表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/200

もう一人の忍

今回オリキャラが登場します

軍議より数分後


麗羽「な〜んですのこれは!? 」


袁紹軍天幕より麗羽の叫び声が聞こえてきた。


麗羽「どうして我が軍の食糧が減っていますの!? 」


その事に驚く麗羽だが


猪々子「何言ってんすか麗羽様 」


斗詩「自分から劉備軍に食糧を分けてあげたんじゃないですか 」


文醜(真名を猪々子)、顔良(真名を斗詩)…袁紹軍の二枚看板。猪々子は豪快、斗詩は苦労する性格


麗羽「わたくしがいつそんなことを言いましたか!? 」


前回、麗羽の偉そうな態度にムカついた一刀が相手の体を乗っ取る魂転身の術を使って麗羽の体を乗っ取り劉備軍の好きにさせたのだった。

(麗羽自身はその事を知らない)


そして劉備は食糧だけを分けてもらうことを頼んだのだった。


麗羽「どうしてこんなことになっていますの!? 」


訳のわからない麗羽であった。


そしてその頃、


一刀「軍議も終えたようだし各軍の情報収集といくか 」


小助『忍者としての腕の見せどころだな 』


というわけで一刀はフランチェスカの制服を着て情報収集を始めることにした。


しばらくして


一刀「これで各軍の状況はわかったな 」


小助『後はそれを雪蓮姉ちゃんに渡すだけだが腹へったぜ 』


一刀「仕方がない、腹が空いては戦はできぬというしあそこの岩で少し休むとしよう 」


スッ!


そして一刀は岩の上に乗ると


パサッ!


一刀「食うがよい小助 」


小助『サンキュー 』


懐から取り出した握り飯を小助に分けてあげた。


一刀「さて、俺も食べるとするか 」


アーンッ!


そして一刀が握り飯を食べようとすると


じーっ


一刀「んっ? 」


赤い髪をした小さな子供が一刀を見つめていた。


だが子供が見ていたのは一刀ではなく握り飯である。


その証拠に


サッ!パッ!サッ!パッ!


一刀が握り飯を右にやると右に、左にやると左を向いていた。


一刀「もしかしてほしいのか? 」


一刀が聞くと


?「ほしいのだ♪ 」


正直に言う子供


一刀「仕方ない、たくさんあるから一つあげよう 」


スッ!


?「ありがとうなのだ♪ 」


一刀は子供に握り飯を差し出した。


するとそこへ


?「こらっ鈴々!♯ 」


ダダッ!!


黒髪ポニーテールの女性がこちらに向かってきていた。


鈴々「あっ!愛紗なのだ! 」


愛紗「愛紗なのだではない!折角桃香様が袁紹から食糧を分けてもらったというのに他人からもらうなんて図々しいと思わないのか!♯ 」


パッ!


鈴々「あっ!? 」


愛紗は鈴々から握り飯を奪い取ると


愛紗「食いかけで悪いがこれは返させてもらう 」


スッ!


食いかけの握り飯を一刀に渡した。


一刀「いや、それは俺の方から渡したので結構ですよ 」


愛紗「しかし… 」


とそこへ


?「もらえるものは危険物以外もらっておけばいいんだよ♪ 」


バンッ!


薄い水色の髪をした女の子がやって来た。


愛紗「(あおい)! 」


葵「それにもらわないとこのお兄さんも困るようだしね 」


葵が言うと


スッ!


?『その通りだよ 』


柴犬が小助と同じように看板をくわえながら会話していた。


愛紗「葵やあられがそこまで言うのなら仕方ないな、すまぬがこの握り飯はいただくぞ 」


一刀「そうしてもらえるとこちらも助かる 」


小助『遠慮なくもらってくれ 』


鈴々「にゃにゃっ!?この猿あられと同じように会話してるのだ!?もしかして葵と同じようににん… 」


と鈴々が最後まで言おうとすると


ガバッ!


愛紗が鈴々の口を塞いで


愛紗「そ…そういえばこれから軍議であったな!?いくぞ葵! 」


葵「う…うんっ!?行くよあられ! 」


あられ『じゃあまたね 』


ササーッ!!


そして三人と一匹は去っていった。


小助『一刀、気づいてたか? 』


一刀「もちろんだとも気配でわかる。あの水色の髪の女は…!? 」


その頃


愛紗「この馬鹿者め!♯ 」


鈴々「何で鈴々が叱られなきゃならないのだ? 」


葵「あのねぇ、前に話したでしょ。私が忍者であることは秘密なのよ 」


普通、忍者は自分から忍者だと名乗ったりしない


三人が話をしていると


劉備「みんなお待たせ♪ 」


愛紗「姉上 」


鈴々「桃香お姉ちゃん 」


葵「劉備様 」


劉備(桃香)「結局初陣にさせられたけど食糧を確保できてよかったね♪ 」


愛紗「しかしあの袁紹が無償で食糧を貸すなんてどうもおかしいですね 」


鈴々「まるで袁紹なのに袁紹じゃないような気がするのだ 」


葵「(袁紹なのに袁紹じゃない…なるほどね、さっきの男から妙な気配を感じると思ったら同業なわけか。多分天幕に先にいたのはその男ね、一度手合わせを考えてみよう) 」


あられ『やる気だね葵 』


そしていよいよシ水関の戦いが始まろうとしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ