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aラストティア ~荒野の楽園編~  作者: 蒼骨 渉
第四章 灰色のティア
37/60

01 カレンとチキは犬猿の仲?

二日ほど最新話のアップに時間を置きました~。

なんせ10話も一気に出しちゃったんでネタ切れっす。

日間ランキングは載ることができなくて大変残念で悔しいですけど、諦めずに頑張って行くので応援ヨロシクっす!


そして今回から第四章に入りますよ!

三章では派手な戦闘シーンはありませんでしたが、四章ではグオーレ王国の秘密が遂に暴かれます。

それに伴ってまた奴等の存在が・・・・・・・・。

まぁこれからの楽しみってことで読み続けてくださいね!

 修練の塔第二層をクリアした優理は疲れから眠ってしまった。

 教官は仕方なく優理を担いで修練の塔の一階まで運び、残り二人の修練者の帰りを待っていた。

 それからしばらくして二人の修練者が戻ってきたがこちらも随分と激しかったようで、傷だらけでボロボロだった。

「よお、嬢ちゃん達もやっと終わったか・・・・・・」

 修練の塔の管理人は二人に向けて「お疲れ」と発しようとしたが、二人はそれどころではない様子で、

「アンタの技はモーションが遅いから隙が生まれやすいのよ! ウチに合わせて攻撃してって何度言ったら分かるのよ!」

「ふんっ。速いだけで威力が全然足りてないから時間がかかってしまったようだ」

「はぁ!? いくら威力があっても当たらないんじゃ意味ないって言ってるのよ!」

「何度も接近して戦うのはリスクが伴うから一撃で仕留める方が安全だって何度言えば分かるんだ貴様は!!」

 互いに睨み合い、あーでもないこーでもないと言い争いをしながら優理達の元に来る。


「ん、んう・・・・・・」

寝ていた優理もその騒音で目を覚す。

 なんだか騒がしいな・・・・・・。カレンとチキか? 二人も無事終わったんだな。

 優理はゆっくりと体を起こして二人の方を向く。

「やあ、二人とも無事に修練終わった・・・・・・」

「「優理はどっちが正しいと思う!?」」

「え?」

 優理の言葉を遮ってカレンとチキは顔を近づけて優理に問う。

 何のことか分からず、はにかみながら首を傾げる優理。

「だから、力任せの一撃を放つ誰かさんより、確実にダメージを与えられる方が良いよねって聞いてるの」

「違うよな優理! 華麗に一撃で仕留める方が敵と接近する回数も減らせるから、こんな猿真似みたいな技より良いよな?」

「ええっと・・・・・・」


 なんか二人とも怒ってるしどっちが良いとかそういう問題じゃないんだろうな。もしここでカレンに味方したらチキに喉を掻き切られそうだし、チキの味方をしたら火だるまにされるよな・・・・・・困ったぞ。

 ちらっとご老人の方を見る。

 しかしご老人は何も見てない、知らないといった様子で違う方を向いて固まっている。

 ずるい、ずるいぞ! こういう時だけ何も見えていない振りをするなんて!

両目は閉じているけど何が起きているのか絶対に把握しているはずなのに・・・・・・。ちきしょう!

 するとかすかにご老人の口の端が上ずいた。

「あー! ほら絶対に分かってるだろじじい!! 無視するなよ助けろよ!」

 優理が立ち上がりご老人の肩を掴んで揺らすが、しらを切り反応しない。

「「優理どっちが正しいの!」」

 二人の顔が再び迫ってくる。

 これはもうどうしようもない、なるようになれ!


「僕は! 二人とも正しいと思うよ・・・・・」

「ほう、それはどういう意味だ?」

 カレンの眉根がぴくりとつり上がった。

「適材適所、量才録用、臨機応変、上下左右、その時、その人によって良いところもあれば逆に悪いところもあるってことだよ!」

「てきざいてき・・・・・・、りょうさいりょ・・・・・ん? なんだかよく分からないけどつまり私は凄いってことでいいんだよな!」


 首を二、三回捻りながらも勝手に良い方に捉えてくれたチキ。

 カレンも同じように納得してくれたみたいで、無言で頷いていた。

 た、たすかった・・・・・・。なんとか首の皮一枚繋がった。

 ほっと胸をなで下ろす優理。

「お前さん達、修練はもう終わったんだから元の世界に戻りなさい。いくら時間の流れが違うといえどココで過ごしているウチに現実世界での時間も刻一刻と過ぎているんだからな」

 袖に手を突っ込んで腕を組み、威厳を表すように構えてご老人が言い放つ。

 ほとぼりが冷めるのを待ってやがったな・・・・・・。

 優理はご老人をじーっと睨む。


「なんだね優理ちゃん」

「じじい、女に弱いだろ・・・・・・」

「そんなことはない。ほら早く行きなさい」

 明らかに眉がつり上がったのを確認し、優理は心の中で誓った。

「絶対にやり返す・・・・・・」

 殺意にも似たオーラを放ちながら優理は修練の塔を後にした。

 三人が塔から出て行くのを確認したところで、二つの影が老人のところに近づいて来る。


「「私たちの出番はいつになるのじーじ?」」

「ん? そうだな・・・・・・そのうちかな」

「「ふーん、そのうち・・・・・・ね。楽しみだなぁ」

「そうだね、本当に楽しみだ」

「「じーじ遊んで?」」

「良いぞ。何して遊ぶ?」

「「ラクダごっこ! じーじ四つん這いになって」」

「ラクダさんか・・・・・」

「「じーじ早く!」」

「わ、わかったから、ちょっと待っててくれな」

「「じーじふたこぶラクダじゃないと二人乗れないよ!」」

「ふ、ふたこぶ!? どうやってやれば・・・・・・」

「「早く!!」」

「わ、わかったから、背中を叩かないでおくれー!」

 修練の塔に悲痛な叫びが響き渡った。


主な登場人物

・優理

・カレン

・チキ

・修練の塔の老人

・修練の塔にいる二つの影?

・ニュートン

・イリィ

・モノ

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