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愛弟子に裏切られて死んだおっさん勇者、史上最強の魔王として生き返る  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第11章 神話の戦い

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132/193

19 そして、神話の戦いへ

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売れないと2巻で打ち切られてしまうので(重要!)、お気に召した方はぜひお買い上げいただけましたら幸いですm(_ _)m


試し読みや特典情報は下のリンクから公式ページに飛べますので、そちらでご確認くださいませ(*´∀`*)


せっかくコミカライズが決まっても、小説の方が打ち切りなのは悲しいので、なんとか続きを出したいところです。なにとぞ……なにとぞ……!m(_ _)m

 天界で、神が戦況を見守っていた。


 魔王ヴェルファーやその配下を前に、押し気味に戦闘を進めていた数百の天軍兵器たち。

 それが、突如乱入した新たな魔族によって、あえなく敗れ去ったのだ。


天想機王(ヘブンズギア)が敗走し、天想聖王(ホーリィギア)の軍団も破壊された──」


 苦々しげにうなる神。


「なんと……! いかに魔王ヴェルファーや魔導師ジュダ、そして魔軍長たちといえど、そこまでの戦闘能力があるとは」


 足元にかしずく美しい少年少女──数人の使徒がいっせいにざわめいた。


「いや、どうやら加勢した者がいるようだ」


 説明する神。


「かねてから警戒していた、新たな魔族──ヴェルファー以上の脅威かもしれぬ、その魔族だ」


 まず捨て駒代わりの勇者たちを放ち、魔族軍の戦力を分析した。

 しかる後に、これを殲滅できるだけの戦力を計算し、自信を持って送りこんだ天軍兵器たちだった。


 それが、一掃された。


 神の見立ては絶対である。

 人間たちはこれを『神託』と呼んで、崇める。


 その神託級の目論見が、あっさりと覆された。

 たった一人の魔族によって──。


 神にとって、これ以上の屈辱はない。


「我が見通した運命では、魔族は全滅するはずだった。魔界にできるだけ傷がつかないよう、最小限の被害に抑えて。たとえ、新たな魔族が加わろうと、その結果が覆ることなどあり得ない」


 神が告げる。


 ただ魔族たちを滅ぼすだけなら、たやすい。

 神の全知全能を傾け、跡形もなく葬り去ればよいのだ。


 だが、神は魔界そのものも欲していた。


 闇に包まれた虚無の大地──。

 だが、だからこそ無限の可能性を秘めた場所でもある。


 そこを、新たな領土とする。

 そして、他の神々から抜きん出た存在として力を溜める。


 神はひそかな野心を燃やしていた。


 魔界を手に入れるために、何度も何度も因果の流れを──運命の道筋を見た。


 因果とは運命──世界を縛る(ルール)と言ってもいい。

 神や魔王ですら、そのルールからは逃れられず、打ち勝つこともできない。


 ──にもかかわらず、あの魔族フリードは打ち破った。


「なぜだ──ん、これは……!?」


 神はその時、ようやく気付く。


「因果が……ねじ曲がっている? いや、かの者の行動自体が新たな運命と化している──?」

「そんなことが……!?」


 使徒たちがいっせいにどよめいた。


 因果とは絶対のルールだ。

 それに干渉できる存在は、通常ならあり得ない。


 そう、あり得るとすれば──。


「ここはやはり」


 神は玉座から立ち上がった。


「私が出るしかない」



 ──何をする気だ、【SF70813】

 ──魔界に対して必要以上の攻撃を加える気か?

 ──魔の者に対しても相応の慈悲を。

 ──我らは無限の愛を持つ存在。

 ──たとえ魔族が相手でも憎んではならぬ。




「神々か」


 同胞たちの声に、神は眉を寄せた。


「ここは私の管轄区域だ。他の神々は引っこんでいてもらおうか」




 ──汝には強い攻撃性を感じる。

 ──神としての責務を逸脱するのではないかと心配でならぬ。




「黙っていろ」


 神の全身から虹色の輝きが立ち上る。

 高めた神気に、同胞たちの気配はおびえたように去っていった。


「神よ、ならば私たちも」


 使徒たちがいっせいに立ち上がる。


「うむ。小手調べは終わりとしよう。魔界にできるだけ傷はつけたくないが──かの者が『あの存在』ならば悠長なことを言っておれぬ」


 神は厳かに告げた。


「全員、神気を整えておけ。準備が終わり次第、魔界への侵攻を開始する」


 それは──。


 神の軍と魔王軍との全面戦争を意味していた。

次回から新章になります。また、連続更新はいったんここまでになります。

次の更新時期は他の作品や書籍化作業、コミカライズ関連との兼ね合いになるため、スケジュールを整理し、再開時期のめどが立ち次第、活動報告か、このあとがきに追記する形でお知らせします。

今しばらくお待ちいただけましたら幸いです~!


【19.6.8追記】

次回の更新は6月12~13日あたりを予定しています。6月13日からサーガフォレスト様で4周年フェアが行われ、本作もフェア対象となるため、それに合わせての更新となります(*´∀`*)


2巻の書影です↓

挿絵(By みてみん)


    ※ ※


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敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。




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