25 神話の終わり
12章ラストです。
そして――神話の戦いは終局を迎える。
魔族の一部が撤退した。
残りは勇者や使徒に討たれ、最後まで抵抗していたジュダもとうとう魔界に逃げ去っていった。
戦いは、これで終わりだろう。
俺は結局、途中からほとんど身動きが取れなくなった。
隣ではステラが完全に動きを止めている。
おそらくリーガルやオリヴィエも同じ状態のはず。
未来から来た俺たちだけが、完全にカヤの外になっている――。
「……ふん、逃げた者もいるか。どうせなら精鋭を皆殺しにしたかったが……まあ、これも歴史の通りだ。仕方あるまい」
神がうなる。
次の瞬間、四方から俺に向かって輝く剣が飛んできた。
「くっ……!」
あいかわらず、体の動きが鈍い。
魔法で迎撃しようとしたが、呪文が発動しない――!?
ばしゅっ……。
しかし神の剣群は俺に触れるか触れないかのところで消滅してしまった。
「やはり無理か。すでに貴様はこの時空間から存在を移そうとしているようだ……」
神が小さく息をついた。
「できれば、ここで貴様を倒したかったが――決着は持ち越しだ」
「なんだと? どういう――」
「後は未来の我に任せるとしよう。貴様は貴様の時代で、我と最後の戦いを行うことになろう」
神が俺を見据える。
「神と魔王――どちらが生き残るか、その最後の戦いをな」
声がどんどん遠くなる。
意識がどんどん薄れていく。
そして――。
「ここは……?」
気が付くと、俺は違う場所にいた。
岩だらけの殺風景な荒野。
陽光がいっさい差さない黒い空。
「まさか――」
空気が、違う。
懐かしい空気だった。
「フリード……様……」
すぐ近くで声が聞こえる。
「ステラ!」
地面に倒れているステラが、俺を見て弱々しく立ち上がる。
「私たちは……どうやら戻って来たようですね……」
「……そうか」
つまり、ここは現代の魔界ということだ。
「『第三の瞳』で確認しましたが、どうやらオリヴィエやリーガルも近くにいるようです」
「全員、戻ってこられたということか……」
俺は大きく息をついた。
【お知らせ】
漫画版が連載中&1巻発売中です。下のリンクから公式ページに飛べますので、よろしくお願いします~!
また、小説版の1~3巻がサーガフォレスト様から発売中です! 4巻以降が出せるかどうかは3巻までの売り上げにかかっているため、ぜひよろしくお願いします~!
【読んでくださった方へのお願い】
ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある
☆☆☆☆☆
をポチっと押すことで
★★★★★
になり評価されます。
「面白かった!」「続きが読みたい!」「作者がんばれ!」
と思っていただけましたら、ぜひポチポチっとしていただけましたら励みになります!
「面白くなかった!」
ときは(ごめんなさい……)★1でも結構ですので、ポチっとしていただけると嬉しいです!








