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44.迷宮一階層

3000文字に、達しない、だと!

3000書くのが予想以上に難しく感じる今日この頃です。

 クロたちが消えてから既に1時間経過した。時々地面が揺れるのはクロたちがはしゃいでいるからだろう。一体どこまで降りて遊んでいるのか。


「すごい、揺れて、戦いにくいっ」


「うぅ。なんだが妾も動きたくなって来たのぉ。地形を思う存分破壊できたらどれだけ楽しいのじゃろうなぁ」


「なんで、こう、戦闘狂が多い、のかなっ」


 いつも落ち着いている?クロも戦闘や力試しとなると途端に性格が変わってしまう。


「私は少しクロたちの戦いたいって気持ちわかるかなぁ。例えばさスズ。自分より数十段も劣っている格下相手に戦っているとするじゃん?ちっちゃな子供と大人が戦ってるみたいな感じ。自分はもっとすごいことができるのに周りや相手に合わしてセーブしなきゃいけないの。本当は派手にバーンってしたいのに出来ないって、ストレス感じそうじゃない?」


「そう言われると、思う」


「でしょ?だから力起きなく戦えるって場面だと今までの鬱憤から興奮しちゃうんじゃない?ね、そんな感じじゃないかなロベリア?」


「まさにそんな感じじゃ。ゼロはまだ探せば対等の相手が見つかるかもしれない範囲じゃが妾や特にクロなんて、本気でやったらどれだけの被害が出るか。あのレベルは創造神様と同じ領域までとは行かなくともかなり近いじゃろうなぁ」


 ロベリアはそう言って空、じゃなくて天井、と言うよりその先を睨むように見つめる。


「創造神、様?」


「おっと、口が滑ってしもうた」


 あちゃーと言う感じで口を抑えるロベリア。


「なんなのそれ?」


「んー言ってしもうたしなぁ。それにクロと一緒にいるなら絶対戦う羽目になるじゃろうし。いいじゃろ。……ゴホン、創造神様とはこの世界の生みの親のことじゃよ」


「生みの親?どう言うこと?私が城で学んだ話じゃこの世界を作ったのは女神ロベリア様って……あれ?ロベリア?」


「む、なんじゃ女神ロベリアとは。あやつと同じ呼ばれ方は腹がたつ」


「今更だけど、ロベリアって、ロベリア様と同じ名前。女神様と邪神、なのに」


 今更だがこの世界にはロベリア教と言う宗教がある。ロベリア教は女神ロベリアを信仰している。女神ロベリアとは救世主セイヤが邪神アビスを倒そうとした時に手助けをした女神と言われている。邪神を封印するのにも力を貸したと言い伝えられていてこの世で最も大きな宗派となっている。


「妾は女神などではない誇り高い邪神じゃ!」


「邪神って、ロベリアが救世主セイヤに封印されたって言う?」


「違うわ!それに邪神アビスって、アビスは女神じゃ」


「邪神が女神で、アビスがロベリア?」


 わけがわからないとスズが目を回す。


「救世主セイヤの話を元に事実に言い換えて言うならこうじゃ。


 昔、この世界には女神アビスがいた。その女神アビスは存在を強化するために生物の魂が必要だった。だから魔族を操って集めていた。魔族に人や獣人などを殺させその魂を貪る。それでもまだ足りないと女神は魔族共を使って人族や獣人族に戦争をふっかけようとした。


 戦争をすれば沢山の者が死ぬ。魔族も魔物も動物も人族も獣人族も色々な魂が手に入るからじゃ。でもそのことに救世主セイヤ・キタガミが気づいて人族の聖女リリアーナ・ルルーシュ、人族の剣聖グラブル・アバロン、獣人族の獣王ドドルフ・ゼント、魔族で唯一女神アビスの洗脳に抗えたジャガナ・スートン、そして救世主セイヤの従魔白狐の九尾テウメの5人と1体が力を合わせて戦った。


 じゃが女神アビスの力は強すぎて倒すことは叶わなかった。


 だがみんなの力を合わせて弱らすことには成功した。其処で白狐の九尾テウメが自身の持つ生命力を全てつぎ込み弱った邪神アビスを封印した。


 それからは魔族が洗脳されていてその洗脳もとけたということを知り、時間をかけて蟠りを取り除きめでたしめでたし。じゃ。


 そして女神ロベリアじゃが、それは妾のことじゃろう。アビスのやっていることが気に食わなくセイヤたちに協力したのは本当の事じゃ。アビスの奴を封じ込める為の力を貸した、じゃが封じ込める前に逆にアビスに封じ込められてしまっての。そして幾年もの年を経てクロに助けてもらったのじゃ」


 話終えたロベリアはフゥッと息を吐く。


「理解、出来ない」


「私もよくわからなかったわ」


「ま、そうじゃろて。クロなら聞けばわかるだろうがいつか話してみようかの」


 スズと美咲は頭を抱えロベリアはそれを見て苦笑いをする。


「む、話している間に揺れがなくなったおるの。この階層でも十分戦えるようになったから次の階層に行くのじゃ」


「わかった。がんばる」


「私も!早くクロ君たちに追いつきたいもんね!」


 考えることを放棄した2人はえいえいおーと意気込む。


「私、忘れられているのではないのだろうか……」


「「「あ」」」


「あって言った!やっぱ忘れていたのだな!グスッ」


 素で忘れられていたエマは目を潤ませる。


「スマンスマン。それで、エマはどうしてついてきたんじゃったか?」


「うぅ。クロ殿に興味が湧いてついてきたのだ。でも、ここでの戦闘が予想以上に凄くて惚けていたのだ」


「んー。ちょうどいいしエマも一緒に強くなろうよ!」


「い、いや無理だ!私にあの戦いは無理だ!」


 なんだか黒い笑顔の美咲。そしてジリジリとエマににじり寄る。


「大丈夫だって。怖いのは初めだけだから」


「無理ィィィィ!」


 ガバッと逃げ出そうとするエマにシュバっと飛びつき確保する美咲。

 迷宮内のジャングルにエマの悲鳴が響き渡った。




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