○第66話~ロレンス山脈④~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
「…。何でドラゴンが出てくんだよ。」
トキヤは呆然としながら白銀の竜を見つめていた。
「…。只の竜じゃないよ。この竜、『暗黒竜皇ファブニール』と同じSSのユニークボスモンスター『氷竜皇フリージア』よ!」
アキはゴクリと息を飲んだ。
「…。あの、手も足も出ぇへんで負けたファブニールと同じランクの竜なん?」
「うわぁ~マジですかぁ。」
「しかも何故かご機嫌斜めみたいなんですけど。」
ルーナ、シャルロッテ、ソフィアは顔を顰めていた。
「…。出てきたタイミング考えたら、トキヤが変なこと言ったからじゃないの?」
「俺のせいかよ!」
トキヤは顔を引きつらせていた。
「グルル…。グギャァァー!!」
フリージアはアキ達の態度が気に入らなかったのか、アキ達をキッと睨みつけると襲いかかってきた。
「にっ、逃げろおぉぉぉぉー!!!」
「キャァァー!!」
「イヤァァァー!!」
「うわぁぁぁぁー!!」
トキヤ達は慌てて走り出した。
─ 逃げるトキヤ達に追うフリージア…。5対1の鬼ごっこは、山頂と言う狭い空間故にあっという間に底も見えない崖ギリギリにまで追い込まれてしまった。
「うわぁ~ん!!もう逃げられないよぉ~!!」
「もうお終いやー!!」
ソフィアとルーナはひしと抱き合い震えていた。
「ど…。どうしよう。」
シャルロッテはオロオロしながら逃げ道はないかと周囲を見回していた。
「…。こうなったらやるしかないよね…?」
「ああ、みんなやるぞ!」
アキとトキヤは震えながらも武器を構えフリージアをキッと睨みつけた。
「グルルルル…。キュオォォォォォォーン!!」
フリージアはアキ達の態度にさらに苛立ったのかアキ達にブレスを放ってきた。
─ アブソリュート・ゼロ…。かつて一夜にして大陸を氷の世界に変えたと言われるフリージアの息吹である。
「「「「イヤァァァァァー!!」」」」
「ギャアァァァァァァー!!」
『もうお終いだ!!』と、4人がそう思ったその時、何処からか凜とした女性の声が響き渡った。
「『雷帝ノ裁定』」
ズガァァァァァァァァァァーン!!
轟音と共に紫色の雷がフリージアの身体を貫いた。
「キュオォォォォォォーン!!」
雷撃を受けたフリージアは情けない声を上げながら何処かへと飛び去って行った。
「旅の方々…。大丈夫でしたか?」
「は…。はい!」
呆気にとられていたアキ達が声のした方に視線を向けるとそこには美しい月白色の髪に金色の目をした十代後半から二十代前半と思われる薄水色のローブを纏った女性が立っていた。
「助けて頂きありがとうございます。えっと…。貴女は?」
「私の名はリムル=ウェザリア…。旅の『大賢者』です。」
アキの問にリムルはニコリと微笑んだ。
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