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愛弟子に裏切られて死んだおっさん勇者、史上最強の魔王として生き返る  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第13章 切り開く未来

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5 勇者たち、最終強化

またまた時間が空いてしまった……(汗

ちょっとずつ進めていきます……亀ペースでごめんよ(´・ω・`)


「ふううっ……!」


 ルドミラは大きく息を吐き出した。


 ごおおおおおおっ……!


 全身から神気が吹き上がるようだ。


 今までの比では、ない。


 そしてそれは、彼女と同じく天使の修行を受けている四天聖剣のフィオーレやシオンも同じことだった。

 第二次魔界侵攻のときよりも、さらに――ルドミラたちは力を付けた。


 すべては、来たるべき最後の戦いのために。


 すべては――魔王軍を討ち、地上に平和をもたらすために。


「よくここまで鍛え上げましたね……」


 天使ルージュが感心したように言った。


「三人とも本当によくがんばりました。今や、あなたたちの力はかつての魔王たちをもしのぐでしょう」

「かつての魔王、か」


 ルドミラはため息をつく。


「では『現在の』魔王と比べてどうですか?」

「それは――」


 ルージュが口ごもった。


「……現魔王フリードに関しては分かりません。歴代の魔王を超える魔力や戦闘能力を備えていますから。こればかりは、実際に戦ってみないと――」

「ですね。あたしは二度、魔王と戦い、二度とも完敗しています。だけど――三度目はない」


 ルドミラが拳を握り締める。


「今度こそ勝ちます。そして魔軍を滅ぼします。彼らに苦しめられる人間が二度と現れないよう。彼らに傷つけられる人間が二度と現れないよう――」

「そうですわ、ルドミラさん。魔族を滅ぼす――思いは私も同じです」

「そうだね。地上の愛と正義のために」


 フィオーレとシオンがルドミラの左右でうなずく。




「準備は整ったようだな――」




 頭上から声が響いた。

 全身が畏怖の感情で震えだす。


「あ……ああ……」


 ルドミラは乾いた声で小さくうめいた。


 うめくことしかできない。


「ま、まさか、あなたは――あなた様は――」


 答えを聞かなくても分かる。


 この声は、神の声。


 神の意思が直接自分の脳内に響いている――。


「いよいよ、邪悪なる魔王との決戦のときが来た。悠久の戦いに今こそ決着をつける。お前たちにはそのための力となってもらうぞ」

「はっ」


 三人の勇者は声をそろえて深々と礼をした。


「最終決戦……」


 ルドミラがつぶやく。


 この戦いに勝利すれば――世界に平和が訪れるのだろうか。


 かつて、魔族によって故郷の村を滅ぼされた自分のような存在が、二度と現れなくなるのだろうか。

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