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第63話 難航!テコ入れ!

「あ・・・

あれは・・・

可変型強襲揚陸艦ミリアリアにゃ!」


鉄子は、巨大な人型の船を見た。


「あれが!?」


ミャウは、目を見開く。


見ると、無数の魔装騎士ルーンナイトが、箱を抱えて、随伴している。


特に、一番目立つ機体は、「右肩」に乗っている。


「陛下・・・

ホントにご自分で来られるとは・・・」


鉄子は、感動して、涙が・・・


「目から、汗が出てるぞ。」


「「汁」にゃ!って・・・

それなんだにゃ!?」


出ちゃいけない。


「あの機体は・・・

リシテアールでも、まだ珍しい「機動兵器テルナハル」で、女王専用機にゃ・・・」


「マジ!?」


やがて、強襲揚陸艦ミリアリアは、大地に「着艦」する。


ずずん・・・と、女王専用機「ガンダール・ミリアリア」は、「箱」を置く。


箱は、展開して、なにやら機械の駆動音が響く。


「キティルハルム王国女王ミリアリア・イスレ・キティルハルムです。

物資の他に、医療部隊を同伴しました!

栄養状態のよくない方、負傷されている方はこちらへどうぞ!」


「箱」の扉が開き、黒猫系の女医が歩み出る。


「医療部隊を指揮する、キティルハルム医療総監ドリス・ミアです!

僭越ながら、皆さまの健康状態を拝見いたします!」


「大物にゃ・・・」


「誰だ?」


ミャウが、鉄子に尋ねた。


「キティルハルム王国の偉い医者にゃ!

先の戦争でも、負傷者を片っ端から治したし・・・

女王陛下や王太子殿下を取り上げた医者でもあるにゃ!」


「これはすごい・・・」


次々と、随伴の機体が、同様の箱を起動させたり、開いたりしていく。


「さあ・・・

列を作ってならぶにゃ!」


突然の事態にも、きびきび動く鉄子。


やがて、ガンダール・ミリアリアⅡからミリアムが降りてきた。


「あれが、女王様か・・・」


「魔法使いみたいだ。」


「鞭もってないな・・・」


それを聞いた、ミリアム・・・


「どういう「女王像」ですか・・・」


ちょっとだけ、表情を変えるミリアムだった。



「い・・・

急がんと!」


ファルティアは、物資と人員を集め、艦に乗り込んだ。

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