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ケモ耳少女はファンタジーの夢を見る(仮)  作者: 空駆けるケモ耳
第1章 ケモ耳 異世界を知る
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57話 お風呂回は少女の嗜み


 私の趣味詰め込み回です。

 お風呂回は必須です。


 私とレイはご飯を食べ終わると私の部屋に入る。

 私は明かりを点ける。


「すご〜い!ふかふかのベッドだ〜!」


 レイはベッドに飛び込む。

 デジャブを感じる。


「いいな〜、こんなにいいベッドで寝てたんだ〜」

「レイもここで寝るんだからいいでしょ」


 私はそう言ってお風呂場に向かい、お湯を溜める。


「お風呂も広いね〜」


 レイが扉から顔を出す。


「広いしせっかくだから一緒に入ろうよ〜」

「一緒に?」


 一緒かぁ…

 少し恥ずかしいな。

 レイとはゲームで最初期から一緒に遊んで来たけど、流石にお風呂に一緒に入るのは初めてだ。


「ダメ?」


 レイが少し悲しそうに言う。

 そんな顔をされたら断れないよ。


「いいよ」

「やった〜」


 レイは喜びながら部屋に戻って行く。

 私もお風呂の準備を終わらせると部屋に戻る。

 レイはソファに座って寛いでいる。


「テレビはないんだね〜」

「ないね。そもそも電波がないから」

「そっか」


 レイは仰向けに寝転ぶ。

 お姫様、はしたないですよ。


「そういえば私の着替えは?」


 忘れてた。

 まだ使ってない下着とかパジャマはあるけど、レイとサイズ合うかな?


「一応、私が着るように買った新しい下着と部屋着はあるけど、サイズが合うか分からないから脱衣室で試してきてくれる?」

「分かった〜」


 私はアイテムボックスから服を取り出してレイに渡す。

 レイはそれを受け取って脱衣室に向かう。

 しばらくすると少しだけオーバーサイズのパジャマを着たレイが出てくる。


「大丈夫そう?」

「うん、大丈夫だよ〜」


 レイが脱衣室に戻らずに部屋に留まる。


「どうしたの?早く元の服に着替えてきなよ」

「…ミオちゃんって、おっぱいの大きさ、私と変わらないね…」


 え、何?

 それを言うためだけに部屋にいたの?


「怒るよ?」

「ごめんごめ〜ん!」


 レイは逃げるように脱衣室に入る。

 確かレイは12歳だっけ?

 12歳と同じ胸の大きさなんだ。

 そっか…


 いや、まだ希望はあるから。

 私はまだいけるはず。


「ごめんねミオちゃ〜ん、許して〜」


 レイが元のお姫様の服を着て私の元へやってくる。


「大丈夫だよ。怒ってないよ」

「本当に?」

「本当だよ」

「ごめんね?」


 なんか思ったより反省してる。

 私はレイをたぐり寄せると、抱きしめて頭をポンポン叩く。


「いいよ」

「ありがとう」


 胸の話で何をしているんだか。

 アリスを抱きしめてる時と比べて大きい。

 アリスは抱きしめるといい小ささで体にフィットする感じで、レイの場合は体に手を回すことになるから強く抱きしめやすい。


「ミオちゃん、苦しいよ…」

「あ、ごめんね」


 私はレイを離してあげる。


「それじゃあ、そろそろお風呂に入ろっか」

「は〜い」


 そう言うとレイが先に脱衣室に向かう。

 私も水を一杯飲んでからレイを追いかける。

 脱衣室に入るとレイはもうお風呂に入っていた。

 レイが脱いだ服が木のかごの中に入れてあり、アクセサリーや鎧も別のかごに置いてある。


 レイの服ってどうやって着てるんだろう。

 ゲーム内で着ていたとしても着替えるのは初めてだと思うんだけど、よく手際良く着替えることが出来るね。


 私は服を脱いでお風呂に入る。

 中ではレイが先に頭を洗っていた。

 お姉ちゃんとお風呂は何度も入ったことがあるけど、年下の子とお風呂に入るのは初めてだ。

 少しだけドキドキする。


 小さい子の裸を見るのは少しだけダメなことをしてるのではないかと思ってしまう。

 私はシャワーを取る時にレイの肌を見る。

 すべすべだ…

 別に私の肌がボロボロって訳ではないし、しっかり手入れはしてるけどやっぱり子供の肌に劣るものはある。

 私はシャワーで髪を洗い流すと、シャンプーを手に付ける。


「綺麗な肌だね」

「や〜えっち〜」


 レイは髪を洗ってるから目を開けらないみたいで、顔を上げるけど目は瞑ったまま言う。

 私はシャンプーが付いていない方の手でレイのほっぺたを突っつく。

 もちもちだ。


「やめてよ〜」


 レイが笑いながら言う。

 かわいい。


「あはは、ごめんね」


 私も髪を洗い始める。

 ケモ耳を洗うのもだいぶ慣れてきた。

 しばらくするとレイがシャワーを使い始める。

 シャワーが終わったと思ったら、レイが私のほっぺたを突っついてくる。


「やり返し〜」


 私は抵抗が出来ず、レイのなすがままになる。


「ミオちゃんも綺麗な肌だよ」

「ありがとう」


 レイは飽きずに私の頬っぺたを突っつく。


「早く体も洗ってお風呂に入った方がいいよ」

「は〜い」


 そう言うとレイが体を洗い始める。

 私も髪を洗い終わると流して、体を洗い始める。

 レイが体中を洗い終えると私の後ろに回って背中を洗ってくれる。


「私も後で洗ってるあげるね」

「は〜い」


 レイが背中をしっかり洗ってくれるけど、手付きが妙になってくる。

 これは企んでるね?


「えいっ!」

「ひゃう!」


 そう言うとやっぱりレイが胸を触ってくる。

 ちょっとびっくりして声出ちゃった。


「う〜ん、やっぱり…」

「やっぱり何?どうしたの?」


 レイの次の言葉を言う前に釘を刺す。


「な、何でもないよ〜」


 レイも誤魔化す。

 レイが胸から手を離す。


「で、でも大丈夫だよ!柔らかかったから」


 何の「でも」か分からないけど、そのフォローが辛い。

 私も体を洗い終える。


「背中洗ってあげるよ」

「は〜い」


 レイが背中を向けてくるので洗ってあげる。

 やっぱり綺麗な肌だね。

 私は洗う範囲を少しずつ外側に広げていく。

 横腹当たりまで触れると、くすぐったいのかレイが体をよじらせる。


 くすぐり弱いんだね。


 ちょっとずつ前側を洗うようにしていく。

 何かやらしい気分になってくる。

 私はタイミングを見てレイの胸を揉む。


「えへへ、やめてよ〜」


 レイが私の手を抑えて、お腹の当たりに手を下ろしてくる。

 柔らかかった。

 ただ大きさも別に私と大差な…

 違う、大差がないといけないんだ。

 私とレイは同い年ではない。

 私が年上で、レイが年下。


 私は悲しい気持ちになりながら手を引っ込める。


「それじゃあ流そうか」


 悲しい気持ちを抑え込み、ケモ耳から尻尾まで綺麗に洗い流す。

 そして私達はお風呂に浸かる。


「はぁ〜、きもち〜」


 レイの顔が緩んでいる。

 かわいい。


「どう?異世界は楽しい?」

「楽しいよ〜」


 それは良かった。


「ミオちゃんは〜?」

「私も楽しいよ」


 楽しいに決まってるじゃん。

 相変わらずレイが手を触ってくる。

 私もレイの手で遊ぶ。


 お湯をかけたりして遊びながらしっかりと体を温めて、ちょっとした疲れを綺麗さっぱり取り除いた。



 私もケモ耳の女の子とお風呂入りたい。

 尻尾洗いたい。


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