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48.迷宮第37層

遅れてすみません


あと報告ですが新作出してみました

見ていただけたら嬉しいです

「それで、どういう状況なのじゃこれは?」


 ロベリアの言葉に何かを思い出したのか体をぶるっと震わせる。


「恐ろしぃ…。あ、あれはこの階層に来た時のことだ……、我が力試しに暴れていたんだが夢中になってしまって。それを見た主が高揚してしまったのだ。その後主が暴れだしたのだがどんどんヒートアップしだして、時々我のほうにも攻撃が飛んでくるのだ。それをよけるのに精一杯で主を止めることができないのだ。初めは迷宮の自己修復していたのだが時間がたつにつれそれも間に合わなくなってきたのだ。そしてこの安全地帯を見つけて嫁たちを待っていたのだ。嫁たちなら主を止めれるはずだ!頼む、主を止めてくれ!」


 それを聞いたスズたち(エマ除く)はゼロに嫁たちと言われたことに頬を赤らめたりクロの暴れっぷりに口を引きつらせたりせわしない。


「それで、そのクロは、どこにいるの?」


「わからぬ。だが主が暴れているのだからすぐにわかるだろう」


 ゼロがそういった瞬間、


ドウゥゥゥンッ


 っと轟音が轟いてきた。


「あそこ…」

「あそこじゃな」

「あそこだね」

「あそこだろうな」


 轟音が聞こえたほうを向くとかなりの規模の土煙が上がっていた。


「あ、あれを止めねばならぬのか…」


「頼むロベリア!この中で唯一主を力で抑えられそうなのはお主だけなのだ!」


 ゼロの言葉にロベリアはむぅっと渋っている。


「クロは、私が止める」


「す、スズ…。大丈夫なのか?あれを止めるのだぞ」


「クロは、私の恋人だし、恋人を止めるのは、彼女の役目」


 そう胸を張って言っているのだが足ががくがくに震えている。


「スズ…私もクロ君の幼馴染としてクロ君を止める」


「む、スズたちがやるというなら妾も一緒にやるぞ」


「おぉ、やってくれるか嫁たちよ!……気を付けるのだぞ。あれは一種の天災。生き物には逆らうこともできぬと思わせるような存在だ」


「ちょ、ちょっとやめてよ…少し怖くなったじゃない」


 ゼロは体をぶるぶると震わせて言うのでどれだけすごいのかがリアルに想像させる。


「我はもうあそこに行きたくない。あれはすぐ隣に死が存在するも同義」


 だからやめてよっ、と叫ぶ美咲を無視しゼロはさらに続ける。


「頬のすぐそばを音速で石礫が飛んでくるのだ。あれに当たれば人間の体など一発で吹き飛んでしまう。撫でたように触れた自分の体を超える大きさの岩がこちらに飛んでくるのだ。あれは、恐ろしすぎる、だ、だめだ…思い出しただけで……恐怖で体が震えてくる…」


 スズたちはゴクリと喉を鳴らす。


「じ、じゃぁ、行ってくる」


 そして安全地帯から一歩出る。その瞬間、


ビュンッ。


っと鋭い音が聞こえスズの頬のすぐそばを拳大の石礫が飛んでくる。


「ひぃっ!」


 石礫は安全地帯の透明な壁にぶつかり粉々に砕ける。


「あそこまで行く間に死ななければいいじゃがな……」


 クロまでの道のりはかなりかなり遠そうだ。


 周囲に熱を振りまくマグマの池を超え時々飛んでくる石や岩、さらに粉々になった魔物の死体、強烈な突風などが襲い掛かる。それらを避けながら轟音が聞こえるほうへと着実に歩いていく。


「ひぅっ。また、石飛んできた…」


「わ、私のほうには魔物の頭が…」


「クロの暴れっぷりはすごいのぉ」


 ロベリアはスズと美咲を見て苦笑しながら飛んでくる物体を避けていく。


「結構、音も近くなってきたし、そろそろ、クロが見えるかも」


「かもねぇ。ひゃっ。やっぱり近づくにつれいっぱい物が飛んでくるね」


 三人で死屍累々とする小さな丘を乗り越える。その先にあったのは大きなクレーター。

 そしてその中心から不気味な笑い声が。


「ふ、ふへへ。うはははははっ。楽しぃなぁ。あぁ楽しぃなぁ。ひひひひひひ」


 その笑い声の発生源には黒いローブを着た一人の男、クロだ。

 クロは腕が視認できないほどのスピードで振り回す。その衝撃波で丘が一つ吹き飛んだ。その丘にいた魔物も一緒に。


「あれを、どうやって止めるの…」


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