○第88話~5番目の怪異~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
「アッハッハ~♪『切リ札ノ短剣』」
スココココ!!
ルーナの足元にいくつものナイフが突き刺さった。
「ヒィィィィー!!『道化師ノ歩行』!!」
「逃がさないよぉ~!!」
空中さえも兎のように跳ね、駆けるルーナをナイフで迫撃するレミー。
「鬼ごっこって言うより殺し合いやろこれー!!」
「鬼ごっこだよ~♪」
「嘘つくなぁぁぁぁー!!」
ガチ泣きしながらルーナは飛来するナイフを必死で避ける。
「アッハッハ♪お~っともう後5分だよ。頑張ってね~!」
「ふえぇぇぇぇ~ん!!まだ5分もあんのぉ~!!」
「ほらほら頑張れ~♪」
レミーはいい笑顔を浮かべながら今度は火やら風やらを発生させルーナを襲う。
─ 勘弁してぇや…。
それからしばらくして…。
「…。ハァ…。ハァ…。5分逃げ切ったで。」
「わぁ~おめでとう~よく逃げ切ったね。」
肩で息をするルーナにレミーはパチパチと拍手をしていた。
「約束通り帰してくれるんやろうな?」
「まぁ、約束だから帰してはあげるよ。」
「??何か引っかかる言い方やな。まだ何か用があんの?」
ルーナは訝しげな顔をした。
「…。まぁ…。あると言えばあるよ。」
「ならはよ言ってや。私も友達待たせとるから帰りたいんやよ。」
ルーナは溜息をついた。
「じゃあ2つほどお願いがあるんだけど頼んでもいいかな?」
ピロン♪
『EXクエストが発生しました。』
「ん?EXクエストやて??」
ルーナはコテンと首を傾げた。
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◦クエスト:5番目の怪異の落とし物
◦ランク:EX
◦報酬:???
◦場所:ヴァルディア学園内
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「ふぅ~ん…。EXやし…。ま、受けよっか。」
ルーナはクエストを受けることにした。
「ありがとう。お願いって言うのはね、1つはまた遊びに来て欲しいな…。ってのと僕の探し物を見つけて欲しいんだ。」
「探し物?」
「うん。僕の記憶を探して欲しいんだ♪」
「記憶?」
ルーナが不思議そうに首を傾げるとレミーは事情を説明し始めた。
─ レミー、曰くレミーにはここに住むもとい閉じ込められる前の記憶が無いらしい。天の声のような物の声曰くこの学園の何処かにある記憶の入った何かを見つけてこれば記憶も戻りレミーも解放されるらしい。
「分かった。何時になるかは分からんけど出られへん君の代わりに探してきたるわ。しばらく待ってな。ああ、後殺しにこぉへんならまた遊んだるよ。」
「いいよ。ありがとう!じゃあ待ってるね。」
その言葉と共に光に包まれたルーナは気が付くと元の姿見の前に戻ってきていた。
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