7 欠片を集める
『蒼穹の大森林』。
国が十個は入りそうな非常識な大きさを持つ、世界最大の森林地帯だ。
かつてジュダに教えられた欠片のありかの一つ。
魔力で探知できない欠片を、この広大な森林の中から見つけるのは不可能に思えたが――今は違う。
「ステラ、欠片の場所は分かるか?」
いくら彼女の『第三の瞳』でも厳しいだろうか?
不安に思ったが、
「大丈夫です。私の『目』が正確な落下位置を把握しています」
「さすがだな」
本当に頼りになる側近だ。
欠片は一つ、また一つと俺の元に集まった。
「――随分とすんなり集まったな」
俺は集まった欠片を見て、小さくうめく。
嫌な感じだ。
順調すぎる。
もう少し、何らかの妨害があるかと思っていたが――。
「天軍は欠片の行方を知らないはずです。知っていたら、とっくに回収しているでしょうから」
と、ステラ。
「単に、私たちの動きを察知できていないだけではないでしょうか?」
「確かに、そう考えるのが自然かもしれないが……」
俺の考えは少し違っていた。
確証はなく、ただの想像だ。
だけど神は――。
「今までは、欠片の行方を知らなかったんだろう。かつての大戦で魔王剣を砕いたとき、その行方を追うだけの余力がなかったんじゃないか、と思う」
俺はステラに言った。
「だけど、俺が過去に言ったことで大戦の細かい展開が変わってしまった。今度は欠片の行方を目で追うくらいはできたかもしれない。なら、この時代の神には――その記憶が宿っているはず」
「私たちが過去に行ったことで、神の記憶が上書き……あるいは新規に増えた、と?」
「さっき言ったように、想像だけどな」
俺はステラを見つめる。
「だが、今の奴が欠片の行方を知っているとしたら、俺たちにわざと集めさせたことになる」
「……欠片のうち、天軍が手中にしているものもあるようです。一つでも持っていれば、それで十分ということでしょうか」
「だろうな。それに加えて――俺が残りの欠片を回収してしまえば。俺と奴との戦いで手っ取り早くすべての欠片がそろう――」
俺は空を見上げた。
「戦いの勝者は、完全な魔王剣を手にすることになる」
神は――もしかしたら、煉獄魔王剣をも狙っているのだろうか。
不気味な予感が、俺の中で高まり続けていた。
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