目覚めると…
「千佳ちゃん、いい加減起きてちょうだい。
ご飯食べたらすぐ出るから、洗面使う前にここでしっかり着替えてね。」
強めに揺すられて目覚める。
そして血の気が引いた。
「さっ、えっ、わっ!!さや先輩ごめんなさい!おはようございます!!急ぎますっ!!」
慌てて飛び起き、着替えてメイク道具を抱えて寝ていた部屋から出ると…
「おそよう、鈴丼。」
何故かミトサンが居た。そしてその前に置かれる朝ごはん。
「ええっ!!?なんでいるんですかーー!!!」
「迎えに来る約束した時間だからだよ。
鈴丼が寝坊してるから、朝ごはんをいただける事になった。ある意味ラッキーだぜ。
ほら、早く洗面所行って顔作ってこい。」
「千佳ちゃんが起きなくて、連絡したらもう出た後で朝食食べてないって言うからご招待したの。」
「さや先輩!そんな、ミトサンも性別男なんてすからね!一人暮らしのお家にホイホイあげるのよくないですよ!!」
「おいおい、鈴丼…俺もなぁ、お前がいなけりゃさすがに遠慮したぞ?」
「知らない人じゃないし、千佳ちゃんがいるからいいかと思って。」
「くっ、二人して…!!いや、はい、私が寝坊して全面的に悪いんですけどね!!洗面所借ります!!」
さや先輩の嫁風姿を堪能できるのは私だけだと思っていたのに、まさかミトサンも堪能するとは思いもよらなんだ…!!!
くっ、自分が悪いけど!納得できん!!
グーグー鳴るお腹に追いたてられるように洗顔やお手入れ、化粧をしながら無性にイライラしてしまうのだった。
★★★★★
ちなみに、ご飯を食べたらイライラ吹っ飛びました。
空腹って怖いなぁ。
「うまいなぁ~
こんなまともな朝飯を座って食べたのほんと久しぶりだな。」
本日のメニューはご飯にみそ汁と目玉焼きに昨日の唐揚げ、オクラの煮浸しだ。
みそ汁にはトマトが入っていてる。
「さや先輩、今日も文句なしに美味しいです!
このトマトのみそ汁、ビックリしたけど美味しい!!」
「漫画で読んで作ってみたらけっこう美味しかったから出してみたの。喜んでもらえて良かったわ。」
「レシピ載っていてもまず作ろう!って思いませんよ。すごいなぁ~」
「ほんとになぁ。うまそうだなーと思ってもなかなか作ろうとはならないよな。
あ、でもあれはやった。じゃがいものお菓子にチーズいれて作るやつ。」
「あのバズったやつですか?!」
「へぇ~!どうでした?さけるチーズが軒並み狩り尽くされてて結局できなかったんですよ。」
「俺もさけるチーズはなかったんで、ピザ用チーズで代用したんだがうまかったな。
黒胡椒入れて、つまみにした。ワインに合う。あー、あと普通にビールとかでもうまいけどね。酒なら大抵合うんじゃないかな?」
「それは美味しそう…今度やってみようかしら…」
「じゃあ、今日穂積さんが料理教室してる間に鈴丼と俺で作ろうぜ。
鈴丼、チーズをさいてお湯を入れて混ぜて出すだけの簡単なお仕事だ。」
「ほ、本当ですか?!」
「鈴丼のレベルはだいたい把握している。大丈夫だ。
料理の腕全くあがってないんだろ?」
「はいと、答えにくいですけど…ええそうですよ!!
ミリもあがってませんよ!!!」
「そんな鈴丼でも作れる美味しいものができるんだぜ。」
「ま、マジですか!!」
「多分な。」
なんだよそれ!!さや先輩は爆笑してるし!
もー!!
あ、でもこの品目チーズ系だよね!
さや先輩のために美味しいの作るぞ…!!と私は決意をするのであった。




