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4と7は仲が悪い!?

 わたしは小さい頃、特定の数字に対し強いイメージを抱いていました。性別、年齢、色、性格などです。例えば3は男であり、20~30代、涼やかな青色をしていて、穏やかな性格です。4は女、12歳程度、赤、わがまま。5は男、10代後半、黄緑、まっすぐな性格。6は男、10代後半、緑、クール。7は女、17~23歳程度、ピンク、すましている。8は男、20代、青、大人っぽい。こういった具合です。このイメージは、算用数字にのみ適用されます。

 数字と数字の間に、人間関係もあります。4と7は、仲が悪いのです。4は自分が世界一可愛いと思っていますから、同じ女性である7に敵対心を抱いています。7は大人の女性なのでそれほど4を相手にしていませんが、なにかと自分につっかかってくるので、すこしいらいらしています。

 5と6は友だちです。まっすぐで子どもっぽい性格の5を、クールな6があきれつつも見守っています。しかし、ときどき一緒になってハメを外すこともあります。見た目は二人ともけっこうかっこいいですね。この「5と6」の関係性は、わたしがつくる少年キャラクターの基本となっています。拙作『aiolos(アイオロス)』のエンノイアとシーアも、このスタイルですね。エンノイアが5、シーアが6です(ただし、色や年齢などは必ずしも数字のイメージとは一致しない)。

 数字に色や性別があるというのは一見不思議なことに思われますが、全く説明できない現象ではありません。例えば3に関して言えば、父の誕生日が3月であり、父は穏やかな人間なので、穏やかな大人の男性というイメージがついたのだと思います。7や8が大人なのは、単純に大きい数字だからですね。8月は夏休みだから、海の色。このように突き詰めていけば、なにかから連想したイメージが定着していったことがわかります。

 アルファベットには性格などはありませんが、色ははっきりしています。Aは赤、Bは緑、Cは黄色、Dは茶色、Eは白、Fはピンクです。Gから先には色がありません。このイメージはかなり強力で、今でもありありと浮かんできます。わたしのなかではAは赤だというのが絶対なので、ビタミンAが黄色い物質だと知ったときには大変違和感がありました。

 Cの黄色と、Fのピンクだけは理由がはっきりしています。ビタミンCと言えばレモン、レモンと言えば黄色ですね。それと、わたしは昔Cの形をした消しゴムと、Fの形をした消しゴムを持っていました。Cの消しゴムは黄色、Fの消しゴムはピンクでした。恐らくそれがわたしが最初に見たCとFだったため、その色のイメージがついたようです。他のアルファベットの色に関してはよくわかりません。

 数字とアルファベットの他には、季節の名前に映像がありました。「春」は桜の散る映像、「冬」は雪だるまと雪の降る映像、といったものでした。思い浮かぶ映像そのものはありふれた光景なのですが、こちらのすごいところは、心のなかでのイメージである数字などとはちがい、鮮明に目の前に映像が現れることでした。季節の名前を聞いたり思い浮かべたりするたびに、視界の左上あたりに、そこにテレビでも置かれているのではないかと思うほどはっきりと映像が流れていたのです。

 この映像は、国の名前にもありました。「インド」と言えば民族衣装を着た女の人がこちらに歩いてきましたし、「カリフォルニア」と言えばヤシの木を上空から見下ろしていました。本当にとても鮮明な映像だったので、「もしわたしにイメージをそのまま具現化できる能力があったなら、素晴らしい絵が描けるのに」と何度も思いました。

 残念ながら、映像の感覚は現在ではほとんど失われています。しかし10歳くらいのとき、これは面白い現象だと気づいて強く意識していたため、辛うじて記憶に留めています。

 いわゆる共感覚(※)というものに近いのかもしれません。しかし、実際に数字がちがう色に見えたりするわけではなく、あくまでも心のなかでのイメージです。イメージできる文字や言葉の範囲も非常に狭いです。

※ひとつの情報から、複数の感覚が呼び起こされる現象。文字に色を感じる、音に味を感じる、など。

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