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愛弟子に裏切られて死んだおっさん勇者、史上最強の魔王として生き返る  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第12章 運命の果て

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14 魔王VS四使徒3

コミカライズ第2話(前半)、本日更新です。下の方にあるリンクから漫画のページに飛べますので、ぜひどうぞ~!

「フリード様、私が『黙示録の眼(アポカリプスノート)』で未来視をします」


 ステラの声が聞こえた。

 彼女の髪を使った念話である。


「そうすれば、フリード様に最適の戦術をお伝えできるはずです」

「──いや、未来視は温存しておいてくれ」


 俺は少し考え、そう返答する。


「ですが……」

「今後、もっと厳しい局面でお前の力に頼ることになると思う。だから、今は使わなくていい」

「お言葉ですが、その『厳しい局面』が今なのでは?」


 ステラは珍しく引き下がらない。


「私は……心配です。あなたに万が一のことがあれば、と」

「気遣ってくれるのはありがたいよ。今だけじゃなくて、いつも──」


 俺はフッと微笑んだ。


「だけど、今は俺を信じてほしい。奴らを打ち破る策なら、ある」

「えっ」

「半分思いつきだが──」

「……分かりました。では、ここからあなたのご武運をお祈りします」


 ステラも微笑んだようだ。


「でも、危なくなったらすぐに引いてくださいね。約束ですよ」

「やっぱり心配か。分かった、約束しよう」


 俺は微笑を苦笑に変えて答えた。

 それから、あらためてノワールと向き直る。


「相談は済んだかい?」

「ああ、待たせたな」

「何、ゆっくり決めればいい。次の攻防で君は死ぬ。覚悟を決めてから、かかって来るんだね」

「覚悟ならもうあるさ」


 俺は魔力剣を手に、空中を前進する。


 そして──一気に加速した。


「お前を斬る、覚悟だ!」

「僕を斬る? 笑わせるな!」


 ノワールが神気弾を放った。

 同時に、他の三使徒も撃ってくる。


 三百六十度、逃げ場のない全方位攻撃──。


「おおおおおおおおおおおおっ!」


 刹那、俺は魔力剣を旋回させた。


 神気弾を斬り散らすため──ではない。


 周囲の空間を切り裂くためだ。


「何っ……!?」


 驚きの声を上げるノワール。


 俺の周囲の空間が幾重にも切り裂かれ、無数の神気弾はその中に吸いこまれて消えた。

 空間の裂け目同士の隙間を通り、俺は一気にノワールへと肉薄する。


「くっ、魔力斬撃でこんな防御を──」

「俺なりの『拒絶』というところだな。さあ覚悟を決めろ、ノワール!」


 俺は黒紫色の魔力剣をノワールに向けて振り下ろす──。


「させぬ」


 そのとき、上空で強烈な輝きが弾けた。

 すさまじいエネルギー密度の神気弾が降り注ぐ。


「くっ……!」


 俺はとっさに飛行魔法の軌道を変え、全速力で逃れた。


「誰だ──」


 見上げると、そこには光り輝く巨人がたたずんでいた。


 身長は百メートルを超えるだろうか。

 今まで感じたことがないほどの、強烈な威圧。


 そして、神気。


 まさか、こいつは──。


「控えよ、魔族。我こそは」


 光の巨人が名乗る。


「神である」

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敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。




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― 新着の感想 ―
[一言] あ、どう考えても邪悪の化身レベルの神さんじゃないっすか。おっすおっす
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