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20年の思いをあなたに  作者: のん
動き出す、恋心
19/31

別れの前兆







[それでは~第3種目、3年生によるリレーに入ります]





マサキの出番が始まった。




がんばって応援するぞ!!!




当のマサキは拓也君と、ナツホと、ミナちゃんと、ショウ君と作戦会議していた。




「うぅぅぅ~!」




あたしの奇妙なうなり声とともに、彼と目が合った。




あっ!思わず・・・、声が!!




って。




マサキこっち見てる!?




ぎゃー!




恥ずかしいっ







そんなあたしを見る彼は、とっても優しそうな瞳で微笑んだ。




そして、拳を胸の前に当てた。




あたしも慌てて同じポーズ。





このポーズは








ーーーーーー頑張ってねーーーーーーー







そんな意味をこめて・・・。









[では、入場です]









放送音が流れ、彼らは勇ましく、走っていた。

























[よーいっ!ドンッ]




















「「「キャー先輩っがんばってくださぁ~い」」」

















1年生や、2年生の応援が聞こえた。







あたしも負けじと















「マサキィー、ナツホー、拓也くーん、ミナちゃぁーんっショウくーんっがんばれぇー!!!」











がんばって、応援するんだけどっ





その声には力が入らなくて・・・。




だって・・・。




だって、マサキと。




マサキとミナちゃんがとってもお似合いに、見えてしまったから。




もう、不安にならないって決めたのに。




あのふわふわの髪の毛を揺らしながら、ミナちゃんは目を輝かせてマサキと笑いあっていた。





その姿は、女のあたしでさえ、惚れてしまうような。




そんな乙女で。




ミナちゃんは、みんなが憧れるような容姿をしていてとってもカワイイ。




あたしなんて、全然カワイくない。




だって、こんなトキにまで、嫉妬してしまう、そんな女なんだよ?












しかも、あたしはもう、生きられないカモしれない。




マサキともう、別れるべきなのかな・・・。















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