第34話 神代の書庫
「ここが、「神代の書庫」・・・」
ファルティアは、科学や考古学に詳しい者を連れて、アヤナギの先導する中、辺境の遺跡内部の電算機の詰まった部屋に来ていた。
「ここに、神代の時代の記録があるとされるのですが・・・
わたくしどもにはさっぱり・・・」
ファルティアは、マラミュートに目くばせする。
マラミュートは、帳面型個人端末を取り出し、近くにあった端子に繋ぐ。
「こうして・・・
うーん・・・
どーやら、「リシテアール式」や「銀河式」に近いようですね。」
ながらく文明を失っていたため、「使い方」がわからなかったのだろう。
しかし・・・
「読めんにゃ・・・」
ミハイルが、憮然とした。
「そこで、ショータ閣下から授かったこの術式を・・・」
なにやら、文字の羅列というべきコードを入力。
「あ・・・
翻訳されたにゃ。」
「この術式は、皇帝陛下の兄上様の領で開発された、古代語対応ソフトなのです。」
ドヤ顔のマラミュート。
「しかし・・・
どこから手をつけたものか・・・」
ファルティアは、少し考えるが・・・
「そうだ。
「神代」をざっくりとでいい。
教えてくれ。
ここの「記録」と照合する。」
マラミュート:データベースです!




