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異能者は異世界に来て何をする  作者: 七刀 しろ
第四章 不老族
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閑話「村の少女は見ては見ていけないものを見てしまった」

自分にとって今回は小休止です。

ストーリーにあんまり関係ないショートストーリーを書きました。

 今日はやるお手伝いが多い。畑に生えた雑草を抜いたり、お父さんが伐った薪を台所まで運んだりと大忙しだ。


「遊んできていいわよー」


 お母さんのお許しが出た。やっとお手伝いが終わった。

 お手伝いで少し疲れたけどいつも楽しみであり、日課の魔物の図鑑を見る。私の夢、冒険者になる為に必要なことで小さいうちに魔物の図鑑を読んで小さいうちに魔物生態を勉強する。

 叔父さんが言っていたけど魔物の動き前もって知っておいて、いざ自分の前にその魔物が現れた時に対応しやすいって言っていた。


 もう。いつも図鑑を読んでいるところで読んでいたら2個上の男の子に取り上げられた。その男の子も図鑑を読んでもう夢中。

 これじゃあ。私が読めないじゃないの。

 その男の子の前で怒っていたら、狩りから帰ってきた隣に住んでいるお兄さんが不老族の物語を貸してくれた。

 弟が本を取り上げたお詫びなんだって。


 これで許して上げようじゃないの。

 またにはこういうのを読むのも悪くないじゃない。難しい言葉が多いけど。


 今度はどこで読もう。邪魔が入らない場所を選ばないとまた誰かに邪魔をされてしまう。

 お家の中で読むのはお父さんが薪を割る音がうるさくて本に集中できない。村の外れで読もう。あそこは誰も近づかないし、静かに読めそう。


 久しぶりに村の外れに来たけど見たことがない木がポツンとあった。村の外れは三年前から誰も住まなくなった家があるだけで木が生えていた記憶がない。誰か植えたのだろうか?それともトレントの魔物?

 まさかね。この木がトレントなら近づいたら私なんて簡単に食べられちゃう。

 その木にペタペタ触れて見たけど反応がない。トレントじゃなくてただの木だ。


 夏が近いから最近、日差しが強い。この木の木陰でお兄さんから借りた物語を読んでみよう。不老族の物語は面白いって言っていたから楽しみだわ。


 日が暮れるまでその本を読んでみた。

 凄く面白かった。こんな本を貸してくれたお兄さんに感謝しなくちゃ。

 こんなに時間を忘れて読んだのは久しぶり。明日、お兄さんに返すけどまた貸してくれるよね?


 私は家から飛び出した。

 もうヤダ。お母さん達ひどい。私があんなに街に行くのを楽しみしていたのを知っていながらダメって言うのは酷すぎるよ。


 気づけば私は昼間本を読んだ場所に来ていた。

 そして私は見てしまった。私が背を預けていた木が動いているのを。


 あの木は魔物だったんだ。あの図鑑に載っていなかったけど叔父さん達が言っていたトレントって言う木にそっくりな魔物に違いない。

 それに見覚えない木が急に生えてくることは無いよね。でもトレントは昼夜問わず近づいた獲物を掴まえるって聞いたことあるけどなんであのトレントは私を掴まえなかったの?

 変異種?それとも私が凄く運が良くて、あのトレントはお腹いっぱいで食べられなかっただけ?

 何故私に何もしなかったのかわからないけど誰も住まなくなった家からナイフを持ち出した。トレントのあとに付いて行くことにした。

 相手は魔物だから気づかれないようにしないと。トレントの隙を付いて素材を取ろう。取った素材をお母さん達に見せつけて私でも魔物を倒すのはまだできないけど魔物の素材を取れるって見せつけなくちゃ。

 今日は満月で歩き続けるトレントが良く見える。


 中々隙を見せてくれないトレントを追ってちょっと遠い場所まで来ちゃった。またお母さん達に叱られる。


 あれトレントが止まった。地面が大きく抉れた場所が凄く気になるみたいだけど何なのかな?大きな魔物の痕跡かな?こんな大きな痕跡が残す魔物が出たなら村中大騒ぎになるけど?

 私は抉れた穴に気を取られトレントを見失った。

 また木になっているのかそれともどこかに行ってしまったのか辺りに見たけど動く木の姿はなかった。


 強い風が私に帰れと言っているように吹いて、諦めて帰ろうとしたら何もないところからあのトレントが急に現れた。

 現れたけどトレントは何もない場所に向かって石を投げている。私がいるのにあっちに何かいるの?

 ビックリして思わずナイフを手にして構えたけどすぐにトレントに取られてしまった。


「それはなんて可愛い生き物に見られたものだな。現地の人に取り引き現場を見られても別に問題はないが植物系の種族は驚いたな。地上には人以外にこんな知的生命体が残っていたのか。向こう側が話を盗み聞きいているって聞いて面白い物発見できた。面白いから持ち帰ろう。こちらのお嬢さんはお帰りなさい」


 私の後ろに急に人が現れた途端トレントが固まった。

 その人がなんて言っていたのかあんまり聞いてなかった。何か背中がぞわぞわする。もしかして私奴隷にされちゃう?


 次の朝、私は目覚めた時、凄くお母さん達に怒られた。

 昨日の夜私家から飛び出した?えっ?なんで私ずっとここで寝てたよ?

 見つからないから村のみんなで探しまわったら村外れの家の中で倒れていた?嘘そんな場所に行ったかな?

旅にでたリンと村の少女、二つの視点になります。

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