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異能者は異世界に来て何をする  作者: 七刀 しろ
第四章 不老族
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閑話 「通りすがりのリンは見た」

今回は数話ほどの閑話を投稿します。

申し訳ありませんが、11月は私的な都合上あんまり書けません。

いろんなことがあって難しいです。

 俺はリン。友のタカシから名をもらった。


 その友のタカシと別れてからどのくらい経ったのだろうか?

 天の日が何回沈んだろのだろうか。

 普段なら気にすることはないのだが、初めて友と呼べる者ができた。

 友のタカシと話したのはほんの一瞬で会えないと思うと少し寂しいくなる。衝撃的なタカシとの出会いが凄く過去のようで遠くに感じた。

 今はタカシが指した方向に向かって移動しているが、タカシが言っていた場所が見あたらない。道中見たものと言えばタカシによく似たトンムばかりと俺がいた森?にいたトンムを見つけては食べていた。

 森は俺とよく似たウドターンがいた。だが、そのウドターンは俺みたいに自由に動き回ることができないようだ。トンムを食べずに光だけで生きているようだ。

 それだけで生きていけるとはなんともおかしな奴らだ。

 よく似ているが俺とは別の存在なのだろう。タカシと出会う前にタカシとよく似た形をしたトンムを見たことがあるが、そのトンムは体の色が白ぽい土色ではなく黒い緑色をしていた。タカシの種族と黒い緑のトンムがまったく違うトンムだ。それと同じように俺と動けないウドターンはとても似ているが別のウドターンだ。

 昔、その黒い緑のトンムらはタカシと同じ種族に襲いかかっていた。当時の両方ともただのトンムだと思い食らったが、タカシと会ってからタカシと同じ種族は多少の知識があり、俺と同じ意思ある種族だからタカシと似た種族は食べないようにしている。


 俺がいた場所、もとい暮らしていた場所から出て色々わかったことがあった。

 タカシの種族はウドターンが集まった場所、森の外に巣の集まりを造っていた。親から聞いた話の中に村があった。それがタカシの種族の村なのだろう。

 ウドターンでも造っていたと聞いたから知性種族は村を造るのだろう。

 同じ種族が集まって外敵や好戦的な種族から仲間を守る為の目的で村を造ると聞いた。

 その村にとって俺は外敵だろうが、少々興味が沸いたので少し動かないウドターンとして様子を見ることにした。


 暗い中でその村に忍び込んで音をたてぬように脚を埋めてじっとした。


 日の出てない暗闇の中はタカシの種族は巣の中に籠っているようだ。少しばかり待ち、日が天へと上がり始めと同時にタカシの種族達は活発に動き始めた。


 友のタカシのように話ができるかと思って声を出して見たが、反応がない。タカシのように声も聞こえない。

 タカシは他の仲間とは違うのか?異形なのか?それはわからないがタカシ以外で俺と話が通じる物はいないようだ。


 タカシの種族は活発に動き始めたがやっていることは理解できない。

 無意味に地面を掘ったり、切り倒した動かないウドターンで何かを作っていた。

 無意味に見えていたあれに何の意味があるのだろうか?切り倒したウドターンを細く切って地面に十字状にしたものをさしていたりとよくわからん。

 それと巣はウドターンを板状に移動したものを地面に建てていた。

 俺とは別の存在だから仲間とは思っていない。


 日が強くなり、タカシの種族がしていたことが一段落したのか、俺の元に小さな1人やってきた。そいつは俺の脚元に座り、脇に挟んでいた束(本)を広げて、それに目を向けていた。


 俺にとっては何をしているのかはわからなかった。それに背を預けるので邪魔だった。ただ居心地は良かった。そいつは日が落ちるまで俺のそばにいた。


 日が沈んだので移動することにした。俺は外敵の類にあてはまるからな。それに腹が空いたので獲物を探さなくては。


 今夜は明るい。日は沈んだが、日の代わりに光が浮かんでいる。その光を発する日の代わりになる物ははいろんな形に変わる。無い時もあるが半分だったりと面白く形が変わる。

 今夜は真ん丸だ。その光が俺や回りを照らしてくれる。

 見易いが食べられそうな獲物は見つからない。こんなに光が照らしているなら活動しているトンムがいそうだが、見える範囲に動いている物はない。

 進んでいけば見つかるだろう。


 俺はひたすら友のタカシが指した方向に進んだ。


 そして進んだ先に地面が抉り取られた場所を見つけた。物珍しかったのでその回りを調べていたら声が聞こえた。


 その声はなんて言っているのか俺には解らなかった。

 だが、そこには確かに何者かがいるのは確かだった。

 声が聞こえた場所に向かうとそこにはタカシの種族と見たことのないトンムがいた。

 何やら話しているようだ。

 何をしているのかわからないが興味深いのでしばらく見てみよう。


 見ていてわかったのは小さい何かを渡して、受け取っているみたいだ。それが小さい過ぎて何なのかはわからない。

 そのやり取りが終わって、見たことのないトンムは消えた。それと同時に抉り取られた場所から大きい何かが天へ向かって飛び経った。

 その場所に戻ったら抉れた場所は平らな地面になっていた。

 何が起きているのかわからなかった。

 抉れていた場所を何度も調べたがそこはもう何もない地面だった。

 再びタカシの種族と見たことのないトンムがやり取りしていた場所に戻ろうとしたとき、俺は気づいた。

 俺のあとに付いて来ている何かを。

 それは日が上がってる時、俺に背を預けいた小さなタカシの種族が付いて来ていた。

 今さら姿を見られたところでなんともならない。あの村に近づかないから見られても今そのタカシの種族から逃げればいいだろう。

 村からそれほど離れていないからすぐに帰れるだろう。


 だが、非常に不味いことが起きた。見たことのないトンムとやり取りしていたタカシの種族に見つかった。

 不思議に嫌な予感がよぎった。

 それは食われるような感覚だ。


 あぁ、俺に食われたトンムはこんな気分だったのか?

 それとも親が言っていた恐怖の感情なのか?

 考えずに逃げないと。

 俺に付いてきた小さいタカシの種族は同族だから助かるだろうが、俺は外敵だから恐らく死ぬことになるだろう。

 タカシの種族はパクパク開いて仲間とコミュニケーションを取っているとタカシから聞いた。今の見たことがないトンムとやり取りしていたタカシの種族口をパクパク開いているから仲間と話しをしているのは確かだろう。


 俺は今逃げることだけを考えているが、逃げられないと思っている。襲いかかれば死ぬことも悟った。

 だから見たことのないトンムとやり取りしていたタカシの種族に向けて、触手を使って石を掴んで投げた。

 当たることはなかった。


 俺の影に隠れた小さなタカシの種族が硬い鉱石が鋭く磨いた物持っていることに気づいた。

 昔食べたタカシの種族が俺を前にしてそれを持っていた。俺の触手を切ることしかできなかった。

 俺はそれを奪ってトンムとやり取りしていたタカシの種族に襲いかかった。


 何が起きたかわからなかったが俺は眠りについた。

タカシ達が冒険する世界はなにやら陰謀が渦巻いているようですね。


解説としてリンが見たのは人とタカシ達が冒険する惑星の外から来た知的生命体の闇取引現場。簡単にいえば密輸現場になります。ここで伏線とストーリーの世界観をぶっこんでいきます。


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