○第102話~地獄の門~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
sideパピー
珍しくアキから呼び出されたと思ったら面白い事になってるじゃない。
七不思議ねぇ~。是非ともコンプリートしてみせようじゃない。
ご機嫌なパピーは尻尾をフリくフリしながら調教室を目指し歩き出した。
「さて、着いたわね。」
このワクワクしながら扉を開くとパピーは調教室へと入って行った。
「さぁて。黒い影は出てくるかしら?」
パピーが鼻歌を歌いながら探索をしているとガタガタと物音が聞こえてきた。
「あら?早速お出ましかしら?」
パピーが物音のする方に行ってみると、そこにはガタガタと揺れるゴミ箱があった。
「…。やだゴミ箱じゃない!これを探るの?」
パピーは自分で探るのはどうしても嫌だったので、ノワールを召喚し彼に探らせることにした。
「『召喚』!『ノワール』!」
「これはこれはパピー様。御用件はなんでしょうか?」
ノワールは恭しくパピーを抱き上げた。
「ほら、あそこにあるゴミ箱…。」
「あぁ…。なるほど。分かりました。」
それ以上何も聞かずとも要件が分かったノワールはパピーをそっと降ろすとゴミ箱を持ち上げひっくり返した。
すると…。
ドサリ!という音と共に黒い何かが落ちてきた。
「…。出たわね!『黒い影』!」
「!!これは?」
パピー達が驚いて固まっていると、その黒い影は猛スピードでパピー達の横をすり抜けて逃げていった。
「あっ!逃げたわっ!追うわよノワール!!」
「はいっ!!」
ノワールは素早くパピーを抱き上げると風のような速さで駆けだした。
「所でパピー様…。あれは一体何…。」
「あっ…。説明してなかったわね。」
パピーはそう言うと要点をかいつまんで説明した。
「なるほど…。七不思議ですか…。」
「ええ。で、アレが私の担当な訳なのよね。何処に逃げたか分かる?」
「ええ…。あの影、どう言う訳か『我が古巣』の匂いをさせていますので大丈夫かと。」
「ふぅ~ん…。『古巣』ねぇそれって…。」
「ええ。悪魔の『古巣』つまり『地獄』ですね。」
ノワールはそう答えた。
「あの七不思議に『地獄』ってフレーズがあったから然もありなんって所ね。」
「フフフ…。その通りですね。あ!あそこですね。」
ノワールは前方にある扉を指差した。
「…。何か嫌な感じのする扉ね。」
「あそこから『地獄』の気配が漂ってきますからね…。それででしょう。」
「ふぅ~ん…。なるほどね。それじゃあ早速突撃しましょう。」
「畏まりましたパピー様。」
ノワールはそう言うと躊躇う事無く扉を開いた。
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