○第58話~カラカラ砂漠③~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
足元が沈み始めたアキ達はパニック状態に陥っていた。
「うわ~!!流砂じゃんか!!」
「どーするのよコレッ!!」
ソフィアとシャルロッテは泣きそうな顔で周囲をキョロキョロと見回していた。
「何でこーなるんやー!!」
「もーっ!!フラグ回収しちゃったよー!」
「こんなフラグ回収したきゃねーぞ!!」
こんな言葉を残しながらアキ達は流砂に飲み込まれていった。
─ フラグ回収ご苦労様です。
「…。う~ん…。アレ??ココは??」
「…。イテテ…。ん?何処だココ?」
アキとトキヤが目を覚ますとそこは壊れた石壁や建物の並んだまるで遺跡のような場所であった。
─ まぁ、実際遺跡なのだから当然であるのだか。
「!!シャルロッテ!ルーナ!ソフィア!大丈夫?」
アキは近くで倒れていた3人を揺すった。
「…。ん~。どーしたのアキ?」
「何なんや~。」
「ん~おはよ~。」
3人はのそり起き上がった。
「…。3人共呑気ねぇ。とりあえず体、大丈夫?痛いところとか無い?」
「うん、大丈夫だよ。てかアキ、ココは何処なの?」
「へーきやけど…。私達は何処におんの?」
「大丈夫だよ。てか、何があったの?」
と、ソフィア達は周囲を見回していた。
「私達流砂に飲まれたでしょ?恐らくだけどココは流砂の中、つまり地下だと思う。」
「へぇ~。地下にこんな遺跡があったとわねぇ。」
「『流砂の下は遺跡でした。』とかベタな展開ねぇ。」
ソフィアとシャルロッテは苦笑していた。
「ベタやなベタ。」
ルーナの言う通り正にベタな展開である。
「で、これからどーする?戻るにしても出られそうな穴はあそこだぜ?」
トキヤが指差した穴はここから見上げてももはや点にしか見えなかった。
「そんなのお約束通りに決まってるでしょ?」
「定番定番♪」
アキとルーナは「ね~♪」と頷きあっていた。
「ま、定番通り遺跡を探索するしかないんじゃないかな?」
「どのみちあそこまで上には登れないしね。」
ソフィアとシャルロッテは苦笑していた。
─ もっともな意見である。
「OK。んじゃとりあえず先に進もうぜ。」
「「「「はーい♪」」」」
こうしてアキ達はこの流砂の下で発見した遺跡を探索する事になった。
─ 暫く探索した結果、この遺跡の名前は『エル・ドラード地底遺跡』と言うらしく、この辺りで古代に栄えたと言われる『エル・ドラード大帝国』の残骸である事が分かった。
まだまだ先に続くこの遺跡にはどの様なお宝が眠っているのだろうか。ワクワクしながら続けているアキ達の遺跡探索はまだ、始まったばかりである。
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