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ケモ耳少女はファンタジーの夢を見る(仮)  作者: 空駆けるケモ耳
第2章 王都観光
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75話 3人でお花畑観光


 もう色々と申し訳ありません。

 1日3回がそもそも私の生活と性格的に厳しい物でした。

 これから新生活も始まり、元々4月から1日1回に変更するつもりでしたが、もうすでにバタバタしてるので1日1回の23時投稿に変更させていただきます。

 22時ではなくなるのでご注意ください。 

 余裕があれば2回とか3回投稿したいです。



 私達はお昼ご飯を買い揃えると、東門を抜けてお花畑に向かう。


「今日は観光はメインだけど、もし出来たらアリスにビーを倒してもらうよ」

「私が倒すんですか!?」


 アリスが急なことで驚いている。

 そう、2人には言ってないけど、今日は観光兼魔法授業なのだ。


「まだアリスちゃんに攻撃魔法は教えてないでしょ〜?」

「だから今日はアリスに攻撃魔法を教えるよ。魔力はしっかりある?」

「はい、大丈夫です。でも私に倒せるでしょうか」

「水を操ることさえ出来れば、難しいことではないよ」


 ただ水の球をそこそこの速さでぶつけるだけでも痛いからね。

 ビーぐらいならそれで倒せるはず。

 ただの大きいミツバチだからね。


「私が魔物を倒すんですね、緊張します…」

「頑張ってね〜」

「レイはレッドビーがいたらそれを水魔法で倒してもらおうかな」

「私も倒すの?」

「多分出来るよ」

「え〜、剣で倒せばいいじゃ〜ん」

「それじゃあ魔法を教えてる意味がないでしょ」

「う〜ん、倒せるかな〜」

「レイお姉ちゃんなら出来ますよ。一緒に頑張りましょう」

「…うん、そうだよね。頑張ろうアリスちゃん!」


 2人とも頑張ってね。

 そんなこんなでお花畑が見えてくる。


「すごい、たくさんお花があります」


 アリスが目を輝かせる。


「いつ見ても綺麗だね〜」

「そうだね」

「早く行きましょう!」


 アリスは浮き立っており、今にも走り出しそうだ。

 かわいい。


 お花畑に到着すると、アリスは一面のお花畑を眺めている。

 冒険者がいてビーを倒したりしてるけど、それは視界の隅に追いやる。

 というかこっちが楽しく観光してる近くで殺生が行われているのはあまりいい気分ではない。


「ずっとお花です!」

「そうだね〜」

「それじゃあ見て歩こう」


 私達は道になっているところを辿ってお花畑の中に入っていく。

 ここって冒険者の狩場だけど、観光名所とかにはしないのかな?

 私達以外の見物人はいない。


「色が鮮やかで綺麗です」

「これはね〜、チューリップって言うんだよ」

「そうなんですね。かわいらしい名前ですね」


 2人はチューリップを眺めている。

 ここには現実世界の花もある。

 生物は環境とかに左右されて独自の進化をしていくけど、異世界の花がチューリップとかと同じ進化をするって生物学的にあり得るのかな?

 有名どころでいえば薔薇やハイビスカスもある。


 ハイビスカスもある?

 なんでハイビスカスがあるの?

 いや、育ちはするのかもしれないけど、チューリップは暑いところが苦手な花で、ハイビスカスは寒いところが苦手な花だ。

 薔薇も暑いところが苦手な種類があるし、ここの環境が不思議すぎる。

 今は春の陽気で心地よい。

 もしかしてずっとこんな気温なのかな?

 それはそれでありがたいけど。


 それにしても本当に沢山の花がある。

 土に栄養が多いのかな?

 それとも魔力が多くて、花も魔力を利用できるとかなのかな?

 魔力の地脈があったりして。


「ミオちゃ〜ん、これ何て言うの?」


 レイが1つの花を指差している。

 花の大きさは手のひらぐらい、多くの小さな花弁を携えており、綺麗なピンク色をしている。


「うーん、多分ダリアかな」

「だってアリスちゃん」

「ダリアって言うんですね」

「多分だよ」


 別に私は花博士じゃないからね。

 あんまりあてにしないで欲しい。


 私は周りを見渡す。

 ひまわりを探してるみるけど、見つからない。

 アリスにひまわりの前でポーズしてほしい。

 というかこの世界に写真ってないのかな?

 写真らしき物をまだ見たことがない。


「ミオちゃ〜ん、これってツツジだよね?」


 レイが指差したピンク色の花は確かにツツジだ。

 小さい頃、何回か蜜を吸った記憶がある。


「そうだね」

「アリスちゃん、ツツジってこうやって綺麗に取って後ろから吸うと蜜を飲むことが出来るんだよ〜」


 そう言うとレイがツツジを吸ってみせる。


「どんな味なんですか?」

「甘くて美味しいよ〜」

「一応だけど、種類によってはツツジって蜜に猛毒があるから、むやみやたらに吸ったらダメだよ」

「え」


 そう言うとレイが止まる。


「その種類は毒がないから大丈夫だよ」

「なんだ〜、びっくりした〜」


 レイは胸を撫で下ろす。


「どうやって見分けるんですか?」

「毒がある種類はオレンジ色だから、それは吸わないようにね」

「分かりました」


 そう言うとアリスも恐る恐るツツジを取って吸う。


「甘いです!」

「でしょ〜」


 そう言いながらレイは次のツツジに手を伸ばしている。


「あんまり花を取ったらかわいそうだよ」

「うぅ〜、は〜い」


 レイは手を引っ込める。

 偉いね。

 アリスも気持ちは分かるけど、そんな悲しそうな顔をしないで。

 自生ならある程度はいいと思うけど、誰かが管理してる物なら1個でも花は取ったらダメだからね。

 商業者ギルドとかで聞いておけばよかったな。



 私は小学生の頃、友達の家に生えていたツツジをいっぱい吸いました。

 甘かったです。

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