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aラストティア ~荒野の楽園編~  作者: 蒼骨 渉
第三章 グオーレ王国
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12 婚約者選定の儀(収監)

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懇親会もいよいよ盛り上がっていき、チャオスに気に入られたい女性達はひたすらボディタッチを繰り返してアピールしまくる。グオーレン王もそれを酒の肴にするかのように眺めながら良い感じに酔っぱらっている。

 カレンはというとできるだけ近づかないようにひっそりとご馳走を食べていた。よっぽどチャオスが嫌だったのだろう。僕はそんなカレンに近づき、

「そろそろ頃合いだと思う、こっちはカレンに任せた」

「わかった、優理も気をつけてね」

「そういえば黄色い髪の小さい子どこに行ったか分かる?」

「え?そこに・・・・・・、いない。いつのまに居なくなったんだ?」

 そういやグオーレン王がティアを見せしめた時も彼女だけ全く表情変えてなかったし、懇親パーティーでもチャオスに媚びを売る姿を見ていない。一体彼女は何をしに来たのだろうか。まぁ僕達もそのつもりは無いから同じようなものだけど、不思議な子だ。

「とりあえず行ってくるよ」

 優理は近くに居た従者の人にお手洗いの場所を聞き、王の間を抜け出した。

 中央階段を降りて右に行けば調理室・図書室、左に行けば保管庫だから、牢があるとしたら保管庫の方だろう。

 見回りの兵士をかわしながら通路を進むと武器保管庫の札が見えた。さらに奥に進み角を左に曲がると、上に行く階段と下に行く階段があった。

「牢に閉じ込められているのだとしたら地下だよな」

 地下へと続く階段を降りると踊り場に倒れている兵士の姿があった。優理は一瞬ヤバイ!と思って身を潜めるが、その兵士が動かないことに気付いて近寄る。

 気絶している? いや寝ているな。なんでこんなところで寝ているんだ?

兵士の体を揺すり様子を伺っていると下でなにやら漁る音が聞こえてきた。

 誰か居る・・・・・・。

 警戒しながら慎重に階段を下り音のする方を見ると、みるからに頑丈そうな檻とその中には金に光る財宝やらなんやらがたくさんあった。

「うわっすげー・・・・・・。このセピア世界でも金は価値が有るんだな」

 ついそう口にしてしまったその時だった。

「だ、誰だ!!?」

 その金の中に紛れていてよく見えなかったのだが、茶色いフードを頭から被った見るからに怪しい人物が振り返って叫んだ。

「え! なんでそんなところに居る・・・・・・ってあーーー! お前は!」

 なんか見覚えが有ると思ったらグオーレ王国行く途中で、優理からリングを盗んだ脚の超速い盗賊だった。

「お前また盗みをやってるんだな!」

 そう口にして盗賊に向かって走る優理。

「ちょ、まって、分かったから、そ、それ以上近づくなーーーー!!」

 やけに焦っている様子の盗賊。流石にここだとその自慢の脚も使えないのかもしれない。

「観念しろ!」

 そう叫んだときだった!

 ビビッ!ビビッ!ビビッ!ビビッ!ビビッ!ビビッ!ビビッ!

「なんだ!?」

 城内で警報が鳴り始めた。

 懇親パーティーをしていたチャオス王子達も「何事!?」と驚く。

「大変です王! 宝物庫に侵入者が!」

 兵士の一人が慌てて王の間にやってきた。

 酔っ払っているせいか立つとヨロヨロしながらも、グオーレン王は「何やつ? 捕らえて牢にぶち込め!!」と大声で叫ぶ。

「もしかして、優理じゃないでしょうね・・・・・・」とカレンの心は穏やかじゃない。

宝物庫に兵士達が集まってくる音がする。

「だーーからそれ以上近づくなって言ったのに!!!」

 盗賊は近づいてきて僕の顔の前に指を突き出して怒る。

 近くに来て分かったがかなり身長が小さい。あと声が高い。

「なっ! それはしょうが無いだろ。そうしないとお前は逃げるじゃないか」

 ぐぬぬ・・・・・・と歯を食いしばるように唸る盗賊。

「仕方ない、モノこっちおいで」

 諦めた盗賊がそう口にするとどこからともなく猿がやってきて盗賊の肩に乗った。

「モノ、この金のリングを持っといて。ウチ等一回捕まっちゃうみたいだからさ、あとで戻ってくるんだよ」

 モノと呼ばれる猿は金のリングを受け取るとその場から去って行った。

「今の猿も仲間なのか?ってそれよりウチ達って言ったか!? なんで同罪になるんだよ」

「そりゃあんたが警報鳴らしちゃったからに決まってんでしょ!」

「盗み働いていたのはお前だけだろ! あと猿!」

「じゃあちょっと手出しなさいよ」

「なんでだよ」

「いいから早く!」

 訳も分からないがとりあえず手を開いて差し出すと、その上に金のおもりを置かれる。

 ちょうどそのタイミングで宝物庫に兵士達がぞろぞろと降りてきた。

「現行犯二名発見! 直ちに確保、牢へぶちこめえぇぇ!!」

「は? えっ、ちょっと待て! 誤解だ、僕は盗みなんて・・・・・・」

「ふん、これで同罪ねっ」

 ニヤリと歯を見せて嫌みったらしく笑う盗賊。

 してやられた・・・・・・。なんてタイミングでやってくれたんだほんとに!

「この野郎おおぉぉぉぉぉ!」

 こうして僕と盗賊はその場で抑えつけられ、持ち物チェックを隅々までされた後、牢屋にぶち込まれてしまったというわけだ。

 しかも盗賊だと思っていたチビは、懇親パーティーに居たはずの黄色い髪の少女であった。黄色い髪の少女とは僕達がグオーレ王国に着く前から出会っていて、何か強い運命の元に繋がっていたのであろう。


主な登場人物

・優理(主人公) 虹色のティアマスター

・カレン 赤色のティアマスター

・イリィ 赤のティアの精霊守護

・ニュートン ハリネズミ

・自然の楽園にいる美少女

・グオーレン王

・チャオス王子

・黄色い髪の少女

・マミー

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