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愛弟子に裏切られて死んだおっさん勇者、史上最強の魔王として生き返る  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第13章 切り開く未来

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1 帰還

「どうやら俺たちは元の時代に戻ってこられたらしい」


 俺はステラ、オリヴィエ、リーガルを前にそう言った。


「全員でここに集まれたことはよかった。過去の……ヴェルファーたちの力にはなれなかったが」

「やはり過去は変えられないということかもしれません」


 と、ステラ。


「細かな部分に変化はできても、大筋は同じ――決まった運命の通りにことが運ぶのではないかと……」


 彼女の表情は暗い。


 生きていた時代は違えど、寝食をともにした『仲間』である。

 それが最後には無残に殺されていった。


 俺だって、心が苦しい。


 叶うなら、彼らを守りたかった。

 彼らに、生きていてほしかった。


 途中で元の時代に戻されてしまったから、最後にどうなったのかは分からない。


「大半の魔族は殺されたのでしょうな」


 リーガルが言った。

 俺と同じように、彼らの行く末を考えていたのだろうか。


「主戦力である魔王と魔軍長が軒並み倒されたからな……残りの魔王軍は敗走したに違いない」

「そんなぁ……!」


 オリヴィエが目に涙をためて叫んだ。


「嫌です、あたし……みんな、いい人だったのに……気持ちのいい方たちだったのに……うう」


 と、泣き出すオリヴィエ。


「しっかりしろ、オリヴィエ魔軍長。簡単に涙を見せるな」

「……お姉さまだって」

「……!」


 オリヴィエの指摘に、ステラは慌てたように目元をぬぐう。

 涙のにじんだ目元を。


「私も、もう少しヴェルファー陛下と話がしたかった……」


 リーガルがつぶやいた。


 彼にしては珍しく感傷に浸っているのか。

 あの『始まりの魔王』に、リーガルは何か通じるものがあったのかもしれないな。


 二人ともいかにも武人という感じだし。


「……とにかく、俺たちはこの時代でやるべきことをやろう」


 俺はため息をついた。

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