◐第46話~千秋、倒れる~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
ここはギルド、『風ノ宿り木』のギルドホーム。
ギルドメンバーが楽しそうに談笑する中にどういう訳か、アキの姿だけがない。
その理由は数日前に遡る。
1年A組の教室にて ─
「…。千秋、顔赤いけど大丈夫か?」
秋人は心配そうに千秋の額に手を当てた。
─ 顔は赤いし、何処となくボーッとしているように見える…。何より少し熱がある様な気がする。
「う~ん…。大丈夫ぅ~。」
千秋は少し怠そうにそう答えた。
「無理せーへん方がいいんちゃうん?」
「うん。そーだよちーちゃん。」
と、心配そうに留七と留美はそう言った。
「そもそも大丈夫そうには見えないんだが?」
「うん。私もそう思うよ。」
秋人と瑠璃も心配そうにしていた。
「ん~。まぁ、今日は半日だし明日から連休に入るから明日病院に行くよ。」
「まったく…。帰ったらちゃんと休んどけよ。」
秋人は溜息をついた。
「ん~。帰ったらとりあえず眠っておくよ~。」
と、千秋は机に突っ伏した。
「…。そー言えば中学ん時にそう言って帰りに倒れた事あった気がすんな。」
「え?そーなん秋兄?」
「マジですかっ!」
「…。ますます心配に…。」
と、留七、留美、瑠璃は顔を顰めていた。
「ああ。同じ半休で連休の時だったな。」
「うぅ…。あったなぁ~そんなこと。」
千秋は恥ずかしそうに顔を背けていた。
「本当、とにかく絶対に無理すんなよ。」
「ん~分かったよ。」
千秋は了解とばかりに上げた片手をヒラヒラとさせていた。
「う~ん…。39.7℃かぁ…。」
自宅に帰った千秋は布団の上で体温計を見て唸っていた。
「これは…。コロナかもしれませんね。」
メイドの宮野鈴奈も唸っていた。
「うぅ…。明日必ず病院に行かなきゃね…。」
「とりあえずこのまま今日はお休みくださいね。千秋お嬢様。」
「はぁ~い。」
こうして千秋は眠りについた。
─ 次の日、執事の怜司に連れられて病院に行った所、コロナであると診断され、自宅療養となった。
─ と、言う分けなのである。
「それにしてもせっかくアップデートが済んだのにログイン出来ないなんてなぁ。」
「運が悪いと言うのか災難だよねぇ~。」
トキヤとシャルロッテはズズズとコーヒーを飲んだ。
「せやなぁアキちゃん災難やなぁ…。」
「アキ、早く治るといいんだけど。」
ルーナとソフィアもゴクリとコーヒーを飲んだ。
「早くログインしたいよー!!」
と言うアキの声が聞こえてきそうな今日この頃であった。
ちなみにギルドメンバーは、さすがにアキが可哀想だからと新大陸へは行かず、プレーヤーズダンジョンなどの攻略をしてアキの復活を待っていたそうだ。
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