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愛弟子に裏切られて死んだおっさん勇者、史上最強の魔王として生き返る  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第13章 切り開く未来

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7 欠片を集める


『蒼穹の大森林』。


 国が十個は入りそうな非常識な大きさを持つ、世界最大の森林地帯だ。


 かつてジュダに教えられた欠片のありかの一つ。


 魔力で探知できない欠片を、この広大な森林の中から見つけるのは不可能に思えたが――今は違う。


「ステラ、欠片の場所は分かるか?」


 いくら彼女の『第三の瞳』でも厳しいだろうか?


 不安に思ったが、


「大丈夫です。私の『目』が正確な落下位置を把握しています」

「さすがだな」


 本当に頼りになる側近だ。




 欠片は一つ、また一つと俺の元に集まった。


「――随分とすんなり集まったな」


 俺は集まった欠片を見て、小さくうめく。


 嫌な感じだ。

 順調すぎる。


 もう少し、何らかの妨害があるかと思っていたが――。


「天軍は欠片の行方を知らないはずです。知っていたら、とっくに回収しているでしょうから」


 と、ステラ。


「単に、私たちの動きを察知できていないだけではないでしょうか?」

「確かに、そう考えるのが自然かもしれないが……」


 俺の考えは少し違っていた。


 確証はなく、ただの想像だ。

 だけど神は――。


「今までは、欠片の行方を知らなかったんだろう。かつての大戦で魔王剣を砕いたとき、その行方を追うだけの余力がなかったんじゃないか、と思う」


 俺はステラに言った。


「だけど、俺が過去に言ったことで大戦の細かい展開が変わってしまった。今度は欠片の行方を目で追うくらいはできたかもしれない。なら、この時代の神には――その記憶が宿っているはず」

「私たちが過去に行ったことで、神の記憶が上書き……あるいは新規に増えた、と?」

「さっき言ったように、想像だけどな」


 俺はステラを見つめる。


「だが、今の奴が欠片の行方を知っているとしたら、俺たちにわざと集めさせたことになる」

「……欠片のうち、天軍が手中にしているものもあるようです。一つでも持っていれば、それで十分ということでしょうか」

「だろうな。それに加えて――俺が残りの欠片を回収してしまえば。俺と奴との戦いで手っ取り早くすべての欠片がそろう――」


 俺は空を見上げた。


「戦いの勝者は、完全な魔王剣を手にすることになる」


 神は――もしかしたら、煉獄魔王剣をも狙っているのだろうか。


 不気味な予感が、俺の中で高まり続けていた。

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