第62話 星野鉄子
「この星は、アホなヤツばっかにゃ。」
鉄道の客車から降りた、猫耳少女ガンマン・・・
彼女は、コートをなびかせて、軌道エレベーター上の宇宙港を歩く。
「バロメッツ領特産の、「マトン」です!
こんがり焼き上げたケバブがおいしいですよ!」
人羊のオッサンが、屋台をやっている。
「ちょっとお!
キティルハルムの
映画館のチケットが安いんだけど!」
竜族の少女が、ドワーフのおっさんにしがみつけば・・・
「高いぞそれ!
市場の80%増しだろ!?」
「だって・・・
「「ダフ」ネの夕べ」ってアニメですから・・・」
「だあああああああッ!
自分で「ダフ」屋って言ってるじゃねえかよ!」
おっさんは、言い返す。
「こうして、普通に惑星ミリアリアやリシテアールに行く民間人でごった返してるにゃ。」
彼女は、機械帝国の女王マグネシュームを倒した勇者であるが、顔が利く。
女王ミリアムや、宇宙海賊エスメラルダスとも知り合いなのだ。
実際・・・
鉄子は遊びに来たわけではない。
「まったく・・・
皇帝になって、なにやってるんだか・・・
あの殿下は・・・」
すぐに胃を壊しそうな、無双少年を思い出しつつ、歩いていく。
「難民をはこうと思って、行き詰ったとは・・・
「パルメザン」のミャウに協力をしてもらったほうが、いいかもしれないにゃ・・・」




