表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
aラストティア ~荒野の楽園編~  作者: 蒼骨 渉
第三章 グオーレ王国
27/60

13 盗賊チキ

日間ランキングに載りたい企画やってます!

数時間置きに現在執筆が完成しているところまで(三章の終わりまで)1日で全部アップします!

なのでブクマ・評価・感想・誤字報告・拡散・・・どれもお願いします!


日間載りたいんだ!!!

天井から落ちてくる水滴がピタッピタッと静かな空間に響く。

「ソラを救出するはずだったのに、どうしてこんなことになってしまったんだ」

 深くため息をつく優理を見て黄色髪の少女もため息をつく。

「それはこっちのセリフよ。あんたから奪ったリングは違ったし、なんとか城に入って金のリングを見つけたと思ったのに捕まっちゃうし、もー最悪」

「悪いことしていんだから捕まって当然だろ。僕は君のせいで捕まったんだから」

「あんたが居なかったらウチも捕まってないし!」

 お互いににらみ合った後、ぷいっと顔を背ける。

 しばらく沈黙が続いた後、黄色髪の少女が口を開く。


「あんたソラを救出するとか言ってたわね、それはどうして?」

優理は「それは・・・・・・」と一度言いかけて止めた。このままティアのことを正直に全部話して良いものなのだろうか? 相手は小さいとはいえ盗賊。また盗まれて勝手に使われようものなら自然の監獄(フォレストロジャー)行きだ。


「手紙が届いたんだ。グオーレ王国に捕まっているから助けてくれって」

「手紙ね・・・、なんであんたに届いたわけ?」

 怪しむように目を細くして見てくる黄色髪の少女。

「それは、僕とソラは親友だからさ」

 僕は咄嗟に目をそらして嘘をついた。すると

「ふーん、今のは嘘ね」

チキは鼻をならしてズバッと言い放った。

「な、なんで分かるんだよ!」

 慌てて白状してしまった優理。それを見て黄色髪の少女はからかい笑う。

「あんたわっかりやすいねー、全部顔に出てる。正直者なんだねぇ」

 自分が正直者過ぎるのか、この子の観察力が凄いのかは不明だが、正直者と笑われてもさほど嫌な気はしない。むしろそうで良かったなとも思う。

「わかった、本当のことを言うよ」


 それから優理は自分がティアの所持者(マスター)であること、カレンと一緒にティアの所持者(マスター)であるソラを助けにグオーレ王国に来たことを伝えた。加えて最後にわざとらしく、君にリングを取られたんだと付け足しておいた。


「それは悪いことをしたね、ごめんごめん。そっかぁ、じゃあティアの所持者(マスター)全員を集めて世界を救おうとしてるってわけなんだね」

「そのつもりだよ。だからなんとしてでもここを脱出してソラを救わないと」

そこまで話したつもりは無かったが、きっと正直な僕のことだから伝わってしまっていたのだろう。今度は胸を張って力強くそう答えた。


「なんかカッコイイね。そういやあんた名前はなんて言うんだ?」

「僕は優理。君はチキータでいいのかな?」

「え、チキータ? なんで優理がその名前知ってんの?」

「どうしてって、懇親会の時向かい側の席に座ってたじゃないか」

「え、向かいの席に? 居なかったよね・・・・・・? まさか優理って幽霊?? 優理のユウって幽霊のユウじゃないでしょうね!?」

 チキは急に顔を青ざめ、ズルズルと腰を揺らしながら後ずさる。

「そんなわけあるかちゃんと生身だわ!!」

 そう言って腕を差し出し触らせて確認をとらせると、「生きてる・・・・・・」と安堵して呟く。

「でもあんたの姿は見てないわ。それにウチの名前はチキータじゃなくてチキ。チキータは偽りの名前よ」


 姿を見てないと言われてようやく僕は気がついた。懇親会の時はまだおじいちゃんの姿に変身していたからチキは知らなかったんだ。

「そうかチキって言うのか。なんで偽りの名前で参加したんだ?」

 不思議に思って聞くと、チキは「はぁ? バカじゃ無いの?」と呆れた顔をして言う。

「本名であんな見せしめに遭うものに参加するわけ無いでしょう? 本名で参加するのなんてゲーム始めたばかりの初心者か、優理みたいにバカ正直な人くらいよ」

「それは偏見過ぎだろ!」

とはいえ確かに自分は咄嗟に本名で答えてしまったからそのまま通しているが、このセピア世界の人が全員本当の名前じゃない可能生だって多いにある。どうせなら違う名前にするんだったな。今なら間に合うだろうか?


「じゃあチキは盗みを働くために、名前を変えてチャオス王子のやつに参加したんだな?」

「まぁ、そうっちゃそうだな」

 なんだそのどっちつかずな返事は。盗みをすることが目的じゃないってことか? あくまで何かの目的のために盗みをしたということか。そういえば金のリングがどうとかって・・・・・・そうだ猿に渡していたな。

「そういやモノとかいう猿に金のリングを渡していたが、その猿と金のリングは関係あるのか?」

 チキは「そうだなぁ・・・・・・」と腕を組んで頭を揺らしながら考えている。そして何か思いついたような顔でこっちを見て、

「よしっ、じゃあ優理には特別に教えてあげよう。ただしここから脱出できたらな!」

 ニシシと口を横に広げて笑う少女は太陽のような笑顔をしていた。


主な登場人物

・優理(主人公) 虹色のティアマスター

・カレン 赤色のティアマスター

・イリィ 赤のティアの精霊守護

・ニュートン ハリネズミ

・自然の楽園にいる美少女

・チキ 黄色い髪の盗賊


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ