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夏を彷徨う者たちへ  作者: 気の言


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10/30

Chat2

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


――協力してくれないかもって話していた篠原が、前向きに協力してくれることになりました!――


――お~よかったね~!――


――これで少しは文化祭までに成果を出せる気がしてきました――


――それにしても、たった一日でどうやって協力をしてくれるようにしたの?――


――う~ん、俺もそこんとこよくわかんないんですよね。ただ、真剣に篠原に対してオカ研の廃部を止めるために協力して欲しいって伝えたことがよかったのかもしれないです――


――何事も誠心誠意が大切だってことだね。たぶん、君のオカ研を廃部にしたくないっていう強い想いがその篠原君っていう子にもちゃんと伝わったんだよ――


――そうですかね?――


――きっと、そうだよ!――


――そうだといいんですけど。あ、でも、連絡先は交換しました――


――おっ、着実に仲良くなってるね~――


――そんなことはないですよ。まだまだです。現に、まだ一通もメッセージのやり取りしてませんし――


――もったいないな~。せっかく連絡先を交換したんだから、なんでもいいから何かメッセージを送ってあげなよ。「今、何してるの~?」とかさ――


――そんな、できたばっかりの彼氏に彼女が送るようなメッセージは送りませんよ――


――なに? もしかして、彼女でもできた?――


――バカ言わないでください。こんな状況で彼女なんかできるわけないでしょ――


――そんな夢のないこと言わないでよ。今じゃなくてもさ、いつかは欲しいでしょ? 彼女ぐらい――


――そりゃあ、まぁ、欲しくないって言ったら嘘になりますけど――


――でしょう~!――


――とにかく! 今は、篠原に何かメッセージを送る必要なんてないんですよ。何か進展や協力できることがあったら連絡することになってるんで――


――ふ~ん、それなら心配ないか――


――そうですよ。俺のこと心配しすぎですって。母親じゃないんだから――


――ごめん、ごめん。それじゃあ、文化祭までに成果をだせるように篠原君とも協力して頑張ってね!――


――はい、頑張ります!――


 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


最後まで読んで頂きましてありがとうございます。

次話の投稿は明日を予定しております。


少しでも面白いと思った方、ブックマーク、ポイントをして頂ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。


活動報告も書いています。

よろしければそちらもご覧ください。

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