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大移動!!

さや先輩を年齢不詳な美魔女の女医さんに預けてオフィスに戻ると、デスク移動が始まっていた。

え、何?引っ越しでも決まったの?!


ポカーンとしていると那珂先輩がこちらに気づいてやって来る。



「鈴木、穂積さんどうなった?」



「熱はかって体温低いから足湯して毛布にくるまれてました。

少し寝かせてから様子を見て戻すか決めるそうですよ。

ところで…何が始まったんですか…?」



「水海道さんがとうとうキレた。

大神課長今日は在宅ワークの日だから連絡とって、他部署に迷惑かけないように今のうちに席移動してるとこだ。

暑がりな富久山とホイホイ温度を下げた樋口部長は穂積さんがいたゾーンに引っ越しだ。」



「水海道先輩…!素敵すぎる!! 」



「そんなわけで穂積さんのデスクに乗ってるもの回収したりしまったりできるか?

さすがに俺達が触るのは良くないと思ってそのままなんだ。」



「了解です!

わー、いつ見ても綺麗だなぁさや先輩の引き出し!

しまいやすいし分かりやすい。」



「おいこら鈴木、それは基本だぞ。後でチェックしに行くぞ、お前の机。」



「那珂先輩、セクハラですわよ。ホホホ。」



「安心しろ、穂積さん立ち合いで見てやるよ。」



ヤバイ、本気じゃんか那珂先輩。

これが終わったら速攻で片付けようと誓うのだった。




★★★★★



「穂積さん、駄目でも大丈夫って言いそうだよなぁ。」



さや先輩の机を運びながら那珂先輩が言う。

確かに…今日は大神課長居ないし、さや先輩に釘を刺せる人が居ない。樋口部長の言うことははね除けられるしな、さや先輩。



「穂積さん押さえられる人材が居ない…」



「確かに…」



自然体で無理を通すからなぁ、さや先輩。

すると那珂先輩とペアになって同じく机を運ぶ丹波が言った。



「それなら水卜先輩に頼んだらどうっすか?この前の高橋先輩の尻拭いの時も水卜先輩が行ったらごり押しで手伝えたみたいですし。」



「あー!そうだね、ミトサンならごり押しでさや先輩に対応できるわ。」



「お前ら、水卜さんに対して酷くないか?」



何をおっしゃる、那珂先輩。

ミトサンは頼りにはなるけど敵には絶対まわしたくない人の第一位だよ。



「那珂先輩、ミトサンと同じとこになってないからそんなこと言えるんですよ。」



「俺は仕事は一緒にしてませんけど、昔サッカークラブのコーチ補助をしてた水卜先輩にお世話になったんで鈴木先輩の思ってることおおよそ分かりますよ。」



「ちょっとチャラチャラしてるけど仕事もできる、顔も良いし話も面白い、後輩思いだし…理想の上司というか先輩に見えるけどな。

鈴木は素敵だな…と思ったこととかときめいたりしなかったのか?」



あー…ミトサンほんと良く見せてるなぁ。

いやね、確かに頼りになるし面白いし、最後まで面倒みてくれるし…仕事もできるし、先輩としては素晴らしいよ。

素晴らしいけどねぇ…



「まあ確かに初見では、素敵な先輩でうれぴ~きゃっ!とか思いましたよ?

ただもうね、二日目にして恋人にしたいとかなりたいとか絶対ないなと思いましたよ。まぁ、ミトサンもでしょうが。

理由は深く聞かんといてください。新人時代の闇なんで。」



ミトサンに好きになられたら、ほんと大変だろうなぁ…




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