○第86話~不思議の始まり~
お待たせしました!最新話投稿しました(≧▽≦)
リリーに話を聞いた所、七不思議の内容は
①教会に響く嘆き声
②帰らずの森
③図書室の黒いローブの人物
④訓練場の黒い影
⑤鏡の中の道化師
⑥工作室の物音
⑦調教室の黒い影
と、言う物らしい。
「これらが囁かれるようになってから生徒達から行方不明者が出るようになったの。」
─ これは少々穏やかな話では無いな。
「フフフ…。辛気くさい話はここまでにしておきましょう。さて、ここ食堂で学園の案内は寮を除いて終わりだから食べ終わり次第一度学園長室に戻りましょう。そろそろ学生証と制服が出来ているはずよ。」
「はい。」
暫くしてアキ達が学園長室へ戻ると学生証と制服が既に出来ていたのでそれを受け取ると寮へ向かった。
寮は男女別棟となっていた為にトキヤだけが別行動となってしまう事になった。
「俺だけ仲間はずれ…。」
と、トキヤが肩を落としていたように見えたのは気のせいだろう。
因みになんと、寮は1人1部屋と大変豪華や仕様となっていた為、それぞれが与えられた部屋に行き今日はここまででログアウトする事になった。
次の日からはアキ達はほぼ別行動となった。
何故なら皆綺麗に別々の学科を選んだために行動を共にする事が無くなってしまったからだ。
因みにアキは魔導学科。ルーナは芸能学科。トキヤは戦士学科。シャルロッテは聖学科。ソフィアは狩猟隠密学科に通うことになっている。
─ よって暫くは個人にスポットを当てて見ていってみることにしよう。
sideルーナ
「うん、この学科を選んで正解やったな。」
ルーナは心の中でそう満足しながら授業を受けていた。
─ レベル上げ等ではなかなか身に付かない事やらスキルなど細かい所の指導を受けられるからだ。
恐らくアキやトキヤ、シャルロッテやソフィアもきっとこんな風に感じているのだろう。
「今日の授業は終わったしアキ達ん所行こかな。」
今日の授業が終わり、ルーナは手早く荷物を纏めるとアキ達と合流するために集合場所である食堂へ向かうため、教室を後にした。
この階段を降りれば食堂はもうすぐ。
─ そう思いながら降りていると踊り場に備え付けられた姿見にふと目を奪われた。
「…。そー言えば『鏡の中の道化師』って言うの七不思議にあったなぁ。」
ルーナは姿見をしげしげと見ていた。
─ 学園七不思議の⑤『鏡の中の道化師』。
鏡に映る自分の姿が揺らいだ時、けして鏡をのぞき続けてはいけない。鏡の中に住んでいる道化師に鏡の中に引きずり込まれてころされてしまう。
「…。まさか映らへんわなぁ。」
そうルーナが苦笑しながら姿見をそのままの覗いていると突然自分の姿がグニャリと歪んだ。
「な…。何や!」
ルーナが目を白黒させているとぼんやりと道化師らしき姿の人物が鏡に映り込み、驚くルーナを鏡の中へと、引きずり込んでしまった。
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