表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】SF世界に転生したら人類どころか人外で人類史の空白だった件~人間じゃないけど超優秀な配下を従えてます~  作者: 黴男
シーズン2-エミド再侵攻

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/295

041-エミド侵入

エミド接近。

その知らせが、哨戒中のポラノルから齎された。


『ナクート星系にエミドがワームホールを通って侵入しましたよぉ。今は基地を建設中ですね、15時間以内に完成するかと。基地の機能アクティブ化は4日後との予想です!』


基地が出来たとしても、ニューエンドで吹き飛ばせばいいと短絡的に考えていたのだが、今回はそうもいかないらしい。


『敵はシールドトランサーアレイを使用しています。つまり、我々の設備からサルベージした技術ですから、破るのは普通より難しいと思われますね』


ケルビスが言う。

エミドがこちらの技術をパク...転用していたのには驚いたが、彼らにも技術を発展させる力があるということだ。

シールドトランサーアレイとは、遠隔地からシールドを補給する手段であり、本星か別のどこからかシールドを補強しているのだという。


「恐らく、ニューエンドを一撃耐え切るくらいはするでしょう。エミドの主武装は...」


隣にいるカサンドラが発言するが、僕はそれを手で制する。

その情報は知っている。

エミド艦船に搭載されている武装は通常のものとは大きく違い、パーティクルオシレーションディケイ...つまり素粒子揺動崩壊波を放つ装置となっている。

物質を構成する素粒子に働きかけて、その組成を崩して徐々に破壊していく兵器だ。

エリスの惑星の戦力がエミドに勝てなかったのも納得だ。

こんなもの、今の宇宙の技術力で敵う相手ではない。


「エミドの主武装が届く距離に到達されれば、Ve‘z艦船でも撃墜の危険性がある」

『ではやはり、今回も遠距離からですか?』

「いや、今回はアドラスを旗艦とする」


アドラスを旗艦とし、前に出す事で敵の注意を引き、アドラスの持つ超高速修復能力でダメージをカバー、あとはアドラスの隠し玉の射程まで入ることができれば勝ちだ。

...アドラスの必殺兵器を見てみたいという気持ちもある。


『成程、素晴らしいお考えです』


ケルビスはそう言って褒めてくれるが、その頭脳の内部では高速で処理が行われているのだろう。

僕が何故それを提案したのか、それが何を引き起こすのか。

例え僕が間違っていても、ケルビスの超越的な演算による思考の暴走によって、「ありもしない真意」に気付いてしまうのだ。


『アドラスを前面に出す事で、エミドは長距離兵器を警戒して攻撃を行うでしょう、しかし! それこそがエリアス様の作戦の本懐! シールド転送装置を守る敵の眼前で、敵要塞のオービタルコアを破壊して作戦を頓挫させるつもりなのですね!』

「あ、ああ...概ねそうだ」


そうか、要塞の建造を止めたいだけなら、オービタルコアを破壊すればいいのか。

その後の侵攻を食い止めるのは、要塞を建造しようとする船を撃っていくだけでよい。


『......エリアス様には遠く及びませんが、エリアス様も素晴らしい判断をなされますな』


そう言ったのはグレゴルだ。

僕の事を徹底的に認めないこのAIが評価したということは、エリアスでも同じような判断をしたのだろうか?

いいや、それは多分違う。

エリアスなら、失う事を恐れない戦い方をするだろう。

そう思った。


面白いと感じたら、感想を書いていってください!

出来れば、ブクマや高評価などもお願いします。

レビューなどは、書きたいと思ったら書いてくださるととても嬉しいです。

どのような感想・レビューでもお待ちしております!


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ