74話 ルールの抜け穴
22時投稿出来なくてすみませんでした。
書く余裕がなくて…
いやもう、リアルを捨てたい。
私もファンタジーの世界に住みたい。
そして7時投稿も休ませて頂きます。
本当に申し訳ないです…
「ミオちゃ〜ん、冒険しよ〜よ〜」
「まだ言ってるの?冒険はもう少し先だよ」
朝ご飯を食べている間もレイは同じことを言っている。
「私はお留守番するので、お二人で行ってきてください」
「それはダメだよ〜」
「うん、アリスを置いて冒険するのはこっちも楽しくないからね。でもそんなに冒険にしたいなら、ちょっと軽く外に出よっか」
「やった〜!」
「本当ですか?」
レイは嬉しそうだけど、アリスは少し心配してるみたい。
「ただ冒険ではないからね、あくまで観光だよ」
「観光ですか?」
「うん、近くにビーが住んでるお花畑があるんだけど、行ったことある?」
「ないですね。そもそもあまり壁の外に出たことがないので」
「ならちょうどいいね〜。レッドビーとかキラービーいたらいいな〜」
「あんまり出ない魔物だから期待はしないほうがいいと思うよ」
「そっか〜」
「魔物が出るんですよね?大丈夫なんですか?」
「ビーは無害な魔物だから大丈夫だよ。レッドビーとキラービーは襲ってくるけど、草原の奥の方に行かないといない魔物だし、いたとしても私とレイなら一瞬で倒せるから」
私が一瞬で倒せるかは微妙なところだけど、レイなら本当に一瞬で倒せる。
「そうと決まれば早く行こ〜!」
ご飯を食べ終わったレイは、食器を片付けて自分の部屋に戻っていく。
私とアリス、まだ食べ終わってないんだけど。
「ゆっくり食べていいからね」
「はい、分かりました」
私とアリスはそれぞれのペースでご飯を食べ、その後に出かける準備をする。
私は出かける準備を済ませて玄関に向かうと、すでにレイが待っていた。
「おそ〜い」
「レイが早いんだよ」
「アリスちゃんは?」
「アリスも準備中でしょ」
「今日は私のわがままを聞いてくれてありがと〜」
「冒険ではないけどね」
「冒険じゃなくても、一緒にお出かけ出来て嬉しいよ〜」
「一緒に買い物とかは行くじゃん」
「買い物なんて元の世界でも出来るでしょ〜?そういうのじゃなくて〜、もっとファンタジーっぽいことがしたかったの」
「そうなんだ」
お花畑を歩くってファンタジーっぽいかな?
ある意味ファンタジーっぽいけど、別に現実世界でもお花畑とか植物園とかあるけどね。
まあ、レイがそう言うなら私はいいけど。
「お待たせしました」
階段から下りてきたアリスは、綺麗な白のワンピースを着ていて、両手で麦わら帽子を胸に抱えている。
待って、かわいすぎる。
それは反則だよ。
「アリスちゃんかわいい〜!」
「ありがとうございます」
アリスが少し照れながら笑う。
「ミオお姉ちゃん、どうですか?」
「天使かと思った」
「ふふっ、それなら良かったです。それじゃあ行きましょう」
アリスは嬉しそうに靴を履き始める。
「アリスちゃ〜ん、かわいいね〜。似合ってるよ〜」
「えへへ、レイお姉ちゃんもお姫様の格好、似合ってますよ」
「ありがと〜」
そう言うとレイがアリスのほっぺたにキスをする。
私とレイも靴を履いて、外に出る。
「朝からお出かけだ〜」
朝の優しい日差しが私達を包み込む。
「お昼ご飯はどこで食べるんですか?」
「朝に行って昼に帰るのはなんか勿体ないから、私は向こうでお昼を食べたいな」
「私も〜」
「それじゃあ、お昼ご飯を買ってから行きましょう」
「じゃあ先に広場に行こっか」
「は〜い」
私達は広場に向かう。
「サンドイッチは外せないよね〜」
そう言ってレイが勝手に屋台に向かう。
まあ、街の人も大分慣れたと思うし、ある程度野放しでも大丈夫かな。
「私はミートパイが食べたいです」
「いいよ」
私はアリスにお金を渡すとアリスも他の屋台に向かう。
アリスは何も心配する必要がないね。
いや、今日はかわいすぎるから変に絡まれないか心配だ。
私はアリスが屋台の列に無事に並ぶのを見届けてから、飲み物を買いに行く。
水魔法でいくらでも水は出し放題なんだけど、なんか魔力の水を飲むのって抵抗あるんだよね。
魔法指南書には飲んでも有害ではないって書いてあったけど、なんか違うんだよね。
そもそも出せるのは純水だけだし、純水って美味しくないんだよね。
味のある飲み物は出来るだけ買いだめておきたい。
市場に全く問題ない程度にだよ?
私はミルクや色々な果物のジュースを大量に買い、アイテムボックスに入れる。
屋台の人には感謝されてたし、大丈夫だよね?
私は2人の姿を探す。
レイはピンク色だから小さくても見つけやすい。
サンドイッチの屋台じゃない列に並んでる。
もう買い終わって他の買ってるのかな?
次に金髪の白ワンピの天使を探すけど、見当たらない。
あれ?
ミートパイの屋台にもアリスの姿は見えない。
待って、誘拐とかあるの?
朝の広場には多くの人がいる。
こんなに人がいるなかで誘拐は難しいはず。
「どうかしたんですか?」
後ろから声が聞こえたから振り返る。
そこには麦わら帽子と紙袋を抱えたアリスがいた。
「良かった…」
私はアリスを抱きしめる。
焦った…
「私のこと探してたんですか?」
「うん、全然見つからなくてびっくりしたよ」
「えへへ、先に買い物が終わったのでミオお姉ちゃんに見つからないように後ろを付けてみました」
アリスはしたり顔をする。
かわいいから許すけど、心臓に悪いからやめてね。
「白昼堂々とラブラブだね〜」
レイが買い物を終えて私達の元に戻ってくる。
「まだ朝だよ」
「あれ〜?予想してたのとちが〜う」
「レイお姉ちゃんともラブラブですよ」
「も〜!好き〜!」
レイもアリスを抱きしめると、キスをする。
いや、白昼堂々すぎない?
「ミオちゃんも〜」
あ、私も?
「ん」
もう大分慣れたね。
「ミオお姉ちゃんもしますか?」
アリスが照れ顔で言う。
いやもう、好き。
私はアリスともキスをする。
癒される…
朝から至福だ…
金髪麦わら帽子白ワンピースは完璧な組み合わせ。
しかも小さくて天使のような完璧美少女。
ズルだよ…




