちゃったかな?そんなことは少し念じるだけで熱いスープがかかって赤く変色した肌が元通りにできる。


 一皿目はステーキだと思って底が浅い皿だったから溢しちゃったけどスープも入っているのがわかったから二皿目は底が深い器を持ってきて全員分を盛り付ける。(パッケージから取り出して皿に移すだけ)


 パッケージにはいろいろ書かれているけど読めないたぶんスープステーキって書いていると思う。スープステーキはスープの中に分厚い肉の島が浮かんでいるように見える。

 普通に旨そうだ。


「次はこっちですか?鉄の容器に果物が入っていたのでしょうか?」

「保存するために密閉する必要があったからさ」


 ミリがフルーツがプリントされた缶詰を持って疑問に思ったことを口にしていた。

 思い当たる理由を適当に言いながら持ってきた缶詰を全部開ける。缶詰の中身も長い間冷凍庫に放置されていたから当然凍っていた。

 スープステーキを解凍に使った鍋をお湯を捨てて、缶詰の中身を入れていく。解かしている間にテーブルにスープステーキやフォークなどの食器を並べていく。


「おにいちゃん、ごはん?」

「そうだよ。もう少しできるから待っててね。いい子だから待ってね」


 スープステーキの匂いで起きたアルムに答えながら缶詰の中身を念力で転がしながらじっくり解かしていく。

 鍋は彩り緑のフルーツでいっぱいになって、甘ったるい匂いを放っている。どれも見たことの無いフルーツばかりだ。

 こっちの世界の特有の果物を缶詰にしたものだろうか?缶詰にしているんだから毒とかは入っていないだろう。

 長い間冷凍保存されていたから腹を壊すかもしれないけど。


「タカシ?甘い匂いがするけど何しているの?」

「缶詰?この世界の物なのかしら?本当にこの世界は不思議なことだらけね。ほとんどがマンガやゲームみたいに中世みたいな感じなのにここみたいな施設があったりしておかしいわね。もしかしたら町の中にテレビとかゲームがある家庭があったりしてね」


 甘い匂いに誘われたジュンとアズサが鍋の中を覗いている。

 DVD探しは休憩として甘い匂いがしたから一時的に中断してきたのだろう。

 二人とも片手にフォークを手にしていることからつまみ食いを狙っているようだ。毒味役としてつまみ食いには目を閉じよう。

 過酷な実験を受けてきた彼女達に取って食中りはそれほどダメージが少ないだろうし。


「そんなのあるの?電気とかのインフラが無いから無さそうだけど。私も村に暮らしていたけどそんな家見たこと無いわよ。タカシが言っていたルルーンの街だっけ?その街の近くのここに似ている建物の話だってここに来るまで信じてなかったもん」

「もしかしたらあるかもしれないな。前の遺跡も説明できない謎の物がいっぱいあったし、ここにも地下に変なのがあるからな」


 ここの地下は研究所になっているから見たことの無い物がたくさんあって説明できない物が多い。前の遺跡にもタブレットで操作して中身の空っぽの電子レンジみたいな家電に料理が届くみたいな物があった。

 あれは操作は簡単だったがどういう原理で料理が出来上がるのかわからない。だけどあの家電は謎であったが中々便利だった。あのまま持ち帰りたかった。

 街にコンセントが無いから使えないから持ち帰ったところで意味がない。


 解凍し終わった缶詰のフルーツを鍋から大皿に移してテーブルの真ん中に置く。


「よし、食べるか」


 スープステーキは肉が柔らかくて香ばしい味わいでおいしかった。スープもほんのり甘味があっていくらでも食べられる。


「何よ!これ?おいしーじゃないの」

「この冷凍食品の美味しいね。冷凍庫にまだあるのかな?」

「おかわりか?箱単位でまだまだたくさんあるぞ?」

「ううん、まだあるなら明日も食べられるかなって思ったの」


 スープステーキは冷凍庫に三箱ぐらいある。他にも似たような冷凍食品がたくさんある。

 冷凍食品だけを食ってれば何十年も暮らしていけるほどだ。栄養が片寄って体を壊すと思うけど。


「ミイヤ美味しいですね。アルムちゃんこっちのも美味しいですよ」

「ミイヤの実とかリンインもあるわ。故郷の果物がこんなにあるなんて恐るべし不老族」

「あまーい」


 ミリ達は甘い物が好きでスープステーキよりも缶詰のフルーツを食べていた。デザートとして置いているのにそっちを先に食べるのってあり?

 本人達が美味しいそうに食べているからとやかく言うのはやめておこう。

 俺も一切れ食べたが甘ったる過ぎてやめた。少し薬の味がするな。保存を良くするための薬品が含まれているのだろう。薬の味がするだけで別に体には害がないはず。

 アズサとジュンは散々つまみ食いをして缶詰のフルーツはいいのかミリが食べているのを穏やかな目で見守っている。少し薬の味がしたからか昔の薬臭い料理を思い出したのかもしれないな。


 食べ終わり、俺とミリは仲良く皿を洗っていた。


「タカシさん!ここを捻ると暖かい水が出ますよ!」

「反対の方に捻るとただの水も出てくるよ。あとこれを使って洗うといいよ。油汚れが良く落ちるから」


 蛇口から出る暖かいお湯に驚いていたミリにスープステーキで使った皿の汚れを洗い落とすのに花の匂いがする洗剤を進めながら油がついた皿を洗う。

 スープステーキの油汚れはただの水洗いだと落ちない。ミリはサラダばかり作っていたから油がついてない皿しか洗ったことがないからしつこいと思うくらい皿にへばりついた油汚れに苦戦していた。


「アルムもあらうの」

「ちょっとアルムちゃん危ないですから大人しくしてくださいよ」

「スフィア洗い終わった皿を棚に戻して」

「ジュン、アルムちゃんの面倒見てくれないかな?」

「何で私だけ仕事がないのよ。えぇ、棚とか手が届きませんよ。わかったわよ。私が手伝っても邪魔になるからわかってるわよ。アルムちゃんこっちで遊びましょ」

「えっ、アルムおてつだいするのー!離して」


 途中からアルムやスフィア、アズサが手伝ってくれて最終的に4人でやったから早く終わった。

 アルムとジュンは小さくて危ないから戦力外になったから二人で仲良く遊んでいたと思う。ジュンは不貞腐れていたけど。


「あっ、さっきこれ見つけたんだよね。これDVDじゃない?」

「なんて書いてあるか読めなかったけどDVDって書いてあるから見れるわよね?寝る前に見ましょう」


 皿を洗い終わったらアズサがDVDのパッケージを取り出してきた。冷凍食品を解凍している間に見つけてきてくれたようだ。

 確かに小さくDVDって書いてある。DVDプレイヤーに入れれば見れるだろう。タイトルはDESTINYか。

 確か意味は運命だったかな?

 パッケージを良く見ると所々読めるぞ。

 多言語化対応?漢字とアルファベットの羅列が並んでいるから少しだけなら読める。

 これは誰かが地球から持ってきた物だろうか?それかこっちの世界で作られた物だろうか。

 この際だからみんなで楽しめれば細かいところはいいか。


「タイトルはデステニーって英語で書いてあるぞ。アクション映画みたいだから先にお風呂言っておいで」

「へーこれアクション映画なのね。ここお風呂!?あるの?!」

「ああ、この部屋から出て右に7部屋分進んで左の扉がお風呂だよ」

「そんな説明じゃわかりにくいわよ。わからないから案内しなさいよ」


 と言うことでみんなをお風呂に案内した。ここのお風呂は大浴場とは言えないが湯船が大人4人ぐらい余裕で入れる大きさだ。シャワーヘッドも二つついている。

 ルルーンの街の遺跡のお風呂と比べて設備が二段階上がっている。複数で入れるように設計していると思うけど。

 ここの設備を見る限りはほとんどがルルーンの街の遺跡の下位互換だと思う。両方にテレビとかレンジの家電製品はあったがルルーンの街の遺跡は見たことがない家電があった。代表としてデリバリーシステムだ。

 あれはタブレットなどの端末でワイヤレス接続して操作して食べたいもの選ぶといった家電だった。

 見たことがない家電があったと言うことはルルーンの街の遺跡の方が最先端なのだろう。


「隣の部屋は洗濯機があるけどどうする?」

「どうする?ってなんなのよ」

「自分で洗うのかってきいているんじゃないのかな?」

「だったら最初に言いなさいよ。分かりにくいわね。そりゃ自分で洗うわよ」

「ミリ達の分までお願いね。見た限り普通の洗濯機みたいだから水と洗剤を入れてスタートを押せばいいみたいだから操作は簡単だよ」


 ミリ達の洗濯物をアズサ達に任せた。ミリ達も男の俺じゃなくて同性のアズサ達に下着とか洗われた方が恥ずかしく感じないだろう。

 ここの洗濯機はルルーンの街のように何個も置いてはいないが2台置いてあった。わからない機能がついているようだったが問題なく洗えそうだ。

 水を貯めて洗濯物と洗剤をぶちこんでスタートを押せばいいだろう。


「ごゆっくり入ってね。肩まで浸かるんだよ」

「タカシさんは一緒に入らないのですか?」


 俺は他の部屋で調べ物をしようと脱衣所から出ようとしたらミリに手を掴まれて止められた。

 どうも俺も一緒に入ると思っていたらしい。俺は別に風呂に入っていても視界を飛ばせば調べられるからいいけど他のみんなはいいのか?ジュンとかいやがりそうだけど?


「あんたならどこに行こうと私達のお風呂を覗くことなんて簡単でしょ?一緒に入っても変わらないんだからいいわよ。ただし!腰にタオルを巻くこと。私も体にタオルを巻くから」

「みんなで入った方が楽しいよ。それにみんなで入って、すぐにあのDVDが早く見れるかなって」


 意味がわからないことを言われたが、一緒に入ってもいいらしい。腰に巻くタオルは脱衣所の引き出しにたくさん入っているからジュンのお許しの条件は満たされる。

 もしかして常日頃、視界を使いまくっていたから覗き魔だと思われているのか?解せぬ。

 今までジュンにもミリ達も裸見たさで視界を使っていないのに酷い話だ。ミリやアルムの裸を見たことはないとは言えないが。

 アズサも賛成しているようだ。自分達が見つけたDVDが早く見たいようだが。


「ほら、タカシも早く脱いで。私達は先に入っているわ」

「おにいちゃんもはやくはいってくるんだよ」


 一足先にスフィアとアルムは風呂場に入っていった。

 とりあえず、みんなの体を拭くためのバスタオルを棚から人数分出して備えられていた一つの籠に入れておく。


 ジュンが「気が利くわね」と言って籠に入れたバスタオルを取っていった。体に巻くタオルと思ったのだろう。自分の体を拭く用のバスタオルだともしらずに。

 バスタオルはまだまだ棚に入っているからそこから取り出せばいい話なのだが。


 今着ていた服は風呂から上がったら洗うからいいとして着替えはどうしようか?DVDなんか探すよりも服を探せばよかった。スフィアやミリはTシャツの着心地やデザインが相当気に入っているから新しい物を着せてやりたかったのだがな。

 前みたいに隣の部屋にある洗濯機の中にあるかなって見たが洗濯機の中は空っぽだった。

 他の部屋を調べれば服が出てくるのだろうか?石鹸とかタオルとか完備されているなら探せばあるだろう。

 無かったら王都や他の街で買った服を着ればいいことだし。


「タカシさん!皆さんはもう入られましたよ?どうかしましたか?」

「いや、なんでもない。少し考え事をしていたんだ。気にしないで欲しいな」

「では早く入りましょう」


 洗濯機の中や引き出し、棚に服がないかと探していたらスッポンポンの姿のミリが現れた。膨らみ途中の胸にお尻から生えているキュートな猫尻尾、とても可愛いカッコだ。ユラユラ動くミリの尻尾に心を奪われそうになったがミリの可愛い声が正気でいさせてくれる。

 しかし、本人は気にしてないが、女の子なんだからそんな姿で出歩いちゃダメだ。ここには俺達しかいないがそれでもである。


 アズサやジュンはもう入ったようだ。ミリに手を引かれて風呂に入った。

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