第35話 明かされる伝説
空の彼方で、神々が戦い、双方の神々は命を落として減っていった。
片方の神は、数名だけが残り、この地に降りた。
やがて子孫を増やしていくも、次第に力を失っていく・・・
中には、獣と子孫を残したものもおり、それらは全て人の祖となる・・・
「・・・とまあ、これがざっくりとした神話の内容です。」
アヤナギが説明した。
「どうやら、「記録」も同様らしい。」
戦争で、力を失った民は、そのまま生きた者もいたが、獣の遺伝情報を取り込んで進化した者もいたが、次第に文明が衰えていった。
そこで、その時代の科学技術を記録として残したのだった。
「皮肉にゃ・・・
「宝」を持っていたのに、「封」を開けられなかったとは・・・」
ミハイルが言った。
「しかしです・・・
陛下・・・
「封」を解くことをよしとしない国が、侵略してくる場合も・・・」
アヤナギが言った。
「そういうのが厄介だ。
これまでは、ただ「返り討ち」にしてきただけ。
しかし、国によっては「原理主義テロ集団」と化す場合もある。」
ファルティアは、頭を抱えた。
「なんですかソレ・・・」
「話が合えば、迎合できるのに、己の考えを貫くがあまり、相手を抹殺することしか考えない連中だ。
いくら痛めつけても、いくら話し合っても無駄というヤツらだな・・・」
黒歴史、ここに・・・




