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時には思いを形にして。

「ただいまもどりました。」



昼休みまで後五分というところで、さや先輩が戻ってきた。



「おかえりなさーいって何故ゆえミトサンが?!」



何故かミニブーケを持つさや先輩と、段ボール箱と紙袋を持つミトサンが居た。



「荷物持ち。」



「えっ、なんで!?」



「先週倒れた件がものすごく広まってたみたいで…お見舞いの品とかもらってこんなことに…」



「なんか…あれっぽいなんとか長者…」



「ん~?わらしべ長者?」



「それです!!」



「ちょっと違うような気がするけど…」



そんな話をしていると、水海道先輩に肩をちょいちょい叩かれる。左手の親指と人さし指で輪にしてお金マークを作るのを見て、クリーニング代金の事を思い出す。



「あ、さや先輩クリーニング出したとこっていくらでした?

値段的によければそこにしようかなぁ。」



「千佳ちゃんも知ってる所じゃないかしら?

水卜さんに教えてもらった所よ。営業部でも使う人が多いって聞いたけど…えっと、領収書…」



なんとなく検討ついた!

新人時代カフェオレこぼして大惨事になった時、ミトサンから教えてもらった所かな。

あそこ、綺麗に仕上げてくれるけどお値段するとこじゃん!

さや先輩は店名を見るため財布から領収書を取り出した。



「すきあり!!」



「えっ?」



サッとその領収書を奪い、水海道先輩に渡すとさや先輩に抱き付く。

わー、お胸ふっかふか!!!



「ふっふっふ、鈴木さんご苦労様。

穂積さん悪いけど半値払わせてもらうよ。鈴木さん、お金出すまで穂積さん足止めしといてね~」



悪役っぽくニヤリと笑って言う水海道先輩に元気に返事をする。



「了解でーす!」



「千佳ちゃん…!離して!」



「残念ながらそれはできませぬ…さや先輩一人に負担はかけたくないのですぞ。」



更にぎゅっと抱きしめる。

一人で全部背負う事なんてないんですよ。



「じゃ、穂積さん半分の料金入れておくね。」



「水海道さん、それ半値じゃないですよね?!」



「細かいの無いから四捨五入しただけだから気にしないで~

ダイジョブダイジョブ♪」



そう言ってミトサンが持つ段ボールに入れる。

渡しても受け取らないだろうからだろうなぁ。

そんなやり取りをしていると昼休みになった。

外の人に先越されちゃったけど…と言いながら他の先輩方もお菓子やらなにやらをミトサンの持つ段ボールに入れていく。

手渡しだとお気持ちだけで…って返される可能性もあるからだろうなあ。皆さん、さや先輩の性格を分かってらっしゃる…www


あ、もちろん高橋先輩と富久山は昼休みになると同時に立ち上がってダッシュでランチに行ったので何もないよ。



「穂積さん、那珂と俺からもお見舞いというか日頃の感謝もこめつつ…ちーちゃんセレクションの癒しグッズを入れておきますので使ってください。」



松本先輩がにこやかに言って、ミトサンの持つ段ボールに入れていく。

ちなみに水海道先輩は領収書を大神課長に持って行った。



みんな昼休憩に行ったのを確認して、私はようやくさや先輩を離したのだった。








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